赤い彷徨 part II

★★★★☆★☆★★☆
こんにちは、アジア王者です。↑お星さまが増えました。

夏休みの自由研究(2)

2007-09-07 00:54:26 | 違う、ガンヲタじゃない
前回からのつづき。

(3)ゲーム開始
 いよいよ扉の向こうへ。遊園地のアトラクションによくある「説明部屋」のような場所に通される。

「ようこそコンペイトウへ」

いきなりヲタ心、否、ライトなガンダムファンの心をくすぐるような一言を浴びせられる。ゲームの舞台が、元ジオン公国軍の基地・ソロモンであることを意味する。「コンペイトウ」とはそのソロモンが地球連邦軍の軍門に下ってからの呼称なのである。


図1 コンペイトウ。冷静に見直すと金平糖っぽくないような気もしないでもない。

 部屋の上の方にある液晶の画面を見上げると、とある人物が登場して我々に「指令」を下す。テレビシリーズの第40話「エルメスのララア」において、ガンダムがアムロの異常に発達した反射神経?についていけなくなったことに対応するため、件の「コンペイトウ」においてガンダムに「マグネットコーティング」を施すという場面があったのだが、まさにその場面をゲーム化したアトラクション、ということらしい。ブライトさんのセリフを借りれば

「マグネットコーティングとかいってな、ガンダムの駆動系を電磁気で包んで動きを早くするのだとさ。ま、油を差すみたいなもんだな」

ということである。そこで実在、ではなくそのシーンで、そのリーダーとして登場するモスク・ハン博士こそがここで我々に指令を下す「人物」である。プレーヤーたちは連邦軍の技術士官候補生で、そのマグネットコーティングに必要なデータを集めてガンダムにインストールするというのが本ゲームの目的。制限時間内に当該インストールに成功すればガンダムのコックピットに入れるらしいのだが、ただしその確率は数百人にひとりという極めて困難なレベルらしい。その博士のブリーフィングに続いて、画面にはZガンダム等でメカニックとして登場した「アストナージ」がハン博士の部下として登場し、注意事項をブリーフィング。これまたヲタ心、否、ライトなガンダムファンの心をくすぐるような演出であった。


図2 電磁工学の新鋭・モスク・ハン博士

この部屋に入ったところで手渡された「ディバイダー」を、館内に隠れるように存在する「発光体」にかざす、そうすると(1)VQマニュアル(データの一部)が取得できる(当たり)、(2)無反応(ハズレ)か、もしくは(3)それまで集めたデータが無に帰す(大ハズレ)という3とおりの結果が待っている。館内は2つのブロックに分割されており、第1ブロックでは、赤い発光体からVQマニュアル(データを5つ集めるとVQマニュアル完成)を取得、第2ブロックでは青い発光体にその取得したVQマニュアルをかざし、ガンダムにインストールする。第1ブロック3分、第2ブロック5分の計5分の時間が与えられる。たとえ第1ブロックでデータが全部集まらずにVQマニュアルを取得できなくても、第2ブロックにも赤い発光体は幾つかあるので敗者復活はありえる。ただし、第2ブロックの赤い発光体の数は限られており、実態上はかなり厳しいと言わざるをえない。


図3 ゲームのルールを記したレジュメ

(4)ゲーム終了
 結果は惨敗。基地内の通路という雰囲気になっている第1ブロックでは結局データをひとつたりとも取得できず、基地内のモビルスーツ格納庫となっている第2ブロックでようやく1つのデータを取得したものの、その次に赤い発光体にかざしたところ思いっきりデータを消去される憂き目に。というより、そもそも第2ブロックでは傍らに横たわる実寸大ガンダムに筆者の視線は釘付けとなってしまい、ゲームどころではない!という状況で、もういっそのこと転職して制服着用してここで働きたいとさえ。ちなみに館内は写真撮影禁止なのだが、18m大のこんなもの(↓)が横たわっていると思っていただければよい。


図4 実寸大ガンダムのイメージ

(※)繰り返しますが筆者がガンヲタではありません。あくまで自由研究の一環です。