本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

三つの福

2019-03-13 09:05:45 | Weblog
 渡部昇一上智大学名誉教授(当時)の本に、「福」の有り方を惜福、分福、植福の三つに区分していた。

 「惜福」は福と巡りあっても使い果たさないということ。俗っぽい例を挙げると、競馬で10万円儲けても浮かれてパァーと使ってはいかんのでしょう。福を倹約するのですね。

 「分福」は福を得ても独り占めしないで分け与えることしいう。ゴーン元会長などは習ってほしかったものだ。

 「植福」は福を得たならさらに増やすようにすることらしい。この点ではゴーン元会長は増やし続けましたな。
競馬で儲けたカネを使い残して、その福で馬券を買っても福が増えると限りません。つまり、投機や投資では福は育つかわからない。残念ながら。本では福の殖産を教えていませんでした。

 あのブータン王国の提唱する国民総幸福量は、「分福」と「植福」を目指すのでしょうが、まだ目標に達しないとか。
 福はなかなかやってこないものですねぇ。