初めまして! |
皆さん、初めまして。林 博之と申します。
私は昭和62年に大学を卒業して以来、形成外科医として大学病院等で勤務して参りました。
皆さんご存知でしょうか?形成外科というのは体表面の形成を主に行う科です。
私はたくさんの女性と接し、美や健康についての悩みに向かい合ってきましたが、そのほとんどはダイエット・肌に関するものでした。そこで、私は女性の悩みをより専門的に解決する必要性を感じ、今年1月にダイエット・肌のクリニックを開設致しました。
このブログでは、ダイエット・肌に関することを中心に、医学的な話と、クリニックにおける実際の診療の話等々をおりまぜて書いていこうと考えております。
読者の皆様の知識の向上につながると共に、皆様より多くのご意見・ご質問等をお寄せ頂き、このブログが盛り上がっていくことが出来れば幸いです。
さて、記念すべき第1回目は、『肥満』というものについて医学的に述べていきたいと思います。
秋がやってきました。
ボディラインも夏みたいに気にする必要がないし、ましてやこの季節は旬の美味しい味覚がいっぱい。ついつい食事量が増えてしまいがちです。
まるで夏の呪縛から解かれたように、秋になると急に体重が増えてしまう女性が私の周りにも多く見受けられます。そして、太ってしまうと、すぐに食事を抜いてしまったり、医学的根拠のない安易なダイエットに走ったりしがちです。
もし、このようなダイエット方法に何の疑問も持たれていない方は今すぐ考えを改めて下さい。ましてや体にとって良くないと分かっている方なら尚更です。
”太る原因”が人それぞれ違うように、”痩せる方法”もその人の体質等によって異なるのです。
後になって後悔してしまわないためにも、『肥満についての正しい知識』を身につけていって頂ければと思います。
まずは【肥満の定義と肥満の基準】について。
皆さん、肥満と肥満症の違いはお分かりでしょうか?
肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態であり、これにより健康障害と合併し、医学的に減量を必要とする病状を肥満症といいます。すなわち肥満症の方は医学的治療を受ける必要があります。
具体的には、肥満に伴う合併症としては糖尿病(Ⅱ型)・高脂血症・高血圧・痛風・月経異常・心筋梗塞・狭心症などがあり、整形外科的には、変形性関節症や腰痛などがあります。
ところで肥満の判定にはどういった方法が用いられるのでしょうか?
BMIという言葉をよく聞いたことがあると思います。これは国際的にも広く通用している体格指数です。
BMI (body mass index) = 【体重(kg)】 ÷ (【身長(m)】×【身長(m)】)
で判定することが一般的です。
例えば、身長が160cm、体重が50㎏の場合、BMI値は、50÷(1.6×1.6)=19.5 となります。
BMI 判定
<18.5 低体重
18.5≦ ~ <25 普通体重
25≦ ~ <30 肥満1度
30≦ ~ <35 肥満2度
35≦ ~ <40 肥満3度
40≦ ~ 肥満4度
但し BMI値が25以上だからといって、医学的に減量を要する状態とは限りません。
ちなみに、身長(m)×身長(m)×22が標準的な体重とされています。
(身長が160cmの方は56.3kgが標準体重となります。)
皆さん、ご自分のBMI値を是非計算してみて下さい。(電卓がお手元にない方はこちら)
BMI値が25を越えていて、なおかつ次のような状態の時は「肥満症」である可能性が高くなります。
①肥満に関連する高血圧や高脂血症、糖尿病などの健康障害がある場合。
又は
②一定レベル以上、内臓脂肪が蓄積している場合。
<内臓脂肪がたまっているかどうかの判定は?>
●スクリーニング検査:ウエスト周囲径を測り、男性で85cm以上、女性で90cm以上あれば「上半身肥満」
●腹部CT検査:CTの断面像を撮影し、内臓脂肪面積が100平方cm以上あれば「内臓脂肪型肥満」
この検査は大体の総合病院で行っています。もし不安な方がいらっしゃれば、是非検査を受けてみて下さい。
では、検査で肥満症と判断された方もそうでない方も、それぞれ『痩せる』にはどうすれば良いのでしょうか?
その人の体質によって痩せる方法が異なるということは先ほど述べました。
具体的な一例を挙げてみると・・・
体内には体脂肪の蓄積量の調節に関係している『ある物質』が存在します。しかしこの物質は人によって量が異なります。当然、自分の体内に『ある物質』がどれくらい存在するのかによって、痩せる方法も変わってきてしまうのです。
次回は、この『ある物質』について述べていきたいと思います。
ダイエット専門の渋谷ディーエスクリニック
脂肪溶解・メソセラピーも!!
