赤い彷徨 part II
★★★★☆★☆
永田充不安クラブ♡
 





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「我が国の社会保障制度は危機的状況にある」という、今や広く我が国で共有されている現状認識、加えて、我が国が未曾有の社会構造の転換期を迎えているという時代認識を前提にしつつ、それでは次の世代のために我々は何を行うべきか、ということで、我が国の社会保障制度の持つ課題の整理と、その今後取り組むべき方向性について著者の主張を開陳するしています。そのように申し上げると、これまで世に出てきた社会保障改革モノの数多ある書籍群のひとつのようにも思われるかもしれません。しかし、本書の著者は社会保障分野の有識者や厚労族の国会議員、そして社会保障政策を所掌する厚生労働省の役人でさえなく、経済産業省の役人という、著者の言葉を借りれば「一人の部外者」であり、その「部外者」の視点から構想された見直し案が提示されており、また、そうしたこともあり、これまで諸々の著書とは前提や提言の内容がかなり異なろうと思います。以下、そのユニークな状況認識や提言内容は端的に以下のようなものです(ちなみに、副題が「世界が憧れる日本へ」となっていますが、本書は、当世のテレビ、中吊り広告や書店を大いに賑わす「ニッポン万歳」、「日本すごい!」、「世界で愛される日本」的なものでは決してありません。むしろ「このままではまずいぞ」というのが大前提の本です…笑、念のため)



まず、当たり前のように使われる「高齢化対策」という言葉について、そもそも高齢化とは「対策」すべきことなのか、という問題提起がある。実は高齢者が急増しているから高齢化率(全人口に占める高齢者の割合)が高まっているわけではなくて、統計を見てみると実は65歳以上の高齢者の絶対数はそれほど増えておらず、高齢化率が高まる原因はむしろ若い世代の減少にこそある。そして、健康長寿を願い、経済成長と医療技術の発達によりそれが実現されれば社会は必然的に高齢化するのだから、我が国はじめ先進諸国は人類が求め続けた正しい道程を歩んでいるのであり、人類の求める理想に最も近しいものである。それなのに、なぜ現在我々がこの高齢化を「対策」すべきものと考えるのかといえば、それは「ジャパン・アズ・ナンバーワン」としてバブル経済に沸き立ち豊かさを大いに享受し、労働力人口(14歳~64歳)が全人口の圧倒的多数を占めた80年代へのノスタルジーがあるではないか。そうした思いが我が国の各種政策の背景に透けて見える(その点は肌感覚では同意できる部分があります)。そして、我が国の現在の社会保障制度は、その人口構造上最も有利で、世界一の経済力を謳歌したその特異な時代の特異な社会環境を前提にした制度であるから、21世紀型の安定社会でうまく回らないのは自明の理である。



加えて、現代社会において私たちが健康を害している主な原因は、かつてのような飢餓、感染症、戦争といった個人の力では如何ともし難い不可抗力のようなもの(外因性でシングルファクターの疾病等)ではなく、主に生活習慣病のような、自分自身の行動に由来するもの(内因性でマルチファクターの疾病等)である。翻って、元来我が国の国民皆保険制度は、結核に代表される感染症や怪我のように「誰もが襲われるリスク」から労働者を守り、経済成長を維持するための労働力確保を目的に整備された。そのように国民全体でリスクを分かち合うことで、かつて死因トップであった結核をほぼ根絶したことに代表されるように、「世界に誇るべき成果」を残した。しかし、所期の目的は達成したものの、手厚い医療保険制度はそのまま維持され、現在のように本来予防可能な生活習慣病の治療に対しても当然のように公的保険から医療費が給付される状況が続いており、結果として、予防に対する取組は劣後し我が国の医療保険財政は破たんの淵に追い込まれている。「医療が高度化しているのだから治療にお金がかかるのは当然」というのも果たして本当にそうか。日本の奇跡のような医療環境が患者をどれほど幸せにしたのか。国民皆保険制度が実現する恵まれた医療環境によりあらゆる医療環境によりあらゆる治療が可能になった結果、人生の最期、つまり高齢になったタイミングで「手を尽くしました」というアリバイ作りのような医療のために膨大な費用と医療関係者のリソースが割かれているのではないか。



このように、いつでも誰でも最先端の医療を低コストで受けられる「奇跡の制度」が、かえって日本人の中で健康管理の優先順位を劣後させ、それにより「恩恵」だったものが「権利」に変化したのではないか。上記のような疾病の違いをあらためて認識し、適切な対応を図ることができれば今からでも医療費の適正化を図ることは可能である。その解決策の方向性としては、端的に言えば医療サービスの提供方法(がんなら患者自らのアプローチを基本に据えること、患者がもっと幸せになれるがんの治療方法の模索、認知症予防のために高齢者に出番と役割を与えること⇒医療の役割は「治す」から「導く」へ、そして診療データの適切な統合と診療への活用など)に加え、健康管理に取り組みやすい社会環境を整えること。さらには結果的に人々の健康度が高まるような魅力的なサービスを充実させること(楽しんでいるうちに健康になる、健康になると得をするような民間保険商品の提供、健康を楽しく、おいしくするヘルスケア産業の振興など)で、公的保険制度が適切に運用される前提条件を整え得る。そうすれば国民皆保険制度のよい部分は残しつつ、制度の「沈没」回避を実現することができる。このような取り組みにより、人生のラストフェーズにおいて、病院で薬漬けにされて苦しみながら亡くなっていくのではなく、最後まで自律的に、社会的な役割を持ち、健康で幸せに「生き切った」という想いとともに人生の終焉を迎えるような国にしていくことができるのではないか。それにより、引いては「世界が憧れる日本へ」変わっていくことができるのではないか、



