さて、先週に引き続き、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティのサービス一覧と証券会社比較を更新しました。
なお、先週更新した口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較についてはこちらからご確認ください。
■今月の金利更新(その1):
http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=729
5.外貨預金・外貨定期預金比較
http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=20
今月は
住信SBIネット銀行の「豪ドル定期預金特別金利キャンペーン」が新しいキャンペーンですね。
さて評価ですが、いつものように
楽天銀行、
ソニー銀行、
三井住友信託銀行、
住信SBIネット銀行に加え、高金利が魅力的な
東京スター銀行、キャンペーンが魅力的な
じぶん銀行、そして外貨預金の提供を開始した
ジャパンネット銀行を★★★としています。
米ドルは、リーマンショック後のアメリカの金融緩和の影響を受けてずっと下落が続いてきました。つまり円高が進んできたということですね。
しかしながら。
安部政権の発足と共に2013年から円安を試す動きとなり、あっという間に100円を超える円安となりました。
これは、貿易収支の赤字による実需の円安圧力に加え、昨年4月4日に発表された「
異次元」と形容される、日銀の新たな金融緩和策の影響が大きいですね。
さらに海外に目を向けると、アメリカ経済は一足早くリーマンショックから立ち直り、順調に回復してきました。そしてついにそのアメリカで金融緩和縮小が始まったこともあり、さらなる円安の進展が期待されています。
ただここ半年を振り返ると、日本の追加金融緩和期待が後退していることに加え、世界的に金利が低下していることもあり、為替相場は奇妙な落ち着きの中にありました。グラフを見ると見事なまでにレンジ相場ですね!
しかし9月に入り、ウクライナでの停戦が実現したり、EUでの追加的な金融緩和実施を契機に米ドルが上昇し始め、ついに膠着状態を抜け出してきました。つまりは
円安に動き始めたということですね。
日本ではさらなる金融緩和の可能性も示唆されているわけで、円安ドル高の動きが起きてくるのは当然という気がしますが、一方、そう素直に動かないのが為替相場というものです。
日本の個人投資家からすればやはり円安トレンドの方が投資しやすいわけですが、再び大きく円安に進むのでしょうか?注目ですね。
<ドル円為替チャート(1年)>
対ユーロでは、EUの金融緩和姿勢もあり、これまでの円安傾向が一服し、ジワジワ円高方向に動き始めています。
<ユーロ円為替チャート(1年)>
一方、豪ドルは、ユーロ・米ドルとはかなり異なった動きですが、足元では徐々に円安傾向となってきました。
<豪ドル円為替チャート(1年)>
なお、2014年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、
住信SBIネット銀行が1位となっています。
■外貨預金ランキング
http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#4
6.投資信託比較
http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17
今月は
楽天銀行の「楽天証券の口座開設でもれなく現金1,000円プレゼント」キャンペーンが新しいキャンペーンですね。
投資を検討されている方はぜひこういったお得なキャンペーンを利用してみてください。
さて評価ですが★★★は、積極的なキャンペーンを実施している
楽天銀行と
ジャパンネット銀行にしています。
また、投資信託のラインナップについては、多くの銀行でラインナップが充実してきて、さらにメガバンクもノーロード(手数料無料)ファンドを販売し始めたこともあり、「ノーロードファンド」の観点から
住信SBIネット銀行(SBI証券)、
楽天銀行(楽天証券)と
ジャパンネット銀行を★★★としています。
なお、2014年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、
新生銀行が1位となっています。
■投資信託ランキング
http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#5
※投資信託リターン率(1年)ランキング
