能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

22年酒田喜多会新年謡い会は~~

2010-01-22 23:24:28 | 粟谷明生の日常
冬の酒田の稽古は大雪が心配

1月から2月までは
「庄内空港、悪天候のため、羽田空港に引き返すことも
あります。皆様ご承知置き下さい」

このアナウンスを聞きながら心配して搭乗したが無事着陸出来た。

二年前は全便欠航ということもあって、伺えないこともあった。

さて、1月の酒田喜多会は
一年間お稽古した曲を発表する場だ。



会員はそれぞれパートを担当して謡う。
勿論、会員だけの発表会ですから、

聴衆は~
男子が謡う時は、私と女子の2人の合計3人
サビシイ~~~

女子の時は男子11人。

で~
会員の中には
長足の進歩で、上手になられた方も
また、思わず吹き出してしまう程、自由気ままに謡う方も
と、様々

さて、「竹生島」と「阿漕」を発表した後は、お待ちかねの宴となる。

乾杯!

今年もよろしく!

と挨拶をして、懇談となる。

最初は少し静かめにスタートするが~
2,3分経つと~~
ワイワイ、ガヤガヤ

「ほら、酒呑めや~」

「呑んでますって~」

「もっと呑め」

ここは酒田だが、喋る言葉は標準語



酒を呑むと~
饒舌になる私。

「K君、きみすごく上手になったね~」

「え~~本当ですか?」

「声がね~~、お謡いの声になってきているよ~
そして力強いんだなあ、何よりも役柄を謡っていたよ、
これからが楽しみだよ、期待しちゃうな~」

「うひゃ~嬉しい~~有難うございます、がんばります!」


「A君、よく一緒に謡ったNさんのメチャクチャ謡いに
翻弄されずに謡えたね、ご立派!」

「僕、この一週間、車の中で、
ず~~っと謡い聞いて練習したんですよ」

「そうだろう、君がぶれないで、正確に謡い続けたのは感心」

「は、はい」

「あれ君が途中でやめたら、
もうやり直しが効かないぐらいだったからね(笑)
Nさんったら~ハチャメチャだもん」

「ぼく、必死でしたよ、
でも誉めてもらって、メチャ嬉しいです」

「よくやったよ!きみはね~~謡いがむいているのかもよ
センスがあるんだよ」

「そ、そうですか、うれしいな~これかも頑張ります!」

と誉める。

当然、Nさんも酌に来て下さって

「先生、どうもすいません、なんだか、どう謡っていいのか~
わからなくなってしまって~~~」

「あなた、N流で謡われましたね、
もともと謡いにむいている良い声お持ちなんだから
もうちょっと頑張りましょうね、きっと上手になれますよ~~」

「そうですか! 来年はちゃんと謡えるようにします!」

「今年のお稽古、来て下さいね、頑張りましょう!」

と地元の酒、上喜元(じょうきげん)を呑んで、
私は上機嫌。

酒田喜多会の若きMR獅子軍団も上機嫌



10時半
そろそろ帰るぞ!
恒例の「海老の子」を謡って~~

♪えびの子は~~親に似て~~♪

でオヒラキとなった。


料亭「香梅咲」の玄関で
「だれか私を撮してよ~~ん」

とほろ酔い連中と







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