経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

自分の軸をもつ

2010-11-08 | 新聞・雑誌記事を読む
 日経ビジネスの先週号に紹介されていた、千葉ロッテ・井口資仁選手の「二塁手論」を読んでみました。スペシャリストとしての道を模索されている方には、これはかなりお薦めです。知財の仕事も、野球で言えば二塁手みたいなイメージがありますし(って、勝手に思っているだけですが)。
 大学球界から鳴り物入りでプロの世界に入ったものの、3年間伸び悩んだ井口がブレイクするきっかけとなったのが、盗塁王という目標をたてたことと、二塁手へのコンバートだったそうです。これによって、それまでは漠然としていた目標が具体化されることによって努力のプロセスが明確になり、これまで見えなかった側面から野球が見えるようになった。例えば、盗塁のために投手の癖を盗む努力をしたことが、それまで悩んでいたバッティングにも好影響を与えた、といった話が紹介されていますが、具体的な目標を設定すること実際に自分が違う立場に立って見直してみることの必要性は、我々の世界にもそのまま当てはまるように思います。
 また、他人(ここではその他人がプロフェッショナルであるとの前提ですが)からのアドバイスを有効に活かすためには‘自分の軸をもつ’ことが重要で、軸がなければその真意が理解できずに振り回されるだけで、その軸も日々見直しながらブラッシュアップしていくことが必要であるとも。他人のアドバイスを活かしきれない、あるいはその価値が理解できないのは、‘自分の軸’がしっかりもてていないせいかもしれません。そして、‘自分の軸’をもつためには、短所を直そうとするより長所を伸ばすことが肝心であると。この話は、先日紹介したビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業」にも通じるものがあります。
 それ以外にも思わず「なるほど」と言いたくなるエピソードが盛りだくさんです。但し、野球に興味がない方には、ちょっと理解しにくいかもしれませんが・・・。

二塁手論―現代野球で最も複雑で難しいポジション (幻冬舎新書)
井口 資仁
幻冬舎


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