「親なんてね~亡くなってはじめてその有り難さが判るもんなんだよ」
この言葉が段々徐々に私の身体に浸透してきた。
昨日は従兄弟の能夫と今後の対応を相談をした。
もうすでに受けてしまったものは、お詫びをして代演を考えていただく、
これからの粟谷能の会の番組も再考した。
予定では、平成19年3月は
『定家』 粟谷能夫、『葵上』 粟谷明生だが~。
この『定家』は粟谷菊生が地頭を勤めるから~~
この想定で成り立っていたのだが~。
見事に崩れた。
さあ、だれが代わりに謡ってくださるのか~~
副地頭と考えていた友枝昭世氏が地頭になっていただき~
そこまでは問題はないのだが~~~、
では~~~そのおとなりに~~
だれが座る?
だれなら友枝氏が承諾してくれるだろうか
そして『定家』になるだろうか~~~
能夫と向き合い、
「だれ? どなたに~~?」
「。。。。。。。。。。。。。。。。。」
「菊おじちゃんがいないと~~困るなあ~」
「あんなに心を込めて謡ってくれる人いないよね~~~」
「ああ~~~~」
「やる気が出なくなってきた」
こんな状況がこれからの喜多流か?
以前から気になっていたが能評や雑誌で書かれている、
喜多流の将来像や教育・指導についての意見は
間違いが多い。
当時はバカバカしい、と無視していたが、
あれらの記事を読むと実情をまったく知らない輩が、
上辺のみの流儀を書いている、というのが今回のことで証明出来た。
あんな雑誌、金取るような代物ではない、無料配布で充分だ。
もし売りたいなら、もうすこし内容を変えたほうがいいと思うが~~。
あ~~
こんなくだらないこと書いている時間がもったいないか~~
兎に角、父がいないから地割が作れないよ!
出来ないよ!
「オヤジさん! 困るよ!
戻ってきてくれよ!
何かに化けて来てもいいからさあ~~~~
また隣で謡わせてくれよ!」
・・・でも、時は帰って来ません。ですから、3月には又違う「定家」をお聞きしたい、と今から楽しみにさせていただきます。
音が鳴っていればいい、と思っている人には
どなたが謡ってもいいのでしょうが~~
こだわりを持ちますと、さて~~
父の代わりは~~~
本当にどうしよう!
です。
お気落とし如何ばかりか…、心中お察しいたします。
でも!!!
>「やる気が出なくなってきた」
そんなことはどうぞおっしゃらないで下さい
私たち観客は「観る気」を持ち続けているのですから。菊生さんの残された財産は、絶対輝き出すものだと信じています。
能には果てあるべからず
3月4日の粟谷能の会で
菊生さん・新太郎さん・益二郎さんの
のこされた種から
新たな花が香りたつのを
楽しみに致しております。