『東岸居士』の現代語訳です。
鑑賞のお役に立てばと投稿いたしました。
語訳して下さいました、長谷川郁様に御礼申し上げます。
ワキ 私は東国方の者です。この度都に上り、あちらこちらを見物いたしました。今日は清水寺へ参りたいと思っています。
シテ 花吹雪が散りかかり、松までもがまるで皆、桜になったかのごとく風に吹かれている。嵐の音ではなく、花に声があるかのようだ。
ワキ もし、申し上げたい . . . 本文を読む
今週の10/28(日) 喜多流自主公演にて、能『東岸居士(とうがんこじ)』を勤めます。初演は昭和51年の青年喜多会でしたので、42年ぶりの再演となります。
東岸居士は自然居士(じねんこじ)の弟子で、名は玄寿といい東山雲居寺の放下僧(ほうかそう)です。
この能は50分ほどの短い単式現在物で、東岸居士が京都白川の橋のほとりで、道行く人々へ歌舞によって仏の教えを説くお話です。
舞台進行は、 . . . 本文を読む