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じぶん銀行:auWALLET 15%増額

2014-05-30 11:37:20 | Weblog
ついにというか、やはりというか、維新の会が分裂し、橋下系と石原系とに分かれるようですね。そもそも考え方や主張が異なるというのはありますが、何より大きいのは「世代の違い=ジェネレーションギャップ」ということでしょうね。

 結果的に同党を支持する人々の世代も分断されていたのではないのでしょうか?それはある意味、両方の票を取り込めたということかもしれませんが、有権者からすればあまりに分かりにくいですね。

 この分党によりアメリカの共和党的な、「自由主義」「現実主義」「競争主義」「小さな政府」を目指す政治グループができるのであれば、個人的にはぜひ応援してみたい気がします。結いの党も合流を検討しているようですが、それに加え民主党の中にも恐らくこうした考え方に近い人は少なくないと思いますので連携していってほしいものです。

 最終的に、「ガチ」保守の自民党、「中道」保守の橋下新党、リベラルの民主党・公明党といった形で色分けされていけばかなり分かりやすくなります。同じ保守系の自民党と橋下新党との境目はやはり憲法でしょうね。改憲なら自民党、護憲なら橋下新党といった具合です。

 しかしこうやって改めて考えると、「ガチ保守」の自民党と「リベラル」な公明党が連立を組んでいるというのもまことに不思議な感じがしますね。白黒つけない、極めて日本的な政治形態のような気がします。公明党がブレーキ役となって政権を「真ん中」に引き戻す重要な役割を担っているのだと思いますが、こうした「内部バランス」が結果的に安部首相の高い支持率につながっているのでしょうか。

 逆に言えば、どれだけガチャガチャしようと、野党の存在感は薄れる一方ということですが・・・。

 

 さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

 前回の「キャンペーンを斬る」では、東京スター銀行のスターワン円定期預金プラスを取り上げました。

 東京スター銀行といえば、1週間で満期がくる「スターワン1週間円預金」や、金利がどんどん上昇していく「右肩上がり円定期」が人気ですが、今回はプレーンな高金利定期預金です。その気になる金利はと言うと・・・

■東京スター銀行「スターワン円定期預金プラス」

 ・1年 : 0.4%
 ・3年 : 0.5%


 どちらも現状の定期預金の金利水準からすれば極めて高金利ですが、やはりより魅力的に映るのは3年0.5%の方でしょうか。人気が出そうな預金です。

 さて投票結果ですが、5つ★満点で、「2.9」。残念ながら真ん中の3つ★に届かない、やや物足りない評価となっています。

 ただ金利水準からすれば1つ★はないでしょうね。1つ★を除けば評価は「3.6」に上昇します。また、2つ★も除けば当たり前ですが評価は「4.4」へ大きく上昇しますね。

 1つ★や2つ★に投票された方の意図は不明ですが、おそらく一般的な評価としては上記「3.6」から「4.4」の間のどこかになるのではないでしょうか。

 では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は6月23日まで。

>>>東京スター銀行の定期預金について詳しくはこちら

投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1040

前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=707


 今回は、じぶん銀行のau WALLETを取り上げたいと思います。

 

 ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:1年)



 昨年4月初旬の「異次元緩和」とも称される日銀の新たな金融緩和策発表により、長期金利はむしろ上昇するという、驚きの動きが起きました。

 しかしその後、長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。残念なことです。足元では長期金利は0.575%と先週からさらに低下し、引き続き「0.6%割れ」水準となっています。

 金利環境としてはやはり異次元緩和が実施されている間は金利が大きく上昇していくシナリオは考えにくいですね。加えて、金利が順調に上昇していくと考えられていたアメリカでも金利が低下傾向となってきました。毎回ご案内しているように、当面は金利が低水準を維持する前提で預金運用を考えておいた方がよさそうです。

 さてなかなか、夏の定期預金キャンペーンが始まってこないこともあり、今回は重い腰をあげて盛んにCMされているじぶん銀行の「au WALLET」を取り上げたいと思います。

 なぜ腰が重いかと言えば・・・この決済サービスについてよく理解していないからですね。理解しているのはマスターカード系の電子マネーであること、そして今ならチャージすると+15%増額してくれる、ということくらいです(笑)。

 そんなわけで、1つ1つチェックしていきたいと思いますが、まず決済システムについては「電子マネーであるWebmoneyのシステムと、MasterCardのネットワークを利用する」ということのようです。

 Webmoneyというのは聞いたことがない電子マネーでしたが、KDDIのプレスリリースによると「日本最大級」とのことです。そこでサイトをチェックしにいくと・・・親会社はKDDI100%(笑)。「日本最大級」の真偽は怪しくなってしまいましたが、会社やそのシステムの堅牢性・信用性は問題なさそうです。

