本日は拙著‘経営に効く7つの知財力’の宣伝です。
今年で弁理士登録から10年になるのですが、大袈裟に言えばその集大成、どうして金融を離れて知財の世界に足を踏み入れたかという原点を振り返り(そう言えば一昨日からのニュースでも原点がどうのこうのって話がありましたが)、中小・ベンチャー企業の経営に知財のスキルをもって何ができるのか、ということを取りまとめたのが今回の書籍です。編集の方のご理解もあって、本当に好きなように書かせていただいたのですが、いわゆる知財マネジメント・知財戦略本とはちょっと違い、これまでの中小企業と知財を謳った本とも趣の異なる、何か不思議な仕上がりとなりました(と、自分では思っています)。中小・ベンチャー企業にターゲットを絞っていて、細かなハウツーを解説するものでもないので、知財のプロのニーズに沿ったものではないかもしれませんが、
■ 知財って、結局のところ何なのか?
■ 知財(活動)って、果たして企業の役に立つものなのか?
といったそもそも論を考えることが嫌いでない方や、中小・ベンチャー企業で経営と知財の境目におられるような方には、是非ご一読をいただければと思います。
当初はもう少し早く上梓する予定だったのですが、実際に書き始めてみるとなかなか筆が進まず、予想以上に苦戦してしまいました。これまでにセミナーで話してきたことを使えばネタには困らないだろうと踏んでいたのですが、難しかったのがパーツとパーツの「つなぎ」です。あれはこうだ、これはどうだと、個々の問題について論じることはそれほど難しくはないのですが、要するに自分のそもそもの問題意識はどこにあって、それに対する考え方の基軸はどこにあるのか、根っ子にあるものは何で、それぞれの主張にどう結びついているのか、というところが、わかっているようで実はよくわかっていない。もっともらしいことを言いながらも、実は外部からの刺激に対して反応しているだけに過ぎない、なんてことが少なくないわけです。入門書や実務書とは違い、自分の考え方がちゃんと整理できていないと書けないので、そこがなかなか難しいところでした。
なんて大作を書き上げたみたいなことを言いながら、仕上がりは180ページほどで、電車の中で数時間で読めてしまうような内容です。カテゴリは「実務書」ではなく「読み物」。知財の本に「経営」なんて文字を付けると遠ざけられてしまいがちなので、極力読みやすさを重視した結果なのですが・・・
以下、本書に関連するセミナーの宣伝です。
◆ 9月22日に、本書の刊行記念セミナー「経営に効く7つの知財力~社長に聞かせたい知財の話~」を、発明協会東京支部で開催します。
◆ 9月30日に、知的財産経営ケーススタディセミナー(@札幌)で「経営に効く知財活動の実践法」と題して講演しますが、本書に紹介している事例等について解説する予定です。
◆ 11月2日に、知的財産経営戦略塾(@山梨)で「『経営に効かせる知財活動のポイント』 中小企業の事例から見出した7つの知財力」と題して講演しますが、本書に紹介している事例等について解説する予定です。
今年で弁理士登録から10年になるのですが、大袈裟に言えばその集大成、どうして金融を離れて知財の世界に足を踏み入れたかという原点を振り返り(そう言えば一昨日からのニュースでも原点がどうのこうのって話がありましたが)、中小・ベンチャー企業の経営に知財のスキルをもって何ができるのか、ということを取りまとめたのが今回の書籍です。編集の方のご理解もあって、本当に好きなように書かせていただいたのですが、いわゆる知財マネジメント・知財戦略本とはちょっと違い、これまでの中小企業と知財を謳った本とも趣の異なる、何か不思議な仕上がりとなりました(と、自分では思っています)。中小・ベンチャー企業にターゲットを絞っていて、細かなハウツーを解説するものでもないので、知財のプロのニーズに沿ったものではないかもしれませんが、
■ 知財って、結局のところ何なのか?
■ 知財(活動)って、果たして企業の役に立つものなのか?
といったそもそも論を考えることが嫌いでない方や、中小・ベンチャー企業で経営と知財の境目におられるような方には、是非ご一読をいただければと思います。
当初はもう少し早く上梓する予定だったのですが、実際に書き始めてみるとなかなか筆が進まず、予想以上に苦戦してしまいました。これまでにセミナーで話してきたことを使えばネタには困らないだろうと踏んでいたのですが、難しかったのがパーツとパーツの「つなぎ」です。あれはこうだ、これはどうだと、個々の問題について論じることはそれほど難しくはないのですが、要するに自分のそもそもの問題意識はどこにあって、それに対する考え方の基軸はどこにあるのか、根っ子にあるものは何で、それぞれの主張にどう結びついているのか、というところが、わかっているようで実はよくわかっていない。もっともらしいことを言いながらも、実は外部からの刺激に対して反応しているだけに過ぎない、なんてことが少なくないわけです。入門書や実務書とは違い、自分の考え方がちゃんと整理できていないと書けないので、そこがなかなか難しいところでした。
なんて大作を書き上げたみたいなことを言いながら、仕上がりは180ページほどで、電車の中で数時間で読めてしまうような内容です。カテゴリは「実務書」ではなく「読み物」。知財の本に「経営」なんて文字を付けると遠ざけられてしまいがちなので、極力読みやすさを重視した結果なのですが・・・
以下、本書に関連するセミナーの宣伝です。
◆ 9月22日に、本書の刊行記念セミナー「経営に効く7つの知財力~社長に聞かせたい知財の話~」を、発明協会東京支部で開催します。
◆ 9月30日に、知的財産経営ケーススタディセミナー(@札幌)で「経営に効く知財活動の実践法」と題して講演しますが、本書に紹介している事例等について解説する予定です。
◆ 11月2日に、知的財産経営戦略塾(@山梨)で「『経営に効かせる知財活動のポイント』 中小企業の事例から見出した7つの知財力」と題して講演しますが、本書に紹介している事例等について解説する予定です。