以上が、誠に雑駁でなかなか腹落ちしないとは思いますが、大まかな筆者の主張ではないかと思います。ちなみに、第三章「社会は変えられる!」のパートでは、改革派官僚である筆者が経済産業省で、また出張先の県庁で数々の困難や不条理に立ち向かい、ゴリゴリと問題を解決していった際の様子や経緯が事細かに描かれており、現役の公務員の方は勿論、公務員の日々の仕事に興味のある方はそのあたりも興味深く読めるのではないかと思います。そして最後に、著者の目指すところを端的に言い表していると個人的には思う本の帯の裏にある言葉をご紹介します。「筆者は、これまでの数々の課題に“部外者”の視点から切り込み、それまで不可能と思われてきた改革を実現してきた。“”思い描くのは、次世代に残すべきこの国の未来であり、世界が羨望と畏敬の念を持って見つめる『憧れの国』日本の姿だ。」ということで、特に「部外者の視点から切り込み、それまで不可能と思われてきた改革を実現してきた」という下りが、如何にも他人の庭に土足で上がりこんであーでもないこーでもないと口も手も出していく経産省の方らしいなと思って笑ってしまいました。

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遠雷  


J-league Div.1 - 2018 season 30th sec.
Urawa 3 v 1 Kashima @Saitama Stadium 2oo2, SAIATAMA(HOME)

来季ACL出場権を狙う上で大変重要な試合が続きますが、ここ数年いろいろと煮え湯を飲まされ続けてきた鹿島さんを逆転で破り、まずは第1関門突破で一歩前進というところでしょうか。浦和はU19代表で遠征中の橋岡に代わり森脇が右WBに入った他はここのところの固定スタメンの顔ぶれ。対する鹿島さんはいつもどおりのオーソドックスな4-4-2でしたが、ACLもルヴァン杯も勝ち進み過密日程の中で負傷者が多く出場停止の選手もいて決してベストメンバーとは言えないラインナップであり、そういう意味でも浦和としては、変な苦手意識を持たないという意味でも、何としても勝っておきたい試合でしたので鹿島さんから久しぶりに勝ち点3を奪えて何よりでした。



立ち上がりから浦和がパスワーク、コンビネーションに時折ロングボールを交えた攻撃で鹿島ゴールに迫ること少なからず。鹿島さんは次第に守りを固めてカウンター狙いと言う感じになり浦和の方が「持たされている」感もありましたが、そうした中で鹿島さんのカウンターにゴールを脅かされます。38分にバイタルに侵入してきた安西選手にマウリシオが前に飛び出して食いつき、そのスペースをセルジーニョ選手に使われ、左SB山本選手に繋がれ、山本選手は逆サイドに走り込んできた右SB西選手に大きく展開。このボールをダイレクトで豪快にゴールに叩き込まれてしまいました。攻め込みながらゴールが奪えないうちにカウンターで先制を許すというイヤ―な感じのまま折り返しとなります。



後半に入り鹿島さんが追加点を狙い攻勢に出ますが、それをいなした浦和が52分に追いつくことに成功します。柏木のCKでニアに飛び込んだ岩波が捻ってファーに決める見事なヘッド。この時間帯私は仕事の電話でコンコースにいたのですが(笑)、スタンドの歓声で同点に追いついたことは察しがつきました。その後は鹿島さんが再びバランスを取りながら守りを基本に置くような様子となり膠着状態になりましたが、それを打ち破ったのがこの日キレキレだった武藤の鮮やかなミドル。60分に鹿島の選手2人を背負ってボールを受けた武藤が反転してうちひとりの小笠原選手を交わして左足でゴール右隅に決めてくれました。最終的にこの日2ゴールで殊勲の武藤でしたが、これまでの攻守に亘る貢献を考えればもっともっと報われるべきでしょう!



ここで鹿島さんは本来温存したかったであろうFW鈴木選手を小笠原選手に代えてピッチに送り出してセルジーニョ選手と2トップを組みます。鈴木選手のヘッドがポストを直撃するなど怖い場面もありましたが、浦和は森脇に代えて柴戸を右WBに配置するなどして守備を固めてこれを凌ぎました。柴戸選手はいよいよ重要な試合で勝っている場面で起用されるようになり、オリベイラ監督の信頼がいよよ増しているようで何よりですね。そして浦和の極め付きは武藤が鹿島守備陣をきりきり舞いにした上での見事なゴールを決めます。ATにカウンターから飛び出した武藤が鹿島DF陣をドリブルで翻弄してぶち抜く誠に爽快なゴールで、ダメ押し点を奪い試合を決定づけてくれました。

J1第30節 浦和3×1鹿島@埼スタ

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