ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「ゴール」を明確に。

2019-06-19 06:12:07 | 日記
「草枕」の主人公は〈山路を登りながら〉考えました。
わたくし・ばーばは、朝の目覚め刻、半睡の状態で考えました。
〈洗濯をするべきか否か〉と、ハムレットの様に。
予報からすれば梅雨の晴れ間にも当たる天候とのこと。
でも、昨夜「美術館へ行かなければ」と強く思ったのでした。
郡山市美術館で開かれている企画展。
  【 フジフイルム・フォトコレクション展
       日本の写真史を飾った写真家の『私の一枚』 】
今月の23日で終了となります。
4月20日から開かれていましたので、ついつい先延ばしとなって閉会が近く
なってしまったのでした。

「美術館」か、「洗濯」か、と決め迷っている私の脳裏に、パッと閃いたコトバが
ありました。
半月ほど前になるでしょうか、ラジオ深夜便を聞くともなく耳に挟んでいた時に
聴いたコトバです。
〈物事を始める時には、まず「ゴール」を明確に設定することが肝要。
それから、ゴールに至るための必要なことを考える〉
そんな、内容でした。
定かではないのですが、確か、「小惑星探査機・はやぶさ2」に関わって
いらっしゃる方のコメントだった様に記憶しています。
このコトバが蘇ってきたのは素晴らしい事でした。
もう、記憶したかどうかも忘れていたコトバでしたから。
そうだ、「ゴール」(行こうと思ったこと)を、真っ先に考えようと。

そんなわけで、迷わず「美術館」へ行って来ました。
懐かしい写真家さんたちの作品と、再開した喜びもありましたし、
得るところも多々あって、目は疲れましたが充実した気持ちで帰って
来ました。

   ☆ 植田正治     「パパとママとコドモたち」
   ☆ 木村伊兵衛    「秋田おばこ」
   ☆ 細江英公     「薔薇刑 #32」
   ☆ 白籏史朗     「冬の晨」
   ☆ 篠山紀信     「誕生」より
   ☆ 土門拳      「弥勒堂釈迦如来坐像左半面相」
   ☆ 須田一政     「山形 銀山温泉」
   ☆ 入江泰吉     「斑鳩の里落陽 法隆寺塔」
   ☆ 星野道夫     「夕暮れの河を渡るカリブー」
などなど。      
懐かしい写真たちに再会した感じです。
こんにちは、 しばらく と。

初めて出会った作品でインパクトを受けたのは、
   ☆ 川田喜久治    「日の丸」〈地図より〉
   ☆ 桑原史成     「‟生ける人形“とも言われた少女〈水俣〉より
でした。

郡山市美術館は、郡山市東側郊外の山間地高台にあります。
この美術館の佇まいが大好きな私です。
美術館からの道を下りながら、私は「草枕」の文章を思い出していました。

《智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住み
にくいと悟ったとき、詩が生れて、絵ができる。》

写真展の作家さん達にも、世の中は住みにくかったものか、美しかったものか。


                       (美術館HPからお借りしました)
コメント (2)
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