滑舌は正しく 正確に伝えることは役者の勤め

私の滑舌が悪いのか～～～

あ！
いきなり話が脱線しますが、この（滑舌＝かつぜつ）が私の電子辞書に載っていませんでした。

引き方が悪いのかな～？と思いネットで調べたら～～。

もともとは舞台用語が放送業界に入り、放送の世界からまた舞台へ逆輸入された業界専門用語と判明。
今は一般的に使われ出したので、記載する辞書も増え始めたそうです。

話を戻します。

私の滑舌が悪いのか？
はたまた、お弟子様の若き姫たちのお耳が悪いのか？
判りませんが～～～

昨日の恒例の稽古の後の一杯でのこと
「心気精の心得」を説明してあげた時のこと
事件は起きました！

まずは、真面目にご説明を～～～
喜多流の音曲伝書「悪魔払」は、喜多流九代七太夫・古能健忘斎の著述に成る名著で喜多流の秘本として今に伝わっているものです。
これを手元に持って読んでいる方は非常に少なく、またこれをいつも読んでいる人は非常に少ないでしょう～～
私は、未熟者なので、始終愛読してます。

この中にはいろいろ秘すべき心得が書かれています。
その中に「序破急の事」「心気精の事」などなど、極意が解説されています。

ここ数日、お弟子様のお姫様たちにこの心得をお教えしているのですが～、
昨日のお姫様との会話で、事件発生。

「シン・キ・セイの心得、とはね～～～」

「はい、先生なんですか？」

「シンは心ね、不動のもの、という意味ね・・・」

「は～い、なるほどね～　奥が深そうな話だわね・・・」

「そう、深いよ～」

「面白そう～～～で～～？」

「気は気持ちの気で、動作聚散（しゅうさん）・・・」

「え？　わからない？　なんですか？」

「心は動かないが、気はいろいろ集ったり、散ったりするということだね」

「なるほどね～～～深いわ・・・・」

「セイはセイシンの精」

「？・・・・・センセイ、セイ・・シ・・・？」

「？・・・・・・おいおい、ンの字、付けろよ」

「・・・・・？　ん？　きゃ～～いやだ～～先生！」


屹度、私の滑舌が悪かったのでしょう。
誤解を招きました。

これからははっきり大きく口を開き、的確に相手に伝わるように心掛けることを～～～

誓います。
ア～～メン

あ～今日も～～

あ～～～～め（雨ん）　ん？