経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

赤福は雪印かペコちゃんか。

2007-10-24 | 知財一般
 最近の赤福のニュースを見ていると、
「赤福は雪印か?それともペコちゃんか?」
ということがとても気になります。ここで、「雪印」は事業者の信用と一体となったブランドの象徴であり、「ペコちゃん」は事業者から独立した価値を持つブランドの象徴という意味です。
 「赤福」はかなり微妙なところで、「赤福かわいそ~」とはなっていないところから「ペコちゃん」とは言いがたいものの、伊勢から「赤福」がなくなるという状況は、代わりがないだけにちょっと考えられません(「雪印」の場合は「明治」「森永」「農協」などいろいろ代替品がありましたが)。伊勢は個人的にも縁のある地域なのですが、赤福を売っていない近鉄の駅(特に名古屋線~山田線)というのは想像しがたいものがあります。
 ニュースを見ているとどうしても感情のほうが先走りそうになってしまいますが、冷静に見てみると、知財人にとっては「ブランドの価値とは何か」という本質を考えさせられる究極の事案であるように思います。


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2 コメント

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Unknown (大阪の弁理士受験生)
2007-10-24 13:01:06
赤福の代わりもあるみたいですよ。
http://homepage1.nifty.com/sasapon/spe_ohuku.html
この御福は、マスコミによると品切れ状態らしいです。「ブランド価値」とは何でしょうかね。
ただ、今回の赤福の「社長の対応」。自分の保身ばかりを考えて、赤福ブランドや従業員を守ろうとする意図が全く感じられませんね。雪印の時と同じような気がします。
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Unknown (土生)
2007-10-24 17:04:48
大阪の弁理士受験生さん
情報提供、ありがとうございます。
近鉄の売店に「御福」が詰まれる様子を想像すると、香港の露店になったみたいでちょっと怖いですね。
第三者である我々から見ると社長の対応は論外ですが、冨山和彦氏の「指一本・・・」によると、追い込まれた場面では判断が狂うのが人の常であり、そうした場でも冷静な判断ができる「ストレス耐性」が経営者(に限らずビジネスマン全般)の資質を決めるそうです。
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