大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

クレアモントホテル

2012-06-24 08:56:55 | 映画
サンフォルテフェスティバルがありました。
講演は、湯浅誠。日頃から地域の絆を深めておくことの大切さを訴えておられました。
映画は「クレアモントホテル」。
エリザベス・テイラー原作の映画化。著者が「この著作を書くまでは生かしておいてください。」と医者に頼んだという。
主人公は著者に似て、威厳と気品があり、夫の死後、自立を求めてクレアモントホテルに住み始める。
孫に電話をしても会いにこない。老いていくことの孤独と不安。
そんなとき作家志望の青年と出会い、楽しい交流の日々をもつ。
クレアモントホテルの孤独な老人達にも、絆ができてくる。
「日だまりの場所を誰もが求めている。」そんな場所がクレアモントホテルだったのかもしれない。
一人の老人が倒れる。「覚悟はできている」ときっぱり言い切る。そして介護施設で亡くなる。いつしか青年にも若い恋人ができ、疎遠になるが、主人公が、病気になった時、ベッドのそばで美しい詩を聞かせてくれる。
一瞬一瞬を大切に生きること。老いてもいつどんな出会いがあるかもしれない。ときめいて生きていこう。老女の願望を実現化した映画だった。
コメント (2)
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