本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

役所の台本作り

2019-03-16 09:15:26 | Weblog
 何年か前、自治基本条例の検討の市民ワーキング・グループ会議で座長を仰せつかった。なに、市民メンバーの中で最も年嵩だったから選ばれたにすぎない。

 第2回目から座長として会議の進行役になるのだが、席に着くと役所が用意したペーパーが置いてある。「それではただ今から…」で始まる議事進行の台本というか虎の巻というか、頼みをしないのにご丁寧に準備してあった。
 私はその台本は無視したので、その次の会議には置いていなかった。

 テレビ中継で、予算委員会の委員長は、役人が作った議事進行のセリフを棒読みしているが、地方でも議会の議長や委員長などの台本を役人がせっせと作る。官僚が作る答弁書よりは簡単だろうけれど。
 
 ついでの話だが、会議が十数回になったとき暑気払いを兼ねて市民メンバーや市の関係者のほか市長も出席した懇親会となった。市長の交際費でもよいと思うが、市民メンバー参加者も懇親会費用を払った。

 話が横道にそれた。その夜しくじったことに靴を間違えて帰宅したのだ。
 フォーマルな会議だから普段履き慣れない革靴だったし、だいぶ酔っていた。翌日、市の事務局の担当者に電話をして、担当の部長が靴の持ち主であることがわかった。恐縮にも家に届けていただいた。
 シンデレラの靴のようなメルヘンの話ではない。むしろ、故郷とは反対の地に移り住んでまだ足もとがおぼつかなかったという寓意だったか。