能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

観月能とその夜

2011-10-12 07:26:59 | 粟谷明生の日常
9日の粟谷能の会で『天鼓』を勤め、夜は11時まで反省会。

翌日の10日は12時のANAで広島空港へ、そして送迎バスで広島宮島厳島神社能舞台まで運んでいただき、6時半から「観月能『融』シテ友枝昭世」。

その模様を新聞記事でご紹介しようと思ったら、
な、なんと火曜日が新聞が休刊日。

ということでちょっと遅れてのご紹介となりましたが、
観月能の記事を写真だけトリミングしました。
(中国新聞12日朝刊 撮影 荒木肇 )



海上に浮かぶ能舞台のまわりは真っ暗で幻想的です、是非来年もいらして下さい。

しかし、来年も粟谷能の会の前後日では、私やお弟子様達は困ります。
広島のお弟子さん達は広島から東京に移動して「粟谷能の会」を観て、
すぐ広島にとんぼ返りで、宮島の観月能・・・・

東京でゆっくりする暇もないので
「先生疲れるは~~」
と愚痴られました。

またこんなご意見もありました。

「粟谷能の会には行きたいんですが、観月能も観たいんです~~
でも両方は無理なので~すいません粟谷能の会はパスです」
と、たくさんのご贔屓連中に言われ、当方 大ショック

あ~あ、観月能実行委員さん、営業妨害ですよ(笑)
前年までのように、平日の潮の良いときに戻して下さい!
三連休の観月能は絶対反対です!!

そう思われる方々、是非とも中国新聞社に意見して下さい、お願いします!


さて、満月の下、すばらしいロケーションで催された演能の後は、酒処「たこつぼ」で打上げ反省会が用意された。



ここはなんでもおいしいが、まずはこれから頂きます




昨日、今日と広島でお稽古をして、今日帰宅、明日は山形の酒田に飛びます
忙しいうちが華ですから、身体に気をつけて、楽しく能の世界で仕事をします。


追加

父と同時に人間国宝になられた中村芝翫さん(83歳)が亡くなられました。
父は84歳になる寸前の83歳の10月11日、
芝翫さんは10月10日に逝かれました。
人間国宝で芸術院会員でもいらっしゃいました

謹んで御冥福をお祈り申し上げます

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうなんだ・・・ (どうきゅうせい)
2011-10-12 10:40:15
ブログを拝見するようになって未だ日の浅い私は、毎回、感心したり、感動したり、びっくりしたり。

これほどお忙しいとは、これは、本当に驚きです、現代のお能の方は、象牙の塔のようなところに籠っていらっしゃるのかとばかり思っておりました、お能の世界は、ある時から時が止まってしまっている、と、どこかで読んだせいでしょうか。

全然そんなことないのですね、まるで、ロックスターと同じ、いろいろなところに飛び回っていらっしゃる。

お身体、くれぐれもお大切に、お互い、これ以上は決して若くなれないですし、そして、益々のご活躍を!
返信する
お返事 (粟谷明生)
2011-10-12 22:01:21
どうきゅうせい様
コメント有難うございます。

私、まぐろです。
動いていないと、いけない性分で(笑)
返信する