このコラムは
筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、3年5ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして
<4.運用実績>からご覧ください。また、
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■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=353
<1.運用方針>
1.
毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.
目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、
「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/3くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで
元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.
2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
普通預金もわずかとなり、全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後は必要があればリバランスを中心に資産を組み替えていこうと思います。ただ、全体のバランスとしてはほぼ申し分ないかなぁと思いますので、今のところ積極的に何かを変更する気はありません。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から
債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。
日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状18%くらいのシェアで保有しています。今のところ、その期待は裏切られていますが・・・。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきました。新興国の株価の上昇に合わせて結構なシェアとなりましたので、一部売却してきましたが、株価も大幅に下がり大体いい感じ(?)に収まってきましたね。現状、新興国は約23%くらいです。
ちなみに
インド・ブラジルは投資のタイミングを逸しましたので投資先には加えておりません。今なら投資をしてもいいタイミングかもしれませんが・・・投資できる資金がありません(笑)。
また海外株の方でも
高配当株を加えています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。こちらは積極的に投資したいと思います。・・・って、こちらも資金はありませんけれど。何かを売却したら追加購入したいと思います。
それ以外には、
REIT(不動産投信)を加えています。インフレに強い資産のはず、です。今のところガタガタですが・・・。
<4.運用実績>
まずは運用実績の前月との比較です。今月はスッキリ青いですね!
全ての資産が上昇しました。損益としては
約22万円のプラスです。株価は7月前半にやや足踏みをしましたが、その後の堅調な経済指標を受けて再度大きく伸びてきましたね。日経平均もようやく1万円を超え、NYダウも9,500ドルの大台に乗りました。NYダウが1万ドルを超えると、少し到達感が出てきますかね。
結果、株式はどのカテゴリーも伸びましたが、特に伸びたのが
国内の新興市場株と
アジア株ですね。
国内の新興市場株はこのところずっと隆盛ですね。業績が回復しつつあるという側面はあるでしょうけれど、一方で投資マネーも戻ってきているのでしょうね。新興市場株は基本的に内需、つまり国内でビジネスをしている会社が中心ですから、
民主党政権のバラマキによる内需拡大に期待しているのかもしれません。
今月行われる衆議院選挙では、
民主党の圧勝がほぼ決まり、という情勢ですね。政権交代が達成されるまで長かったですねー。決して一直線ではなく、寄せては引いて、引いては寄せてを繰り返してだんだん、ここまで来た、という感じですね。福田政権時の連立構想騒ぎが起きたり、今年に入って小沢党首が降板した時はどうなることかと思いましたが、その後の
鳩山さんは、全般的には
期待以上の働きを見せて、民主党への追い風を維持しましたね。
昔の鳩山さんはもっとフニャフニャ、ゴニョゴニョしているイメージがありましたが、今回は違いましたね。
割りにビシッとしていた感がありました。国会での発言も、合理的かどうかは置いておいて、「攻め」を貫いていましたからね。良かったと思います。やはり党の「顔」ですからね。嘘でもハッタリでも何でもいいので、堂々と自信にあふれていてほしいわけですが、今回は十分、それを感じさせるオーラのようなものがありました。年齢を加えて、少し変わったのでしょうかね?
いずれにせよ、数十年ぶりの
政権交代ですからね。しかも今回はかなり腰の据わった政権交代で、かつ消費を刺激するかどうかは置いておいて、子供手当てを筆頭に家計をサポートする施策が約束されています。
財源さえ手当てできれば、内需拡大が期待できる、という読みはあながち間違いではないと思います。
小泉政権の郵政選挙での大勝で、明らかに
日本株の潮目が変わりましたが、今回もそうなるのでしょうか?注目ですね。
ただ一方で日本の内需が伸び悩んでいるのは、人口の減少に加え、消費文化の変化といった
構造的な問題のような気がします。本当に内需を伸ばしたいのであれば、人口を増やすのか、消費文化をまた「浪費型」に戻すのかしないといけないと思いますが、個人的には
本当にそれが日本人の幸せに直結するのか疑問です。そもそも今が満たされているから、人口が減り始め、また消費もスマートになったのではないですかね?
人口が減る中で、どうやって日本人の幸せを維持するのか。単に人口が減ったら困るので増やそうではなく、減ることを前提にして考えると、またいろいろいいアイデアが生まれるのではないですかね?高齢化の問題が叫ばれていますが、
平均寿命が延びればそれに合わせて定年も年金支給も延ばしてもいいですし。ハッキリ言って60代なら、まだまだ十分、働けますよね?そうなれば高齢化問題の相応の部分は解決されるかもしれません。
各自治体が、シニアがUターンして戻ってこられるように
農地付のシニアタウンを作ってもいいかもしれない。東京に行って一財を築き、かつまだまだ働けるシニアを放っておくのは勿体ない。彼らが故郷に帰ってこられるよう、家とコミュニティと、仕事として農地まで用意してあげる。場所はもちろん閑古鳥が鳴く地方空港の近く。そうすれば空港の利用率も少しは上がるだろうし、シニアの家族も盆暮れには戻ってきて、そのうち数人は定住してくれるかもしれない。
シニアはシニアでのびのびと暮らせるし、農地があれば生活費は安くなるだろうし、空港が近ければ何かあればすぐ東京に出れる。そうやってみんなが半自給自足になれば、輸入が減って黒字基調が当面維持され、円が暴落することもないか、あるいは円が暴落しても困らないかもしれない。まぁ、輸入に占める農作物の比率はごくわずかかもしれませんけれど(笑)。
ちょっと話がSFレベルまで荒唐無稽になってしまいましたが(笑)、政権交代によっていろいろ変えていくのであれば、ぜひ
斬新なアイデアで日本経済を活性化させてほしいと思います。
さて話を今月の損益の話に戻すと、個人的に驚きだったのは
先進国債券がプラスだったことですかね。やや円高が進んだかな?と思っていたのですがそうでもなかったですね。ただ足元では円高がみちみちと進んでいます。
株高の円高というのは、最近経験したことがなくて変な感じですが、注意が必要ですね。
先月に引き続き、通算成績はまだ悲惨な状態を維持しています。
中国(香港)株以外、全部赤字ですね。せっかく分散しているんだから、もう少し損益も分散してほしいのですけれど、今のところ、みんな仲良く赤字です・・・。どこが次に黒字化するんですかねー。アジア株がかなり戻してきましたが、とはいえまだ数ヶ月はかかるでしょうね。ノンビリ待ちましょう。
こちらは損益推移です。去年の9月→11月でガツン×ガツン×ガツンと3連発で大損となりましたが、まだ半値も戻していないですかねー。
今月は22万円プラスになりましたが、このペースで上昇していっても
プラスマイナス0になるまでにあと6ヵ月半かかりますね。つまり来年3月!
目標としては毎年25万円の利益。ということで5年目を迎える
来年の4月には100万円の黒字を目指すということにしておりますが、先はまだまだ長いですね・・・。
ところで筆者の運用成績ですが、
お給料などの追加買いも含めると、実は黒字化が見えてきていたりします。やはり大切なのは、下がったときに買えるかどうか、という気がしますね。
<5.今月の追加投資/売却>
今のところバランス的には申し分ないと思っていますので、追加投資に関してはしばし様子見です。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
今月はついに!グロソブがプラスになりましたねー。すばらしー。パチパチパチ。
そして筆者のポートフォリオも、3分法ファンドに肉薄しております。来月あたりに追いつけるといいのですが、まだもう少し時間がかかりますかね。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字復活にご期待ください・・・いつのことやら!?
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