 もちろんMasterCardはVISAと双璧をなす世界最大の決済システムですからこちらも問題なく、決済システムについては安心して利用できそうです。

 使い勝手については、この電子マネーがMasterCardの決済システムの上で「クレジットカード」と認識されるのか「電子マネー」と認識されるのかで変わってきそうです。

 もし前者であれば、ほぼ「どこでも使える」一方で、食料スーパー・コンビニなど以外では毎回サインを求められます。

 もし後者であれば、サインなどは不要ですが使える店舗が限られてくると思います。

 au WALLETのサイトをチェックすると「カードで払います。1回払いで。」と、クレジットカードと同じ使い方が案内されていますのでやはり「前者」ということでしょうね。

 つまりは「電子マネー」というより「前払いのクレジットカード」に近いものと言えます。実際、200円利用につき1円=0.5%のポイントがもらえるようですので、その点でもクレジットカードに近いわけですね。

 であれば・・・いっそのことクレジットカードを使えばいいような気がするのは筆者だけでしょうか?(笑)

 ただ、そうは言いつつ、SuicaやWAON、nanacoといった電子マネーは爆発的に普及しておりまして、「現金とクレジットカードの中間」である電子マネーに一定のニーズがあるのだとすれば、こうした「前払いのクレジットカード」にも一定のニーズがあるのかもしれません。

 たとえば、クレジットカードと違って「資金管理が楽」であったり、「使いすぎる心配がない」、「不正利用されたとしても被害は限定的」といった点です。

 逆に言えば、このサービスが普及するかどうかは、そのように顧客のニーズに「刺さる」PRができるかどうかにかかっていると言えそうです。

 ただ少なくとも6月30日までは、初回チャージ(入金)に限り、もれなくチャージ(入金)した金額の10%を増額するキャンペーンを実施中で、明確なメリットと言えます。

■じぶん銀行「au WALLET チャージキャンペーン」

 ・期間 : 2014年5月21日(水)~2014年6月30日(月)
 ・特典 : 初回チャージ(入金)に限り、もれなくチャージ(入金)した金額の10%を増額
 ・条件 : キャンペーン期間中に、「au WALLET カード」に、チャージ(入金)すること


 上限金額は10万円のようですが、10万円チャージすると11万円分入金されるわけで・・・かなりオイシイ、キャンペーンですね!増額された1万円で好きなものを買えます。

 また、上記特典は6月までですが、さらに、じぶん銀行から5,000円以上チャージすると、もう5%上乗せされるキャンペーンが12月末まで実施されています。

 こちらはじぶん銀行の口座開設が必要ですが、合計15%増額されるわけですから利用しない手はないですね。

 ということで、12月末までのメリットは明確なのですが、問題はそれ以降の通常メリットが今ひとつハッキリしない点です。詳細は6月後半明らかになるということですが・・・あまり初期の申し込みが増えすぎても困るといった事情があるのかもしれませんね。

 まだ口座開設を迷われる方は6月後半の発表を待って決断するというのも手ですね。

 ではこの、じぶん銀行からチャージすると期間限定で最大15%増額される電子マネー「au WALLET」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・当面、高い増額率が続くことを評価して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は6月30日まで。

>>>じぶん銀行について詳しくはこちら

■最新の定期預金金利比較はこちら
 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=8


じぶん銀行からチャージすると期間限定で最大15%増額される電子マネー「au WALLET」。あなたの評価は?(投票は6月30日まで) >>>投票はこちら







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銀行の預金と融資、ついに逆ざや!?

2014-05-28 09:11:59 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「総務省が発表した家計調査によると、1世帯が持つ金融資産額の平均値は1,739万円、勤労者世帯の平均値は1,244万円ということですが、実感に合う?合わない?」では・・・

 1位:実感に合わない 61%
 2位:実感に合う 23%
 3位:どちらとも言えない 9%
 4位:その他 4%

 ということになりました。1位はやはり「実感に合わない」ですね。約6割の得票となりました。

 前回のコラムでご案内したように、こうした「お金」にまつわる統計値は下限が限定されている一方で、一部の不届きな(?)お金持ちが平均値をぐっと引き上げてしまうのが通例です。

 つまり、「実感に合わない」のも当然なのですね。

 そうした実態と乖離しやすい「平均値」に代わって考えられたのが「中央値」ですね。これは人数順に「真ん中」の人の数値ですが、結論から言えば1世帯が持つ金融資産額の「中央値」は1,023万円、勤労者世帯の「中央値」は735万円という、ぐっと親しみやすいレベルまで下がります。

 さらにそうした金融資産の中での預貯金の割合は約6割ですので、同じく中央値ベースでは、前者が約600万円、後者が約440万円ということになります。これから資産形成を進めていかれる方はこうした金額を参考になさってください。

