ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

夜の山の闇の中には、

2019-06-28 06:18:39 | 日記
ツバメ、ヒヨドリなどのヒナが巣立つ際、地上に落ちてしまったヒナは、〈拾ったり、
手を出したりしないで、その場を離れて〉と、「日本野鳥の会」は呼びかけている
そうです。
自然の摂理を考え見守ることが大切だと。
人間側の善意であるにせよ、「手を差し伸べるとしても自然に返すお手伝い」と
いう意識を持ってほしいと訴えている様です。
そうした新聞記事を目にしましたら、このところ毎朝、ほんの僅かながらスズメに
古米のエサを与えていることも、やっぱり不自然かも、との迷いも出て来ました。

ニ三日前から、ハトが1羽やって来てエサを啄むようになったのです。
やって来ては、身体が大きいのであっという間にエサの殆どを食いつくしてしまう
のです。
私としては、小さなスズメがエサを啄む姿が可愛らしくてエサを与えているわけ
ですから、ハトに食べられてしまうことは、とても残念と言うか不本意です。
手を打ち叩いたり、ガラス窓をガタガタさせても、一向に去ることはしません。
庭へ出て行って、近くで、
「シッ シッ シッ」
と追い払おうとしてもキョトンとした赤い目で私を見ているだけ。
少々不快になった私は、小石を拾ってハトには当てず、足元近くに投げて
みましたがダメ。
〈バカにしてんの!〉
と、二三回試みましたが、全く平気です。
庭帚をハトの近くでブルンブルンと振り回しましたら、ようやく その場から
離れて行きましたが、その動きの緩慢なこと。
ゆっくり飛び上がって、近くの電線に止まって伺っているのです。
何だか、小バカにされている感じが。
私が屋内に入るや否や、スーと降下し、エサを突き始めるのですから。
心の中で、『この 馬鹿ハト!』と、罵りました。

でも、考えてみれば、ハトはスズメより空腹だったのかもしれません。
やっぱり、エサをやったりするのは不自然なのでしょう。
古米は、あとニ三日分しかありませんので、それで今回のエサやりは終了に。
それに、去年の様に、ネコがやって来て狙う事にでもなったら厄介ですから。

昨晩ホタルを見に行ったひ孫のUちゃん。
山あいの蛍の生息地の「闇」は、少し怖かったようです。
街灯もなく、先導して下さる方はライトも用いません。
闇に眼を慣れさせてから一列になって生息地の川辺まで歩くようです。
先導して下さる方の言です。
『ホタルを見に行くのではありません。ホタルの邪魔にならないように見せて
貰うのです』
Uちゃんは、少し怖かったようですが、いい体験をさせていただきました。
夜の山の闇の中には、怖さも、自然への畏れも在ったはず・・・・・・
自然とのつき合いに大切なものを体得できたのだと思います。
「ばーば、ホタルは お尻が光るんだよ」
と、ホタルを見に行く前に私に教えてくれましたが、そうした知識などより
もっともっと深い「自然」と「ホタル」に接してきたはずですから。
                         〈ゴマメのばーば〉
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