今日は、肉離れになってから初めて、会社から最寄駅までの帰り道を歩きました。
今まではタクシーだったのですが、節約と共に、歩いてリハビリもしなきゃ。
自宅から最寄駅までは最近はバスを利用しているのですが、会社最寄駅からはバスが無く普段でも歩くと15分ほど掛かります。
まだ松葉杖の補助が必要で歩みが遅いものですから、今朝は時間が無くタクシー。
帰りに歩いたら、やはり普段の倍の時間が掛かりましたね。
明日は朝も歩きたいと思いますが早く起きられるかが心配。
さて、会社帰り、最寄駅に着き階段を降りている間に、通り掛かった知らない方お二人から、「大丈夫ですか?」と声を掛けられました。
今まで、電車の中で近くに身体の不自由な方やお年寄りがいれば席を譲って来たつもりですが、このように困っていそうな人に能動的に声掛けしていたか、というと全く自信ありません。
ちょっと反省させられました。
アルバン・ベルク四重奏団(EMI盤)
たまに無性にベートーヴェンの弦楽四重奏曲が聴きたくなります。
とは言っても、16曲及び大フーガの全てに耳馴染んでいるという訳では無く、昔から大好きな15番、9番(ラズモフスキー3番)辺りがついついお馴染みさんになっておりました。
さて、ベートーヴェンの作品の中で、交響曲、ピアノソナタ、弦楽四重奏曲が創作の中核をなすということは衆目の一致するところかと思いますが、中でも弦楽四重奏曲は、その構成ゆえとも思いますが、ベートーヴェンの「心の内」が表されている気がしてなりません。
ベートーヴェンの肖像画って、髪を振り乱して厳しい目付きをしている物をよく見るではないですか。
交響曲の多くや中期のピアノソナタなど、この肖像画のイメージと通ずる、情熱的なものが多いですよね。
しかし、交響曲やピアノソナタは、「外部に対してのアピール」の要素も大きい作品で(そりゃ売れなきゃ困りますからね)、実はベートーヴェン本人の気質とはちょっと違っていたのではないか?、などというとんでもないことを今日この「ハープ」を聴いていたら考えてしまいました。
(ピアノソナタでも後期の作はとてつもなく深遠な世界が描いていることは勿論でありますが)
ベートーヴェンというと癇癪持ちで変り者のイメージがありますが、心の内は実はとても穏やかで常識的な人であったのではないかと。
もしかしたら、芸術家として、無意識のうちにパフォーマンスとして変人を演じていた面もあったのではないか?
そんな、全く根拠の無いバカなことを考えてしまうほど、彼の弦楽四重奏曲を聴いていると作曲者の安定した精神を感じ、聴いているこちらも大変安らぐのであります。
上記の通り、昔から耳にタコが出来るほど聴いて来ている15番、9番辺り以外は、あまり耳馴染んでいる曲も多いので、改めて彼の弦楽四重奏曲を聴き込んで行きたいと思います。
まずこの「ハープ」から。
1809年ということで、「運命」や「田園」が完成された翌年の作品なのですね!
