能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
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能『鵜飼』のご紹介 その1

2021-09-03 09:24:20 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
新型コロナウィルス対策の一丁目一番地は、先ず「手の消毒と喉の嗽(うがい)」と、医師が薦めています。
喉の嗽(うがい)は、口に水を含んで吐き出す行為が、鵜飼(うかい)の鵜が魚を吐き出すのに似ているところから来ているのを、ご存知でしょうか?
鵜飼は篝火を焚いて鮎などの魚を近寄らせ、鵜に魚を水中で飲み込ませた後、引き上げて魚を吐かせる漁法です。
能『鵜飼』の一番の見せ場は前シテ・鵜使いの老人が、鵜を操る場面の『鵜之段』です。
 
右手に松明、左手は中啓(ちゅうけい・能に使用する扇)を、鵜を操る鵜縄に見立てて鵜飼を舞って見せます。
夜 川で 一人で 隠れて密漁している・・・・・
と、想像してご覧いただけると、お楽しみいただけると思います。
チケットのお申し込みは
喜多能楽堂事務所によろしくお願い申し上げます。
 
写真 能『鵜飼』シテ粟谷明生
撮影 石田裕
2009年8月 大仙市「まほろば能」
唐松能舞台

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