本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

きらぼし

2016-08-28 09:21:29 | Weblog
 東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行が2年後に合併すると、新聞が報じていた。そして、合併後の銀行名は「きらぼし銀行」とするそうだ。
 
 キラキラ輝く星を意味するのだろうが、「きらぼし」は「綺羅」と「星」のことではないかと思ってしまう。「綺羅」はきらびやかな美しい衣装で、「星」は言うまでもなく夜空に輝く星である。そのきらびやかなものが星のようにたくさんあるというわけだ。
 
 ところで、「綺羅、星の如く大名は並んだ」などのように、綺羅のあとに読点を打っている。つまり「きらぼしの如く」ではない。「きら ほしの如く」と区切るのだ。
 「きらぼし」と続ける用例は誤用であると辞書にある。
 
 だから「きらぼし」は単に星の輝きだといわれそうだが、「きら ほし」とイメージが重なる。銀行名を再度検討したほうがよろしいのでは。