日経ヴェリタスの前号(2008.6.22号)になりますが、「キャッシュ創出、独自製品が左右」という記事が掲載されていました。投資額に対してどれだけ効率的にキャッシュフローを創出したかを示すキャッシュフロー投下資本収益率(CFROI)をランキングしたものです。要するに、「効率よく稼いでいる企業」のランキングです(因みに、1位から順にDeNA、ヤフー、日本オラクル、JT、任天堂、といった企業が並んでいます)。
記事によると、このランキングで上位に入っている企業には、
①独自性の高い製品・サービスを提供して市場で大きな影響力を持つ企業(DeNA、ヤフー、任天堂etc.)
②有力な薬品をもつ製薬会社(武田、久光etc.)
③新興国の需要を取り込んで業績を拡大している企業(コマツ、日立建機etc.)
といった企業が目立つとのこと。「効率よく稼げている」理由を考えると、①はデファクトスタンダードの地位が参入障壁となり高収益を可能にしている、②は特許が参入障壁となり高収益を可能にしている、③は需給バランスの問題から需要者に対する供給者の地位が高くなって高収益を可能にしている、といったことが挙げられそうです。②では特許が教科書どおりに働いているわけですが、①や③のタイプの事業では、実質的な参入障壁を理解しながら、特許がどう効くか(効かない=必要ない、という可能性も含めて)を考えていかなければなりません。①ではデファクトスタンダード化を支える手段としての特許(意匠もありか)のあり方、③ではやがて来るであろう(しばらくは来ないか?)需給バランスの悪化を意識した権利の取得、みたいな視点が必要になってくるんでしょうか。
記事によると、このランキングで上位に入っている企業には、
①独自性の高い製品・サービスを提供して市場で大きな影響力を持つ企業(DeNA、ヤフー、任天堂etc.)
②有力な薬品をもつ製薬会社(武田、久光etc.)
③新興国の需要を取り込んで業績を拡大している企業(コマツ、日立建機etc.)
といった企業が目立つとのこと。「効率よく稼げている」理由を考えると、①はデファクトスタンダードの地位が参入障壁となり高収益を可能にしている、②は特許が参入障壁となり高収益を可能にしている、③は需給バランスの問題から需要者に対する供給者の地位が高くなって高収益を可能にしている、といったことが挙げられそうです。②では特許が教科書どおりに働いているわけですが、①や③のタイプの事業では、実質的な参入障壁を理解しながら、特許がどう効くか(効かない=必要ない、という可能性も含めて)を考えていかなければなりません。①ではデファクトスタンダード化を支える手段としての特許(意匠もありか)のあり方、③ではやがて来るであろう(しばらくは来ないか?)需給バランスの悪化を意識した権利の取得、みたいな視点が必要になってくるんでしょうか。