http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17#4
2014年9月の1年リターン率ランキングをチェックすると・・・これまで長らく1位に君臨し続けていた「
JASDAQ-TOP20指数ファンド」が一気にいなくなったわけですが、道連れのように他の日本株ファンドも全て姿を消しました。
つまりは日本株が大きく上昇してから1年以上が経つ一方で、それ以降、上昇が続かなくなったために成績がここに来て大幅に悪化した、ということですね。その「
JASDAQ-TOP20指数ファンド」の基準価額は過去2年でこのように推移しています。
2013年前半に大きく上昇して以降、完全に伸び悩んでいるわけですね・・・こうした日本株に投資するファンドが姿を消すのもやむなしです。
その後で1位となったの「
ドバイ・アブダビ株ファンド」ですが、こちらは長続きせず、先月にはついに圏外に消えてしまいました。
では今月はどんなファンドが1位になったかと言うと・・・先月に引き続き「
HSBC インド・インフラ株式オープン」ですね!今月のリターン率は118.7%ということで1年前から「
ほぼ2.2倍」ということになります。
そしてこの好調は他のインド株式ファンドも同様で、何と1位から10位までを独占していますね!1つのカテゴリーが上位10ファンド全てを占めるというのは今まであったのでしょうか・・・ちょっと記憶にありません。インド株式といえばずっと低迷している印象があったのですが、その株価をチェックするとこうなっています。
確かに1年前と比較すると20,000ポイントから27,000ポイントへ
35%くらい上昇していることが分かります。
ただ、80%~120%という上記インド株式ファンドの1年ものリターンからは大きな乖離があります。個別にものすごく上昇した銘柄があるのか、あるいは同時に円安ルピー高が進んでいるのでしょうか?ということでルピーの推移をチェックするとこうなります。
1ルピー=1.56円から1.75円へ
12%程度円安となっています。つまり35%×12%=
51%程度の上昇は株価と為替で説明できるわけですが、それより上ぶれている分というのは・・・やはり個別に上昇した銘柄があるということなのでしょうね。今後もこうした成績を維持できるのか注目です。
しかし、このように毎月いろいろとランキングに変化があるのは面白いですね。来月はどういったファンドがランクインして楽しませてくれるのか、こちらも期待しておきたいと思います。
7.カードローン比較
http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=30
まず銀行系のカードローンを比較してみます。★★★は、信用力があって最低金利が3.0%と低い
オリックス銀行の「オリックス銀行カードローン」と、3.3%の
三井住友カードの「三井住友カードゴールドローン」となりました。
また、
ジャパンネット銀行が「ネットキャッシング」の最低金利を2.5%まで引き下げたようですね!こちらも★★★としておきます。
次に銀行グループ傘下のローン会社のカードローンですが、やはり銀行本体のカードローンと比べると金利は全般的に高いですね。銀行本体のカードローンの審査に落ちた場合などに利用すればよいと思います。
この中では、一旦返済すれば何度も1週間無利息になる、新生銀行グループの
シンキと、最低金利が4.7%となっている
アコム、そして4.8%となっている
モビットを★★★としました。
なお、2014年の当サイトのカードローン人気ランキングでは
オリックス銀行が1位となっています。
■カードローンランキング
http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#7
8.セキュリティ比較
http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=18
最近のセキュリティに関する動きといえば、
住信SBIネット銀行がスマートフォンを利用した認証サービス「スマート認証」の取り扱いを開始しています。振込みのたびにスマートフォンで認証するものでセキュリティレベルはかなり高そうですね。
また、
三井住友銀行が新たな認証方式である「パスワードカード」の導入を開始しています。既存のワンタイムパスワードとの違いは大きくなさそうですが、持ち運びのしやすさなどの利便性は相対的に高まっているようです。
りそな銀行も、これまた新たな認証方式である「ワンタイムパスワード生成アプリ(ソフトウェアトークン)」の導入を開始しています。自分のスマホからワンタイムパスワードを入手できるので便利ですね!
