読売新聞日曜版の「名言巡礼」は、中島敦の『山月記』からである。
この作品は芥川賞候補になったが落選している。推さなかった一人に瀧井孝作がいる。
この人の目は節穴か。なぜ選考委員になっていたのかわからない。龍之介の友だちだからか。代表作の『無限抱擁』は別として、『結婚まで』、『欲呆け』、『山女魚』などの短編より中島敦の短編のほうが手練れではないかと思う。
いつかも書いたことだが、テレビを観ていると、中国の銀行に勤めていた若い女性が日本に留学した話を取り上げていた。「なぜ、日本に」と問うと「中島敦の『李陵』に感激して、彼をもっと知りたくなったから」と答えていた。
さて、冒頭の名言を転記する。
「何故こんな運命になったか…我が臆病に自尊心と、尊大な羞恥心との所為である」
この作品は芥川賞候補になったが落選している。推さなかった一人に瀧井孝作がいる。
この人の目は節穴か。なぜ選考委員になっていたのかわからない。龍之介の友だちだからか。代表作の『無限抱擁』は別として、『結婚まで』、『欲呆け』、『山女魚』などの短編より中島敦の短編のほうが手練れではないかと思う。
いつかも書いたことだが、テレビを観ていると、中国の銀行に勤めていた若い女性が日本に留学した話を取り上げていた。「なぜ、日本に」と問うと「中島敦の『李陵』に感激して、彼をもっと知りたくなったから」と答えていた。
さて、冒頭の名言を転記する。
「何故こんな運命になったか…我が臆病に自尊心と、尊大な羞恥心との所為である」