東北大の合宿が終わると、次は28日から阪大喜多会の夏合宿だ。
長年、阪大生に能を指導してきた父は~
「学生から若いエネルギーを吸収し、
そのお返しに、能の魅力の神髄を教える」という。
その通り、今、この言葉が心に響いている。
学生の部活動とは、全員一致団結して目標に向かうのがモットーだ。
高校野球、サッカー、ラグビーなど
能楽部も同様!
能や舞囃子、仕舞・謡を習得し上達するには
「仲間意識と結束力をもって学び伝える」
この意識が薄れると部活動の精神性は意味をなさなくなる、と思うのだが~~。
地味なワキ役や地謡は、じっと長い間動かずに座っていなければいけない、辛い。
それでも舞台に出られるからまだいい、
中には舞台に出られない者もいる。
そんな彼らは、裏方の楽屋働きや記録係などをして、シテをもり立てる。
これら縁の下の力持ちのおかげで、
シテは一人で気分よく?
気持ちよ~く
舞い謡い、脚光を浴びる。
「なんだよ!平等じゃないの~?」
「シテばかり目立ってさ~~!コンチキショウ!」
と聞こえてきそうだが、
「そういう仕組みの演劇だからしょうがないの!」
「いやなら、やめる?
でも野球もサッカーもグランドに入れる人数は決まっているよ」
と、少々過激な答を用意しているアキ君だ。
誰でもシテをやりたい、でもシテは一人。
これが能の約束事。
だから選ばれたシテは、多くの人の手助けがあって出来るという
認識を忘れてはいけない。
そして選ばれた人は~~
「最善を尽くす」、
そんなの当たり前だ!
私は付け加えたい
「体験出来た喜びや苦労したことを後継者にちゃんと伝える」
この作業を忘れないでほしい。
今日は新城(しんしろ)で薪能がある。
新城薪能は地元の素人衆で運営されている。
シテ・ワキ・アイ・囃子方、全部ど素人でやってしまう大胆さ。
能楽社と文化協会が協力してなんとか継続しているが~~~。
近年、残念ながら地謡要員が少なくなってきた。
レベルも囃子方に合わせて謡う技術がなくなり、
我々玄人が3,4名、お手伝いに伺わないと成立しなくなってしまった。
今、新城に、危機が訪れている。
後継者問題だ。
「やってくれる人がいない!」
と社中のメンバーはお嘆きのご様子だが~
よ~く調べると、別なところに問題があるのではないかな?
と思う、
大学の部にも、新城能楽社にも問いたい!
「ちゃんと、下級生や新人に、謡い方、舞い方の基本を指導していますか、判った!と答えてくれるまで教えて上げていますか?」
と。
伝承とは「上の者が、下の者へ神髄を教えること」
貝はたたいても開かない、熱をすこし加えると口を開ける。
今、ひらめいたヘンな例えで申し訳ないが、
これが言いたくて、長文になってしまった。
最後までお付き合い、有難うございます!
では、薪能のはじまり、はじまり~~~
行ってきま~~す、と。
みんなの分まで
「最善を尽くす」
「体験出来た喜びや苦労したことを後継者にちゃんと伝える」
肝に銘じたいと思います!!
来年、東北大に新入部員がいっぱい来るように、
そして、新入生が来てもきちんと指導できるように、
まずは、私がしっかり後輩に教えなければなりませんね。
頑張ります!!
イベントやお茶のサービス攻撃も、勿論いいですし、外せないと思いますが。
根本は~~~
楽しい部だ!
という顔を部員がしていなければ
だれも来ないのでは?
もし来ても~~
「な~んだ~~」と
見抜かれてしまうかもね
兎に角、りったま君には基本から丁寧に指導して下さい、それをやらなきゃいけないのは2年生ですが、もしもあなたも出来るのであればよろしくお願いします。
アキ君のお願いです。
シテさんがきちんと舞えるよう、ワキ方しっかりします!!!
絵文字可愛いですね。
2年生の彼女たちにも、よろしく伝えてね。
本当は、私が言えばいいのかもしれないんですが~~