ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『共に、乾杯』『いのちに乾杯』

2014-05-29 07:26:45 | 日記
〔ガリ ガリ ガリ・ザッツ ザッツ ザッツ・ガリ ガリ ガリ〕
という耳障りな騒音が窓から入って来ます。
近くの駐車場の除染をしている異音です。
コンクリートを削ったり、洗浄したりしている音です。
真夏の様な気温、雲ひとつない青空の下、除染で出た汚染廃棄物が、
幾つも幾つも黒いビニール袋に詰められて駐車場の隅に並べられています。

地震災害により私の住む町でも家屋の倒壊や、ビルの半倒壊が幾つもありました。
三年経過した現在、壊れた家屋が撤去されて新しい建物が出来ていたり、ビルの外装が
リニューアルされたりして、街並みの景観は良くなりました。

でも、手入れの行き届いた庭の花木の傍らに、除染で出た容器が保管されているのは
何ともアンバランスな光景です。
いつまで保管しなければいけないのか、劣化はしないのだろうかとの不安と一緒に置かれています。

我が家の除染は、ふた月ほど前に終了しました。
除染廃棄物は、家屋の裏側に保管しています。
裏側なので目立ちはしないものの、見たくはない異物です。

庭土や玉砂利の上に山砂を数センチ盛り土しましたので、庭の景観は白々しく落着きの悪い
ものでしたが、幾度かの雨を経て、土も少しずつ庭に馴染んできました。
土が馴染んだと言うよりも、目が慣れてきたのでしょう。

と、
諦めていた草花が、例年より遅れてはいますが芽を出し、花芽を付け、花を咲かせているのです。
   紫らん
   すずらん
   あやめ
   萩
   水引草
   ききょう
   なでしこ
   ふじばかま
   かんぞう
   ねじれそう
みーんな、みーんな、土を盛り上げて芽を出してくれたのです。
「こんにちは、今年もようこそ」
「ありがとう、土を持ちあげて、今年も顔を見せてくれたのね」
と、あいさつをしました。

いろいろと不安はあっても、この「生きもの」たちと、共生できる喜びだけでも生きて行けそうです。
『共に、乾杯』『いのちに乾杯』
                                  〈ゴマメのばーば〉

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