能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

『道成寺』見どころ その4 鐘入りと鐘の中で

2014-02-23 07:45:34 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
「乱拍子」の最後は「寺とは名付けたり」のシテ謡から大鼓も打ち出し、白拍子の思いは遂に爆発するが如く、とても早い舞、「急之舞」に突入します。 この早い舞は、揺るぎの無い下半身としなやかな上半身の動きが必要で、剛柔の技を駆使し、身体を乱すことなく俊敏な足さばきをしながらも、「女」を感じさせなくてはいけない、と言われています。そして舞のあとに「春の夕べを、来て見れば」「入相の鐘に花や散るらん」と、シテと . . . 本文を読む