私は昭和62年に大学を卒業して以来、形成外科医として大学病院等で勤務して参りました。
皆さんご存知でしょうか?形成外科というのは体表面の形成を主に行う科です。
私はたくさんの女性と接し、美や健康についての悩みに向かい合ってきましたが、そのほとんどはダイエット・肌に関するものでした。そこで、私は女性の悩みをより専門的に解決する必要性を感じ、今年1月にダイエット・肌のクリニックを開設致しました。
このブログでは、ダイエット・肌に関することを中心に、医学的な話と、クリニックにおける実際の診療の話等々をおりまぜて書いていこうと考えております。
読者の皆様の知識の向上につながると共に、皆様より多くのご意見・ご質問等をお寄せ頂き、このブログが盛り上がっていくことが出来れば幸いです。
さて、記念すべき第1回目は、『肥満』というものについて医学的に述べていきたいと思います。
秋がやってきました。
ボディラインも夏みたいに気にする必要がないし、ましてやこの季節は旬の美味しい味覚がいっぱい。ついつい食事量が増えてしまいがちです。
まるで夏の呪縛から解かれたように、秋になると急に体重が増えてしまう女性が私の周りにも多く見受けられます。そして、太ってしまうと、すぐに食事を抜いてしまったり、医学的根拠のない安易なダイエットに走ったりしがちです。
もし、このようなダイエット方法に何の疑問も持たれていない方は今すぐ考えを改めて下さい。ましてや体にとって良くないと分かっている方なら尚更です。
”太る原因”が人それぞれ違うように、”痩せる方法”もその人の体質等によって異なるのです。
後になって後悔してしまわないためにも、『肥満についての正しい知識』を身につけていって頂ければと思います。
まずは【肥満の定義と肥満の基準】について。
皆さん、肥満と肥満症の違いはお分かりでしょうか?
肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態であり、これにより健康障害と合併し、医学的に減量を必要とする病状を肥満症といいます。すなわち肥満症の方は医学的治療を受ける必要があります。
具体的には、肥満に伴う合併症としては糖尿病(Ⅱ型)・高脂血症・高血圧・痛風・月経異常・心筋梗塞・狭心症などがあり、整形外科的には、変形性関節症や腰痛などがあります。
ところで肥満の判定にはどういった方法が用いられるのでしょうか?
BMIという言葉をよく聞いたことがあると思います。これは国際的にも広く通用している体格指数です。
BMI (body mass index) = 【体重(kg)】 ÷ (【身長(m)】×【身長(m)】)
で判定することが一般的です。
例えば、身長が160cm、体重が50㎏の場合、BMI値は、50÷(1.6×1.6)=19.5 となります。
BMI 判定
<18.5 低体重
18.5≦ ~ <25 普通体重
25≦ ~ <30 肥満1度
30≦ ~ <35 肥満2度
35≦ ~ <40 肥満3度
40≦ ~ 肥満4度
但し BMI値が25以上だからといって、医学的に減量を要する状態とは限りません。
ちなみに、身長(m)×身長(m)×22が標準的な体重とされています。
(身長が160cmの方は56.3kgが標準体重となります。)
皆さん、ご自分のBMI値を是非計算してみて下さい。(電卓がお手元にない方はこちら)
BMI値が25を越えていて、なおかつ次のような状態の時は「肥満症」である可能性が高くなります。
①肥満に関連する高血圧や高脂血症、糖尿病などの健康障害がある場合。
又は
②一定レベル以上、内臓脂肪が蓄積している場合。
<内臓脂肪がたまっているかどうかの判定は?>
●スクリーニング検査:ウエスト周囲径を測り、男性で85cm以上、女性で90cm以上あれば「上半身肥満」
●腹部CT検査:CTの断面像を撮影し、内臓脂肪面積が100平方cm以上あれば「内臓脂肪型肥満」
この検査は大体の総合病院で行っています。もし不安な方がいらっしゃれば、是非検査を受けてみて下さい。
では、検査で肥満症と判断された方もそうでない方も、それぞれ『痩せる』にはどうすれば良いのでしょうか?
その人の体質によって痩せる方法が異なるということは先ほど述べました。
具体的な一例を挙げてみると・・・
体内には体脂肪の蓄積量の調節に関係している『ある物質』が存在します。しかしこの物質は人によって量が異なります。当然、自分の体内に『ある物質』がどれくらい存在するのかによって、痩せる方法も変わってきてしまうのです。
次回は、この『ある物質』について述べていきたいと思います。
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