粟谷能の会の申合(リハーサル)を終え、粟谷家で装束出しも終わり準備万端、お天気も雪が降ることもなさそうなので一安心しております。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
さて『景清』の面や装束などを、公演前にご紹介します。
鑑賞講座でもお話しました、我が家に二面ある「景清」ですが、決断しました。今回は目の切れ方が波打っている強い感じの面の方を使うことにしました。
面「景清」は必ず角帽子を被るので眉毛から上は隠れてしまいます。
ちょっと下の方からもご覧下さい。
さて、その額を隠す角帽子ですが、これも二つありますが、こちらは未だ悩んでいます。
下の方が、渋い感じでいいのですが、少し小さく、上の金模様大きくて良いのですが、一寸派手かな・・・と。
答えは、当日観てのお楽しみにしておきましょう。
今回の『景清』と『砧』は重なるものが多く、両曲とも(1)杖を使用、(2)老足の運び、(3)ツレの面が小面とついて(重なって)しまいました。
そこで、『景清』の小面は大和作の可愛いものを選び、『砧』には万眉(まんぴ)系の面で少し艶があるものをと、違いを出すことにしました。
では、大和作「小面」をご覧下さい。
かわいいお顔でしょ?
と、まあ『景清』をご紹介しましたが、『砧』の方は、あまり種明かしをしないで当日のお楽しみ、とします。
申合のあと、息子・尚生から「どうしたらもっと良くなる?」と聞かれました。
「大丈夫、今日の通り演ればいいから」と答えるのですが、どうも息子はもっと上を目指したい気持ちが一杯で。
すぐに、すごく良くなるのは無理、段階を踏んで上手になればいいじゃない、と暢気に教えている私ですが、息子の舞台へ対する真摯な態度に、ちょっと考えてしまいました。
教え方には大きく二通りがあると思います。
ひとつは、たくさん褒めて少し注意
もうひとつは、たくさん注意して最後に良い所を褒める
とにかく褒めなければ伸びないのです。
私のように「いいよ、今日のように演れば・・・・」は、どうも説得力が無かったと反省。
俳優の市村正親氏のお話は面白かったのでご紹介します。
「褒められるのは嫌、なぜならそこを過剰に意識してしまうから、意識すると失敗する。逆に、ダメ出しはそこさえ注意すればいいんだな~となるから、大歓迎。勿論、言う奴にもよるけれどね(笑)」と、そして「まあ、全体的に良いね!と千秋楽に言われるのが無難で良いですかね」と大変興味の湧くお話をされていた。
最近、楽屋で出る前の出演者に「あなたのあの謡はいいね、あの型は見事、今日も期待しているよ」と言うと・・・・不思議とアクシデントが起きる。
私の褒め論が崩壊です。
そこで、出の前に言うことは控えるようにしています。
褒めるタイミングってむずかしい。
今日一日よ~くタイミングを考えて、息子が自信を持って舞台に出られるようにしてあげたいと思っています。
追加
市村さんが「台詞には乾いた発声と、濡れたのがある」と話されていました。
これはいただき!
景清にも使えそう。
乾いた感じ・・・・
濡れた感じ・・・・
と意識して謡ってみようかな・・・・・
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
さて『景清』の面や装束などを、公演前にご紹介します。
鑑賞講座でもお話しました、我が家に二面ある「景清」ですが、決断しました。今回は目の切れ方が波打っている強い感じの面の方を使うことにしました。
面「景清」は必ず角帽子を被るので眉毛から上は隠れてしまいます。
ちょっと下の方からもご覧下さい。
さて、その額を隠す角帽子ですが、これも二つありますが、こちらは未だ悩んでいます。
下の方が、渋い感じでいいのですが、少し小さく、上の金模様大きくて良いのですが、一寸派手かな・・・と。
答えは、当日観てのお楽しみにしておきましょう。
今回の『景清』と『砧』は重なるものが多く、両曲とも(1)杖を使用、(2)老足の運び、(3)ツレの面が小面とついて(重なって)しまいました。
そこで、『景清』の小面は大和作の可愛いものを選び、『砧』には万眉(まんぴ)系の面で少し艶があるものをと、違いを出すことにしました。
では、大和作「小面」をご覧下さい。
かわいいお顔でしょ?
と、まあ『景清』をご紹介しましたが、『砧』の方は、あまり種明かしをしないで当日のお楽しみ、とします。
申合のあと、息子・尚生から「どうしたらもっと良くなる?」と聞かれました。
「大丈夫、今日の通り演ればいいから」と答えるのですが、どうも息子はもっと上を目指したい気持ちが一杯で。
すぐに、すごく良くなるのは無理、段階を踏んで上手になればいいじゃない、と暢気に教えている私ですが、息子の舞台へ対する真摯な態度に、ちょっと考えてしまいました。
教え方には大きく二通りがあると思います。
ひとつは、たくさん褒めて少し注意
もうひとつは、たくさん注意して最後に良い所を褒める
とにかく褒めなければ伸びないのです。
私のように「いいよ、今日のように演れば・・・・」は、どうも説得力が無かったと反省。
俳優の市村正親氏のお話は面白かったのでご紹介します。
「褒められるのは嫌、なぜならそこを過剰に意識してしまうから、意識すると失敗する。逆に、ダメ出しはそこさえ注意すればいいんだな~となるから、大歓迎。勿論、言う奴にもよるけれどね(笑)」と、そして「まあ、全体的に良いね!と千秋楽に言われるのが無難で良いですかね」と大変興味の湧くお話をされていた。
最近、楽屋で出る前の出演者に「あなたのあの謡はいいね、あの型は見事、今日も期待しているよ」と言うと・・・・不思議とアクシデントが起きる。
私の褒め論が崩壊です。
そこで、出の前に言うことは控えるようにしています。
褒めるタイミングってむずかしい。
今日一日よ~くタイミングを考えて、息子が自信を持って舞台に出られるようにしてあげたいと思っています。
追加
市村さんが「台詞には乾いた発声と、濡れたのがある」と話されていました。
これはいただき!
景清にも使えそう。
乾いた感じ・・・・
濡れた感じ・・・・
と意識して謡ってみようかな・・・・・
声をかけるタイミングのお話ですが、私は、一度、剣道の昇段審査でもうすぐ出番という緊迫したところで、いきなり、後ろから余計なおせっかいをやく人がいて、気にするまいとしたけれど、審査は見事に落ちました。以来、そのトラウマが一年近く続きました。
では明日。