能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

船と息継ぎ

2007-06-12 07:39:42 | 粟谷明生の日常
昨日は松山から広島に入り、夜は広島明生会の稽古で一日を終えた。
松山観光港から呉経由の高速船で広島港まで1時間半
いや~~便利です。

この船早い!
揺れない!
松山では少々風があり、やや揺れるだろうと予想して乗船したが、
いざ動き出すと~~~~
全然揺れない、快適!

また来年も乗ることになるだろうが、この船、天候が荒れると欠航になるので困る
瀬戸大橋は風速25メートルで閉鎖されるが、
しまなみ街道は通行可能で頑張るらしい~~
どうしても行く!という人は~~
最後の交通手段はタクシーとなるが、
強風の中の運転は~~

実は~~タクシーの運転手さんは皆いやがるらしい
橋の上は、なにが飛んでくるか判らない、だから結構あぶないらしい

おい、すまん行ってくれ!と言われても~
「本当は遠慮したいんですわ」と仰っていた。

値段だって高くつきそうだから、こちらも遠慮したいが~~~
どうしても行かなくてはいけないだろうから~~
兎に角、天候次第

神様!
来年もよいお天気でありますように!!

ところで稽古のあとの宴で謡の息継ぎの話題となり

「西洋の発声法にはドイツ式とイタリア式の二種類がある
ドイツ式は顎を引いて脳天から声を出す
イタリア式は顎上げて胸、躰全体で声を出す」
だそうです~と

これって~~本当?

それから
巧みなトランペット奏者は息を吸いながら、吹けるとか
つまり息継ぎしないで何時間でも吹いていられるらしい
本当?

もしそうなら、その技、体得したい!!
大ノリは息継ぎがむずかしいから、これをマスターすれば~~~

そうだ、マスター出来ると~~
私の謡本には息継ぎの記号が削除出来るかな?

ま~~~そんなことはないですが


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
循環奏法 (もとこ)
2007-06-13 00:57:05
こんばんは!
息を吸いながら吹くのは循環奏法と呼ばれるものだと思います。管楽器の特殊奏法です。笛の一噌幸弘さんは能舞台でもやっている時がありますよ。
声でできるかどうかはわかりません。たぶん…無理ではないかと思います。
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お返事 (粟谷明生)
2007-06-13 07:49:53
コメント有難うございます、
一噌幸弘君にちょっと聞いてみます。
声で出来そうな人を探すのも面白いかもしれませんね、
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Unknown (tosaka)
2007-06-13 22:17:51
一噌幸弘さんがお舞台で、時々息継ぎをしていない様子なので不思議に思っていました。もとこ様の書き込みを拝見して、やはりそうか!と思った次第です。(もとこ様ありがとうございます)



モンゴルや旧東欧アジア圏では、息継ぎをしないで横笛を演奏する曲目があり、学生の頃始めて観た&聴いた時には衝撃的でした。一噌幸弘さんは能菅だけでなく、他の笛にも造詣の深い方だそうですから、もしかしたら異地域の演奏法を体得されたのでしょうか?



喉を使うお謡にも応用できるのか?興味深いところですが、普段の呼吸法よりも心肺機能に負荷が多くかかるそうなのでくれぐれもお気を付けて下さい。
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再度・循環奏法 (もとこ)
2007-06-13 23:19:48
たびたびお邪魔します。

>明生様
>声で出来そうな人
声帯が振動して声になっていると思うので、理屈でいうと不可能な気はします。でも、世の中いろんな方がいるのでわかりませんよね。

>tosaka様
舞台を見て気付かれるなんてすごいですね!私は、言われて初めて気が付きました。
循環奏法はジャズや現代音楽ではそんなに珍しくはないようです。練習法もあります。(試みたことはありませんが。)
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