ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

遥か遠い時空から返って来たような。

2019-06-26 06:22:42 | 日記
一年ほど前のことです。
ほんの僅か、一握りにも満たない古米を毎日一回、朝の時間帯にスズメにあげて
いました。
でも、近所のネコがスズメを窺い、狙っていることを知って、エサやりは止めたの
でした。
僅か数粒の米粒と言うエサのために殺められてしまっては、スズメも私も不本意です
から。
暫くの期間、窓の外でチュンチュン鳴いてはいましたが、やがて来なくなったのです。
本来、エサをやるのは自然界の法則に反してもいるでしょうし、可愛い姿が見られ
なくなったのは残念でしたが、いつの間にかスズメのことは気にならなくなっていた私
でした。

ところが、一年経ったここに来て、餌付けもしないのに、またスズメが毎朝やって
くるようになったのです。
それも、エサの米粒を広げて置く庭石の上にある柿の木の梢から庭石の上に舞い
降りるのです。
去年来ていたスズメ達と同じ場所からのアクセス・・・
もしかして、去年来ていたスズメかしらん、と観察していましたら、その後、毎朝
やって来ます。
昨年の反省など、私は全く消え失せてしまいました。

そんなわけで、このところ毎朝庭石に一握りのお米(古米)を、置くのが日課に。
スズメも、3羽のグループ(私は親子と決めつけています)をはじめ、数羽がやって
きます。
「チュンチュン チュンチュン チチチチチ」
夕方もやって来ますが、与えるのは朝一回。
スズメにとって、いいことなのかどうかは分かりません。

遠い遠い昔のある時期、あるいは遠い遠い未来の未来、私は、このスズメかも・・・
そんな想像の中に入り込んでしまう私です。
そして、米粒を私も一緒に啄んでいる様な。
豊かな時空の中に暫く佇んでしまう私です。

夕刻、ベランダから誰にともなく、「おーい」と呼んでみました。
コダマが、過去とも未来とも判別できない遥かな時空から返って来たような気が
しました。
                          〈ゴマメのばーば〉
コメント (4)
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