能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
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『道成寺』見どころ その3「乱拍子」について

2014-02-22 07:37:16 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
アイのはからいで、シテは女人禁制の鐘供養の場に入れてもらい舞を舞うことになります。烏帽子をつけ身支度をして舞うのがこの曲の山場の一つ「乱拍子(らんびょうし)」。白拍子の舞を模した舞で、シテと小鼓の二人による特殊な舞です。シテ方は小鼓方の流儀に合わせて舞(型=動き)を合わせます。 初演では幸流の亀井俊一氏のお相手で勤めましたが、今回は大倉流宗家・大倉源次郎氏にお願いしました。 ではまず型についてご説 . . . 本文を読む