経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

構想力 & 認定支援機関向けセミナー(後半分)のお知らせ

2015-01-12 | お知らせ
 先週の日経ビジネス(2015.01.05)の「賢人の警鐘」日本電産・永守社長のコラムに、新年早々いろいろ考えさせられました。
 「最も大事なのは構想力。頭の中にパズルを描いて、1ピースずつ埋めていく」
 自社の領域から離れた島のように見える企業買収も、実は大きな構想に基づくピースの1つであって、次は橋を渡すようにその間をつなぎ、内海になった領域を埋めていく。事業拡大とはその繰返しであり、経営者には必要なのは「構想力」、といった内容です。
 一つ一つをみれば面白いと思えることに取り組んでいても、それが大きな構想に基づくものでなければ、点と点はなかなか有機的につながってきません(ジョブズは「いつかつながっていることに気づく」と言っていましたが...)。特許出願にしても同じことで、その特許を出願・権利化することが事業の構想の中でどのような意味を持ち、どのような役割を果たすかを考えることが、何よりも重要なのではないでしょうか。
 自分自身も単なる思いつきの連発ではなく、しっかりした構想の基に動いていきたいものです。

 さて、関東経済産業局管内の1都10県で開催中の認定支援機関(経営革新等支援機関)向け知的財産セミナーの後半のスケジュールが決まりましたのでお知らせします。認定支援機関と知財総合支援窓口の連携によって、中小企業支援の幅を広げようという、たしかな「構想」に基づく企画です。
 1月23日(金)宇都宮市、1月27日(火)さいたま市、1月30日(金)甲府市、2月10日(火)東京都、2月17日(火)高崎市、2月18日(水)長野市 で開催予定です。

 ‘知的財産’の力を活かした経営基盤の強化策
  ~中小企業支援の引き出しを増やそう!~


 中小企業を巡る経営環境が厳しさを増し、下請からの脱却、海外進出といった様々な経営課題に直面する中で、中小企業支援を担う人材には、専門分野のみに止まらない幅広い知見が求められるようになっています。
 資金力や有形資産の蓄積が十分でない多くの中小企業にとって、‘知的財産’も支援のキーワードの 一つですが、支援機関の皆様は‘知的財産’にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
 中小企業には縁遠い難しいもの、オンリーワン製品で世界を相手にする特別な会社にしか関係ないもの、事業を独占して儲けるためのもの、他社の権利侵害に注意しなければならない面倒なもの...
 もしそうしたイメージをお持ちなら、ぜひこのセミナーにご参加ください。‘知的財産’のイメージ が変わります。知的財産は多くの中小企業に関わりのある、会社の底力を引き出す栄養剤のようなもの です。そのことを、様々な事例を紹介しながら解説していきます。
 中小企業支援の引き出しを増やすのに役立てていただけるはずです。

※ プレゼンテーション資料の一部をFacebookページに動画で公開しています。