ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『その後のウサギとカメ』

2019-06-11 06:32:34 | 日記
一日中雨でした。
静かですが、何やら鬱陶しさもおぼえます。
でも庭の花木たちは元気に葉っぱを広げています。

月一回の割で検診投薬を受けている医院へ行って来ました。
まだ、風邪の症状も残っていますので、追加のお薬も頂いて帰りました。
お医者まではバスもあるのですが、坂道ですのでタクシーで行くことにしています。
投薬を受け、帰りはバスで帰って来ました。

午後から時間がありましたので、数日前に図書館から借りて来た絵本を読みました。
『1人称童話シリーズ』
        Vol. 1  桃太郎が語る 桃太郎
        Vol. 2  シンデレラが語る シンデレラ
        Vol. 3  浦島太郎が語る 浦島太郎
『一人称で語る』の意を、私は少し異なった理解をして手に取りましたので、少々「あれっ・・・」
の感は抱きましたが、作者の意図からすれば「君が、桃太郎・シンデレラ・浦島太郎だったら」
という事ですので、それなりに楽しく読ませて頂きました。
 〈ぼくは鬼がこわいと思う〉桃太郎
 〈脱げてしまったガラスの靴に王子様への想いを託して、靴を置いてきてしまうシンデレラ〉
 〈「鶴の恩返し」のハナシを思い出して、カメを助ける浦島太郎〉
なるほど なるほど。

くだらない「つくり話」の好きな私は、一人称ではありませんが「ウサギとカメのかけっこ競争」を、
考えました。
題して、『その後のウサギとカメ』
 《カメに負けてしまった美しいウサギは、悔しくて悔しくて目が真っ赤になるまで泣き
  続けました。
  どうして、居眠りなどしてしまったのだろう。
  後悔と自責の念に日々苛まれていたせいか、自慢の長く美しい耳も張りがなくなって
  しまい、ぐったりしてしまったのです。
  「うわさ話好き」は、人間社会だけではなく動物村も同じです。
  「ウサギ、カメに負けたんだってよ」
  美しく、100メートル競走では村一番のタイム保持者のウサギに、常々嫉妬を覚えて
  いたイタチも、醜いヒキガエルまで、聞こえよがしに悪口を言っているのです。
  口惜しさがつのるばかりのウサギは、とうとう動物裁判所に併設されている「ヨロズ苦情
  相談所」に訴え出ました。
  ウサギは手土産の箱の中に〈あなた様が、動物村の村長さんに立候補した際は、必ず
  一票投じます〉と書いたメモも入れました。
  ウサギから競争の顛末を聴いた係官は、
  フムフム 確かに。眠ってしまっている競争相手のウサギにひと言、「遅れるよ」と言葉を
  掛けるのが美しいフェアプレーと言うものかも知れない、と考えたのでした。
  そこで、係官は、
  【〇月〇日 動物村競技場で、ウサギとカメの再競技を行う。 ヨロズ苦情相談室長】
  こんな立て看板を、公園前に掲げたのです。
  これを見て怒ったのはカメでした。
  オレは、試合で不正などしていないし、苦情など訴えてなどいない。
  ウサギが眠ってしまったのは、油断そのもの。自己責任ではないか。
  カメは、うなだれて海辺を歩いていました。
  その時です。
  運悪く悪ガキ共に捕まってしまい、イジメにあってしまったのでした。
  このカメこそ、浦島太郎が助けたカメだったのです。
  カメが竜宮城の奥で密かに研究していたのは、あたるとすぐさま年老いてしまう煙薬
  でした。
  カメは、竜宮城から地上の村に戻るという浦島太郎に、ウサギに手渡してくれる様にと、
  煙薬の入った玉手箱を託しました。
  しかし、浦島太郎は自分が箱を開けてしまったのです。
  そして、みるみる白髪のお爺さんに。
  事実は物語より奇ですねぇ。
  このお爺さんこそ、誰あろう「花咲か爺さん」なのです。
  お爺さんになった浦島太郎は、玉手箱の煙薬から強力な成長ホルモンをつくり出し
  ました。
  耳を澄まして下さい。お爺さんの
  「枯れ木に花を咲かせよう」
  の声が聞こえて来ませんか。
  ホルモン剤の入ったカゴを手にしたお爺さんの姿が見えませんか。
  物語はエンドレスに・・・・・・
コメント (2)
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