美容と健康に悩む人たちと共に歩む

摂食障害(過食症)

みなさん、こんばんは。


最近、東京都福祉保健局から一冊のハンドブックが届きました。

これは適切な医療を提供していくための啓発事業として作られたものですが、
背景には、心の病を持つ患者様が増えているという最近の調査結果があります。

その中の項目に“摂食障害”についての記載がありましたが、
当クリニックの治療においても関連深いものとして、神経性大食症(過食症)があります。



過食症はストレスや不安感など、主に心理的な要因が大半を占めます。

ストレスを晴らそうと過食に走ったが、その過食行為の罪悪感から嘔吐などに至り、
それが様々な体の不調を引き起こし、さらにストレスを増してしまう…
というスパイラルに陥ってしまうのが摂食障害の治療において難しい点です。

ハンドブックでも、過食症に関して以下のように言及しています。



『過食症の場合は、過食後に体重が増えるため自己評価が低下しやすく、この自己評価の
 低下や嫌な気分を消すために、過食により増えた体重を減らす「代償行動」が見られま 
 す。なかでも最も多いのは自己誘発性嘔吐です。この場合、外見から明らかな異常はあ
 りませんが、高脂肪の食品などを大量に摂取することから、肝機能異常が見られること
 があり、嘔吐や下剤の乱用で胃液・腸液が失われ、低カリウム血症になることもあるよ
 うです。低カリウム血症は心機能に影響を与えます。
 また、嘔吐を繰り返すと口腔内のトラブルが生じ、歯のエナメル質の酸蝕など歯科治療
 を繰り返すことが多くなり、歯の状態が悪いと柔らかい食事となり嘔吐しやすく悪循環
 となります』



食べ過ぎた分は吐いて清算すればいい、
という安易な考えで過食嘔吐に至ってしまう方も多いですが、
当人はこの事態をあまり深刻に考えていないというケースも多く見受けられます。

しかし行為が習慣化している場合、ダイエットにおける過食症の治療は
心療内科医と肥満外来医との密な連携が必要となってきます。



過食症の治療は単に「過食を止める」ことだけに焦点を当てるのではなく、
精神面での問題改善が大きなポイントとなります。

そのためには生活リズム全体を見直し、規則正しく改善することが必要です。


ダイエット全般に言えることですが、治療自体がストレスにならないよう、
なるだけ自然な形で、生活の中に治療を取り入れていくことを心がけていきましょう。




では。







ダイエット専門の渋谷ディーエスクリニック
   高周波治療メソセラピーも!!
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