能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

能をご覧になって下さる方々へ

2021-05-22 21:43:30 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
明日、はじめて能をご覧になる知人がいらっしゃいます。
一般的に能楽鑑賞は
「敷居が高い!」
「難しい!」
「古臭くて退屈しそう!」
と、思われる方が多いと思います・・・私、否定はしません。
 
能楽は作品内容にもよりますが、やはり謡う文言が古文なので難しく、しかも聞き取りにくかったら、敬遠されてしまうのは仕方がないかもしれません。
 
そこで私、最近は
「難しい曲でも少しでも身近に感じられるように・・・」
「退屈なところはどうにか凌げられるように・・・」
と、ご鑑賞いただきたく前に予め上演演目を演者の立場として、軽いタッチで紹介しています。
能は室町時代からはじまり、江戸時代に私の所属する喜多流も加わり、代々今に伝わっています。
今、喜多流は80代の先輩から、下は10代の若人達迄、総勢37人で縦軸の絆を守り、他流のお仲間との横軸の絆も大事に演能活動しています。
この度のこのコロナ禍により縦軸と横軸の先に繋がるものが「お客様との絆軸!」であり、それが第一!と改めて思い知らされました。
明日、コロナ禍でもお越し頂けるお客様に「来た甲斐あった!」と思っていただけるように、特に精一杯勤める覚悟でおります。
 

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