 ただ一方で、2位は「実感に合う」という感想をお持ちの方で約2割となっています。概ね富裕層コースに乗られている方なのでしょうか。だとすれば一般的な母集団よりは割合が多そうです。

 幸いにしてここまで順調に資産形成を進められている方は足を踏み外さないよう、怪しい儲け話オレオレ詐欺に注意しつつ、堅実に、着実に、リスクをコントロールしながら運用していっていただければと思います。

 お金というのは貯めるのに一生かかる一方で、失うのは一瞬ですからね・・・お気をつけください。

 では投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。投票は6月21日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1039

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=824



            --- Ginkou ---

前期、三菱UFJは国内「逆ざや」 大手銀、成長描きにくく

http://www.nikkei.com

 五大銀行の2014年3月期決算は、日銀の金融緩和による好影響と悪影響が鮮明に出た。証券事業などが大きく伸びて最高益が相次いだ一方、歴史的な低金利で国内融資の「利ざや」は縮小した。預金を集めて融資に回す銀行本来の事業モデルは機能を弱めており、成長シナリオは描きにくい。

 三菱東京UFJ銀は融資や国債運用による利回りと資金調達コストの差である「総資金利ざや」が初めてマイナスとなった。投資信託販売などによる手数料収益は増えたため国内部門が赤字となったわけではないが、預金を集め融資や運用に回しても利益が出ない計算だ。みずほ銀も総資金利ざやはゼロ。金融緩和による負の側面といえる。

 日銀は昨年4月の量的・質的金融緩和で、銀行が国債購入に回してきた資金を融資などに振り向ける「ポートフォリオ・リバランス効果」を狙った。しかし3メガ銀の国債保有は29兆円減ったが、国内貸出の増加は3兆円強どまり。銀行の収益が伸び悩むとともに金融政策の効果も道半ばだ。

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 さらっと書かれた記事でしたが、筆者は目を疑いました。何と2014年3月期決算で、三菱東京UFJ銀行の運用利回りと、預金金利などの資金調達コストが逆転する「逆ザヤ」が生じたということですね。

 具体的にはこのような数値となっています。

 ・資金運用利回り : 0.70%
 ・資金調達原価  : 0.74%


 つまり、平均0.74%で集めた資金を平均0.70%で運用したということですから・・・「マイナス0.04%の赤字」だったということですね!

 ほへぇ・・・。

 極論を言えば資金を集めれば集めるほど、運用すればするほど赤字が膨らむわけですから、「何もしない方がマシだった」ということになります。

 ただもちろんそれは極論であって、再度上記数値を見てもらうと分かるとおり、資金調達原価0.74%というのは預金金利の水準からすればはるかに高いことが分かります。つまりこの0.74%には人件費や店舗費などの経費が含まれているのですね。

 ということで、コアとなる貸出金と預金の利回りを調べてみるとこのようになっています。

 ・貸出金利回り : 1.11%
 ・預金等利回り : 0.04%


 つまり、貸出と預金だけにフォーカスすれば1%を超える利ざやが確保できているのですね。ここから採算を改善する方法自体はそれほど難しい話ではありません。どういうことかと言うと

1.貸出金を増やす
2.(低金利の)預金を増やす
3.経費を減らす


 という方策が有効ということですね。

 ただし「それほど難しい話ではない」と書いたのは、「発案」が難しくない、という意味であって「実現・達成」が難しくない、という意味ではありません。

 特に有効なのは当然、1の「貸出金を増やす」ということですが、ここ最近ようやく貸出金がプラスになってきましたが、プラスになることがニュースになるくらい、銀行貸し出しは苦戦を続けてきたのですね。

 また2の預金については、これ以上(以下?)ないくらいに預金金利が低下しているのは、みなさん、よくご存知の通りです。

 となると、一番確実な方法というのは3の「経費を減らす」ということになります。

 就職先人気企業の上位に君臨し続ける三菱東京UFJ銀行ですが、景気が回復しつつあり、各社がボーナスアップや賃上げに動く中で、リストラの大鉈をふるうことになるのでしょうか・・・。従業員の立場からすれば、どうせリストラされるのであれば不景気のときより景気のよいときにしてほしい、というのはあるかもしれませんが。

 と、利ざやだけにフォーカスすれば暗い話になってしまうのですが、決算全体からすれば好調すぎるほど好調ですね。

 2014年3月期決算では連結で9,848億円という莫大な利益を計上したほか、今期=2015年3月期決算でも、9,500億円の当期利益を予想し、絶好調を維持しています。