さらに
三菱東京UFJ銀行も同様に、この8月から「ワンタイムパスワードアプリ」の提供を開始したほか、インターネットバンキング専用の無料ウィルス対策ソフトの提供を始めています。
このように各銀行がセキュリティ強化を急ぐ理由はと言えばもちろん、インターネットバンキング経由での不正送金被害が増加しているためですね。報道によれば2013年の1年間の被害額が約14億円になった、ということです。オレオレ詐欺などと比較すれば被害額は一桁少ないですが、それでももちろん注意が必要です。
ちなみに新たな不正の動きとしては法人向けインターネットバンキングが狙われているという話ですのでお心当たりの方、会社の方は十分ご留意ください。
こうした不正送金の主な手口ですが、1つ目は偽のポップアップ画面によるもの、ということですね。
具体的にはウイルスに感染したコンピューターで、メガバンクなどのインターネットバンキングにログインすると、偽のポップアップ画面が表示されて、そこに騙されて乱数表の番号などを入力してしまうと、情報が盗まれ、犯人に不正にログインされてしまう、という手口です。
偽画面の例は、各銀行が発表していますので参考にしてみてください。
不正送金の主な手口の2つ目は、被害が急速に拡大しつつあるフィッシングメールです。メールを受け取った経験のある方も多いと思います。
フィッシングメールと言われると何かハイテクなものかと不安になりますが、実際にはこちらも偽のポップアップ画面の手口と同様に、偽のログイン画面や添付ファイルに暗証番号等を入力させ、送信させるというアナログのものです。
どちらも確かに巧妙ですが、自衛手段は簡単ですね。「
何があっても乱数表の全ての組み合わせを入力しない」ということに尽きます。
インターネット上でいくら不正な細工をしても、手元にある乱数表の数字の情報を直接奪うのは不可能です。被害に遭うのは主にこうした数字を全て入力してしまった場合だけですね。結局のところ、最後はパソコンではなく人が騙されるかどうかにかかっています。今一度、上記原則を胸に刻みこんでいただければと思います。
通常、乱数表の入力は3マス程度だと思いますが、4マス以上だと「
おかしいぞ?」と思う姿勢が重要ですね。
ここで評価のポイントですが、以下の6つです。まだ全てが○の銀行はありません。
<評価のポイント>
1.生体認証カード
2.ICカード
3.乱数表
4.ワンタイム・パスワード
5.出金メール通知
6.不正利用保険
★★★は
みずほ銀行、
三井住友銀行、
楽天銀行、
シティバンク銀行の4行としました。
なお、2014年の当サイトのユーザー人気ランキングでは
新生銀行と
住信SBIネット銀行が1位となっています。
■セキュリティランキング
http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#9
9.証券会社比較
http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=31
株式の現物手数料については、
SBI証券と
楽天証券、
マネックス証券、そして
GMOクリック証券がずば抜けて低いですね。特に利用する回数が多そうな、売買金額が10万円までが150円以下、50万円までが400円以下、100万円でも650円以下と、1,000円を大幅に切る水準ですね。魅力的です。
この
SBI証券と
楽天証券、
マネックス証券、そして
GMOクリック証券を★★★としました。
また、証券会社の口座開設キャンペーンについては、取引条件がいろいろありますが最大で2万円程度もらえるわけで、どうせ口座を開設するなら、ぜひこういったキャンペーンを併用していただければと思います。
さて株式相場ですが、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災が転機となり大きく下落し、その後はどんぶらこ、どんぶらこと、日経平均で言えば8,000円から9,000円の間を行ったり来たりする日々が続いておりました。
そんな低位安定中だった日本の株価ですが、2013年から上昇を始め、日経平均はあれよあれよと言う間に1万円を突破し、一時は16,000円を超えるところまで上昇しました!
このように株価が上昇した最大の要因はアベノミクスへの期待と、大規模な金融緩和によるものですね。金融緩和が実施されれば原則的には円があふれることから円安要因となるわけですが、実際に大きく円安が進み、それと歩調を合わせるように株価も上昇してきました。
しかしそうした急激な株価上昇が永続するはずもなく、2014年はむしろ株価は停滞し、14,000円から15,000円の間をウロウロする完全なレンジ相場を形成してきました。為替相場も上記の通り1ドル=101円~103円くらいのレンジ相場に入っておりましたのでそれに連動して、ということなのでしょうね。
そんな不思議な小康状態に入っていた為替相場ですが、ウクライナでの停戦が実現し、EUがサプライズを狙った追加的な金融緩和を発表したころからドル高が進み始めました。つまりは円安に動き始めたということですね。
そして
円安が進めば株価が上昇するわけで、気がつけば日経平均株価も再度、
16,000円に迫るレベルまで上昇しています。
金融緩和の出口が見え始めている米ドルが上昇する一方で、追加的な金融緩和の可能性もある日本円が低下するのは当然と言えますが、そうした「
当然の動き」がいよいよ現れ始めたということですかね?だとするとさらなる株価上昇が期待できるわけですが、いずれにしても実体経済の回復と共に、中長期的に株価も再上昇してくれることを期待したいと思います。
<日本の株価/日経225(1年)>
世界の株価もしっかり上昇トレンドを維持しています。このまま堅調に推移することを期待したいと思います。
<世界の株価/MSCIコクサイ(1年)>
なお、2014年の当サイトのユーザー人気ランキングでは
GMOクリック証券が1位となっています。
■証券会社ランキング
http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#10
各銀行のサービスを調べたら、ぜひ「2014年版」ユーザーランキング投票にもご参加ください。あなたの1票が、結構、重要です。
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