しかし、後期の諸作に通ずる深いものを感じる音楽です。
第1楽章 Poco adagio - Allegro
落ち着いた深い情緒を湛えた序奏に、明るく伸びやかな主部が続きます。愛称の由来となったピッツィカートの動機も出現。
力強さもありますが、決して力こぶの入ったものでは無く、精神のゆとりを感じます。
第2楽章 Adagio ma non troppo
何て静かな音楽なのでしょう。澄んだ湖面を思わせる平和で静かな世界。後期の深遠とはまた違った平明な音楽。肖像画のイメージとは全く違いますね。
第3楽章 Prest
「運命」を思わせる力強くリズミカルな動機で開始され、力漲る楽章ですが、長調の明るい光も多く、悲壮感はありません。そして切れ目無く終楽章に続きます。
第4楽章 Allegretto con Variazioni
穏やかな主題に6つのシンプルな変奏が続き、コーダで明るく伸びやかに曲を閉じます。
全集としては唯一の手持ちのアルバン・ベルクQ.盤。
完璧な技巧と美しい音色の素晴らしい名演だと思います。
甘い美音でなく、辛口の演奏でもまた聴いてみたくなりました。
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今まではタクシーだったのですが、節約と共に、歩いてリハビリもしなきゃ。
自宅から最寄駅までは最近はバスを利用しているのですが、会社最寄駅からはバスが無く普段でも歩くと15分ほど掛かります。
まだ松葉杖の補助が必要で歩みが遅いものですから、今朝は時間が無くタクシー。
帰りに歩いたら、やはり普段の倍の時間が掛かりましたね。
明日は朝も歩きたいと思いますが早く起きられるかが心配。
さて、会社帰り、最寄駅に着き階段を降りている間に、通り掛かった知らない方お二人から、「大丈夫ですか?」と声を掛けられました。
今まで、電車の中で近くに身体の不自由な方やお年寄りがいれば席を譲って来たつもりですが、このように困っていそうな人に能動的に声掛けしていたか、というと全く自信ありません。
ちょっと反省させられました。
アルバン・ベルク四重奏団(EMI盤)
たまに無性にベートーヴェンの弦楽四重奏曲が聴きたくなります。
とは言っても、16曲及び大フーガの全てに耳馴染んでいるという訳では無く、昔から大好きな15番、9番(ラズモフスキー3番)辺りがついついお馴染みさんになっておりました。
さて、ベートーヴェンの作品の中で、交響曲、ピアノソナタ、弦楽四重奏曲が創作の中核をなすということは衆目の一致するところかと思いますが、中でも弦楽四重奏曲は、その構成ゆえとも思いますが、ベートーヴェンの「心の内」が表されている気がしてなりません。
ベートーヴェンの肖像画って、髪を振り乱して厳しい目付きをしている物をよく見るではないですか。
交響曲の多くや中期のピアノソナタなど、この肖像画のイメージと通ずる、情熱的なものが多いですよね。
しかし、交響曲やピアノソナタは、「外部に対してのアピール」の要素も大きい作品で(そりゃ売れなきゃ困りますからね)、実はベートーヴェン本人の気質とはちょっと違っていたのではないか?、などというとんでもないことを今日この「ハープ」を聴いていたら考えてしまいました。
(ピアノソナタでも後期の作はとてつもなく深遠な世界が描いていることは勿論でありますが)
ベートーヴェンというと癇癪持ちで変り者のイメージがありますが、心の内は実はとても穏やかで常識的な人であったのではないかと。
もしかしたら、芸術家として、無意識のうちにパフォーマンスとして変人を演じていた面もあったのではないか?
そんな、全く根拠の無いバカなことを考えてしまうほど、彼の弦楽四重奏曲を聴いていると作曲者の安定した精神を感じ、聴いているこちらも大変安らぐのであります。
上記の通り、昔から耳にタコが出来るほど聴いて来ている15番、9番辺り以外は、あまり耳馴染んでいる曲も多いので、改めて彼の弦楽四重奏曲を聴き込んで行きたいと思います。
まずこの「ハープ」から。
1809年ということで、「運命」や「田園」が完成された翌年の作品なのですね!
しかし、後期の諸作に通ずる深いものを感じる音楽です。
第1楽章 Poco adagio - Allegro
落ち着いた深い情緒を湛えた序奏に、明るく伸びやかな主部が続きます。愛称の由来となったピッツィカートの動機も出現。
力強さもありますが、決して力こぶの入ったものでは無く、精神のゆとりを感じます。
第2楽章 Adagio ma non troppo
何て静かな音楽なのでしょう。澄んだ湖面を思わせる平和で静かな世界。後期の深遠とはまた違った平明な音楽。肖像画のイメージとは全く違いますね。
第3楽章 Prest
「運命」を思わせる力強くリズミカルな動機で開始され、力漲る楽章ですが、長調の明るい光も多く、悲壮感はありません。そして切れ目無く終楽章に続きます。
第4楽章 Allegretto con Variazioni
穏やかな主題に6つのシンプルな変奏が続き、コーダで明るく伸びやかに曲を閉じます。
全集としては唯一の手持ちのアルバン・ベルクQ.盤。
完璧な技巧と美しい音色の素晴らしい名演だと思います。
甘い美音でなく、辛口の演奏でもまた聴いてみたくなりました。
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