能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

装束附けの勉強 観世流シテ方 山中迓晶師をお招きして

2011-10-28 23:37:40 | マジメ能楽 楽屋表話
上手に装束附けが出来るようになるには、実際に体験するのが一番です。
喜多流の将来を担う、長男・尚生と内弟子の佐藤 陽君には、
まず綺麗に鬘や装束が付けられるようになってほしい、
そう思い勉強会をやってきましたが、今回はご指導に観世流シテ方の山中迓晶氏をお招きして、いろいろ教えて頂きました。

モデルは、毎回実験台になって下さる伊奈山明子さんです。

では写真でその模様をお見せします。


最初に鬘の扱い方を説明して下さる山中先生


「まずは、やってみましょう!」と山中先生の指導がはじまりました。


櫛で鬘の毛を整えます。


左右の鬢も綺麗に整えて


説明を聞く尚生


実際に手を取って指導して下さる山中先生


下掛(したがけ)の結び方にも秘伝がありました。


まずは、捲き方の見本を


捲き方は外捲きと内捲きがありますが、内捲きで教えて頂きました。


「さあ、やってみて」と


かなり緊張気味


あまり器用な方ではない尚生ですが・・・・


細かく、丁寧に、優しく、教えて下さる山中先生


左右の鬢を束ねて元結で縛りまとめます。


左右のバランスを確認して・・・


出来ました!尚生の作品です


二時間の指導のあと、最後に記念撮影
左から、佐藤 陽 伊奈山明子氏 粟谷尚生 山中迓晶師

これからも、このような勉強会を続けていきたいと思います。






















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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
緊張 (どうきゅうせい)
2011-10-30 09:06:27
こちらまで皆様の緊張が伝わってきます、しかも、いざとなったら、一連の手順をさっさとこなさないと、舞台に役者さんを送り出せないわけですよねぇ、大変だ・・・

このような舞台裏を見せていただけるのは、大いに参考になり、ありがたく存じます。(先日の講演会では、明生先生が、ぱぱっと見せて下さいましたね。)
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お返事 (粟谷明生)
2011-10-30 09:35:07
どうきゅうせい様
コメント有難うございます。

楽屋裏の種明かしには、賛否両論あります。

私自身、このBLOGをどのように運営していこうか正直迷っています。

今回の投稿は、将来を目指す若き能楽師たちが、精一杯頑張って勉強していることを紹介したく、投稿しました。

彼らを応援して下さる方々が増えればいいな~と思っています。

私は私なりに動くしかないかな~とも思っているのですが・・・
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はて? (どうきゅうせい)
2011-10-30 14:56:28
賛否の否定論は何でしょう?こちらにお書きになれないのであれば、いつか、お目にかかった時に。
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お返事 (粟谷明生)
2011-10-31 07:36:25
どうきゅうせい様

私にとって大事な大事な愛弟子様がご逝去されまして
ゴタゴタしていますので、落ち着いたらご連絡しますね
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