このコラムは
筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、2年10ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして<4.運用実績>からご覧ください。
■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=306
<1.運用方針>
1.
毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.
目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、
「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/3くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで
元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.
2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
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普通預金もほぼ0となり、全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後は必要があればリバランスを中心に資産を組み替えていこうと思います。ただ、全体のバランスとしてはほぼ申し分ないかなぁと思いますので、今のところ積極的に何かを変更する気はありません。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から
債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。
日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状20%くらいのシェアで保有しています。今のところ、その期待は裏切られていますが・・・。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきました。新興国の株価の上昇に合わせて結構なシェアとなりましたので、一部売却してきましたが、株価も大幅に下がり大体いい感じ(?)に収まってきましたね。現状、新興国は約20%くらいです。
ちなみに
インドは投資のタイミングを逸しましたので投資先には加えておりません。今なら投資をしてもいいタイミングかもしれませんが・・・投資できる資金がありません(笑)
また海外株の方でも
高配当株を加えています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。こちらは積極的に投資したいと思います。・・・って、こちらも資金はありませんけれど。何かを売却したら追加購入したいと思います。
それ以外には、
REIT(不動産投信)を加えています。インフレに強い資産のはず、です。今のところガタガタですが・・・。
<4.運用実績>
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まずは運用実績の前月との比較です。先月は久しぶりに上昇した!ということだったんですが・・・
今月はまた下がってしまいましたね・・・。しめて
約24万円の下落です。ただ先月の上昇幅は
約26万円だったので、ギリギリ
最低値は更新していません。だからどうしたという感じではありますが・・・(苦笑)。
株式市場、年末年明は7連騰(だったかな?)、つまり7日連続上昇するなどいい感じだったんですけれどね。その後、取引が通常レベルまで戻ってくると、ガンガン下がってしまいましたね。さすがに日経平均が9,000円を超えた時は「
一時的なピークだろうなぁ・・・売ろうかな・・・」と思いましたが、まぁ、いまさら取引スタイルを変えてもしゃーないし、と思って自重しました。
そうしたら、案の定、相場が崩れ7,000円台に・・・(苦笑)。日経平均が1万円台に慣れ親しんだ身としては7,000円も9,000円も低いことには変わりなし!と思ってしまいますが、上昇率・下落率で考えれば、
9,000円→8,000円で▲11%、逆に
8,000円→9,000円で+11%。去年の筆者の運用利回りも、世の中の投信全体の平均利回りも▲40%なわけですが、「+11%」みたいなチャンスが
4回くれば取り戻せることになります。
今年、どこかで相場が反転するとしても、半信半疑な中で反転するでしょうから、当面は上がったり下がったりだと思います。そうするとしばらくは売り買いを繰り返していく、という手はありますね。少なくとも
明らかに異常値っぽい動きのときは機敏に動くという手はありますね。
とは言いつつ、今のように景気としては底の状態で、みんなの投資意欲が減退しているときは、
中長期的に見れば安く株を仕込めるチャンスであるのは間違いありません。中長期的には「買い」で、ただ短期的に過熱感が出てきた時は「売る」なんてことかもしれませんが、とはいえ行為としては中期も短期も長期も関係なく、「売る」か「買う」かの二通りしかありません。なかなか悩ましいですね・・・。
まぁ、
何かうまくルール化できれば短期売買を取り入れてもいいのかもしれませんね。少なくとも相場のピークについては、「日経新聞の一面に掲載されたらオシマイ」というのは当たっている気はしますね。国内株は。
さて、2009年。
カギを握るアメリカについては、オバマ大統領がどこまで大胆に雇用・需要を創出できるか、ということになりますが、
どんな方法を取るにせよ、後には膨大な借金が残ります。それは日本も同じですね。本当に財政出動に頼りきりでいいのか、という点は悩ましい点ですが、
少なくとも後で回収できるものに投資してほしいですね。となると手は限られてくると思いますが、太陽光発電などエネルギー系は、何年経っても絶対必要なものなので、筋は悪くないですね。
それこそ日本で言うと、高速道路や線路の上に膨大な未利用のスペースがありますから、ここを太陽電池で覆ってしまうという手はありますよね。防音や公害防止の一助にもなりますし、交通インフラと直結しているので設置やメンテナンス、送電が容易なはずです。
また単純に税金を使うのだと面白くないので、
一部を国民の投資資金でまかなうという手はありますね。株式会社にして株式を売り払うという手です。何せ運用難の時代ですからね。なかなか面白いのではないでしょうか。
ここまで原油が下がると、太陽電池で採算を取るのは難しいかもしれませんけれどね。
いずれにせよ将来的に、
作った借金を自力で返せるプロジェクトに投資してほしいものです。そういう意味では定額給付金が迷走するのもやむを得ない気はします。
一方で民間はというと、とりあえず今年度=2009年3月期の決算はメタメタの状態ですね。特に海外依存度、北米依存度の強い企業の収益は壊滅的です。取りうる手はそれほどありません。
リストラを行い、より少ない売り上げでも利益を出せる体質に改善するしかないですね。これが迅速にできるかどうかがカギですね。
とは言いつつ、みんなが同時にそれをすると今度は需要が縮んでしまいます。なかなか悩ましいところですね。
ただ、毎日みんな、三回ごはんを食べ、屋根のあるところで眠り、服を着て出かけるわけで、本質的な需要がなくなることはありません。
過剰消費の「過剰」の部分がなくなる分はある程度、あきらめないといけませんね。少なくとも税金で「過剰消費」をまかなおうとするのは無理があります。後に膨大な借金が残るだけですね。
最終的には、雇用不安とは無縁で、統計的には最も金をもっているはずの
60歳以上の退職者層がカギを握るのかもしれませんね。日本もアメリカも。彼らにどうやってお金を使ってもらうか。・・・となると、やはり運用難の時代ですから、さきほどの太陽光発電のような大規模プロジェクトの株主になってもらう、というのが一番、筋がいいような気がしますがどうでしょう!?
いずれにせよ、
財政出動に過剰に期待をするのはやめましょう・・・後で困るのは自分たちです。
何だか思いっきり話が、本題からズレてしまいましたね(笑)。
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相変わらず、通算成績は悲惨な状態を維持しています。
中国(香港)株以外、全部赤字ですね。せっかく分散しているんだから、もう少し損益も分散してほしいのですけれど、今のところ、みんな仲良く赤字です・・・。
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こちらは損益推移です。去年の9月→11月でガツン×ガツン×ガツンと3連発で大損となりましたが、今月は下落したものの
小康状態のようにも見えます。このまますぐに上昇していくということはないでしょうけれども、ちょっと落ち着くかもしれませんね。
目標としては毎回書いていますが、
4月までに75万円の黒字を目指していきますが、だめなら(というか200%ダメでしょうけれど)来年の4月に100万円の黒字ということで・・・。
<5.今月の追加投資/売却>
一旦、全額投資は完了したので、今後はリバランスを中心にゆったり調整していこうと思います。相場は最悪ですが、とはいっても筆者の運用スタンスを変更する必要性は感じていません。
バランスとしては概ねいい感じですので、今月も特に売却はありません。売却がないと、もう普通預金は残っていませんので、購入もありません。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
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今回は3つとも仲良く下落しましたね。
春はまだ遠しです・・・。少なくともグロソブは早く黒字になってほしいですね。何せ日本最大のファンドですからね・・・影響がデカイです。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字復活にご期待ください・・・いつのことやら!?
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