美容と健康に悩む人たちと共に歩む

フレイル②

みなさん、こんにちは。

先週、後期高齢者の間で増えている「フレイル」とは何かをお話ししましたが、
今週もフレイルについてお話しいたします。

フレイルは多面性を持っており、
① 身体的フレイル・・・低栄養、サルコペニア、ロコモティブシンドローム、口腔機能低下
② 精神的フレイル・・・認知機能障害、うつ、意欲・判断力低下、無気力・無関心
③ 社会的フレイル・・・独居(孤食)、経済手困窮、閉じこもり

から成り立っています。
※ロコモティブシンドローム…運動器症候群の略。「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になること。


この3つの要素が相互に負の影響を及ぼし、
悪循環(フレイルサイクル)を形成します。


心身活力の低下は加齢のせいだと思われがちですが、
適切な介入・支援(特に食事・運動療法)により、
生活機能の維持・向上が期待でき、フレイルを予防できます。


<フレイルの予防法>

① 食生活
栄養はたんぱく質の摂取量を上げる(腎機能低下の症状がある方は主治医と相談すること)
ビタミンDやカルシウムなどバランスの良い食事を摂取することが大切です。

②  運動
筋肉量が増やすため、有酸素運動と筋力トレーニング(レジスタンス運動)と併用することが大切です。

現在、65歳以上の10%がフレイルであるとの報告があり、80歳以上では男女とも30%を超える人がフレイルであると言われています。
また、女性の方が男性よりもフレイルになる割合が高いとも報告されています。
フレイルは身体的な問題だけでなく、精神・心理的問題や社会的問題を含んでいるため、
その改善には本人だけでなく家族や医療介護が重要になってきます。


では。


コメント ( 0 ) | Trackback (  )  |  gooヘルスケア gooヘルスケア