臨時会員

　ジェフリー・アーチャーのクリフトン年代記第5部「剣より強し」にこんな話がある。
　「あるクラブに入ると「当クラブの会員でいらっしゃいますか」と言われ、「違う」と答えると、申込用紙を渡される。サインして臨時会員カードを受け取る」

　３０代のころ、同じロンドンで似たような経験をした。ただし、クラブではなかった。
　地下鉄ピカデリー・サーカス駅から繁華街をうろつくとストリップ劇場がやたら多い地区に出た。スケベ心からある劇場に入ろうとすると会員制と言われた。こんな劇場でも会員制とは驚きだった。仕方なく引き返そうすると、会員になれると言う。1ポンド支払って臨時会員になった。「サンデーショー・メンバーチケット」なる紙切れをもらって、堂々たる会員になったものだ。

　それにしても、つまらんショーだった。