 利益の内訳を見ても、2014年3月期の連結利益9,848億円のうち、三菱東京UFJ銀行単体の当期利益は6,502億円となっており、グループ収益の3分の2をたたき出していることになります。

 つまりは、ベースとなる利ざやがマイナスとなっても各種手数料で十分稼げるとも言えますし、そのように余裕がある状況だからこそ利ざやがマイナスとなっても慌てていないとも言えます。

 あるいはもはや銀行ビジネスにとって、この運用利ざやというのはそこまで重要な経営指標ではないのかも・・・しれませんね。

 そんなわけで、今すぐ三菱東京UFJ銀行で大規模なリストラが起こることはなさそうですが、しかし従来型・旧来型の商業銀行モデルが大きな曲がり角に来ているのは間違いありません。

 そして、もはやメガバンクで預金金利を期待するのは無理、ということですね。

 これも時代の流れ、ということなのでしょうか・・・残念なことです。

 では今回の読者アンケートは「2014年3月期決算で初めて、三菱東京UFJ銀行の、運用利回りと資金調達コストが逆転する逆ザヤ=運用赤字が生じたようですが、従来型の商業銀行の将来に不安を感じる?感じない?」でいきましょう。6月28日まで。

■2014年3月期決算で初めて、三菱東京UFJ銀行の、運用利回りと資金調達コストが逆転する「逆ザヤ」=運用赤字が生じたようですが、従来型の商業銀行の将来に不安を感じる?感じない?(6月27日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1041









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メルマガ「間違いだらけの銀行選び」5月号。

2014-05-26 06:54:22 | Weblog
5月号の内容はこのようなものです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□ 2014年5月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (あおぞら銀行、楽天証券、SBI証券他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・物価上昇=インフレへの対抗手段として物価連動国債ファンドが人気
    のようですが、こうしたファンドは魅力的?

   ・未来予想図やなでしこ、ゼウス、杏の実、メルハバと言ったキラキラ
    した愛称がつけられているファンドが数多くありますが、こうした愛
    称に影響される?されない?

   ・グローバルREITファンドの人気が高まっています。その人気の理
    由は18%といった高い分配率ですが、一方で実際の長期的な運用利
    回りは5%前後に留まっています。こうしたグローバルREITファ
    ンドは魅力的?

 4.今月の世界の株価収益率

 5.自腹で資産運用中!(8年2ヵ月目)

 6.9年5ヵ月目のひとりごと:「中国がおそろしい理由」
   +10,100本+114万円

 7.お問い合わせ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 アドレスのご登録がまだの方は是非ご登録ください。下記アドレスに「空(から)メール」を送るだけ!です。またお友達にもぜひ、ご紹介ください。

 sub@ginkou.info







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東京スター銀行:1年0.4%、3年0.5%

2014-05-23 10:22:03 | Weblog
タイでまたもや政変ですね。軍がクーデターを起こしたとのことです。タクシン派と反タクシン派との深い溝から始まったタイの政治混迷ですが、最終的には軍が漁夫の利をさらった格好ですね。

 軍によるクーデターで思い出されるのがエジプトですが、タイにせよエジプトにせよ、新興国の中では比較的、有力国でありながらこうした「民主主義の罠」に陥ってしまうのはなぜなのでしょうね。

 民主主義が根付くまでの「生みの苦しみ」なのでしょうか、それとも民主主義は決して普遍的なものではなく、背景とする宗教や文化によって、最適な政治スタイルは異なる、ということなのでしょうか?

 真相は分かりませんが、民主主義=多数決である以上、タイで選挙をすれば今度もまた、国民の過半数を占める農民が支持するタクシン派が勝利することになります。農民にも都市住民にも受け入れられる指導者が出てこない限り、タイの混迷が収まることはなさそうですね・・・。

 

 さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

 前回の「キャンペーンを斬る」では、SBI証券が取り扱う、ソフトバンク5年もの社債を取り上げました。

 社債は一定のリスクがある見返りに金利が相対的に高い金融商品ですが、このソフトバンク(株)社債の気になる金利はと言うと・・・

■ソフトバンク株式会社/5年もの社債

 ・5年:1.45%


 先週の時点ではまだ仮条件だったわけですが、本条件としては1.45%になったということですね。なかなかの高金利です。

 この社債の購入を検討する場合にカギとなるのは、当然のことながらソフトバンクの信用力、ということになります。ソフトバンクはスプリント社を買収するだけでは飽き足らず、アメリカ携帯4位のTモバイルUSの買収に乗り出しておりまして、絶賛「水ぶくれ」中ですね。

 結果的にソフトバンクの格付けはS&Pが「BB+」、ムーディーズと「Ba1」と、投資適格を下回る「ジャンク債」水準にまで低下しています。

 さらに売り出し規模が3,000億円という巨額さもあって、販売は比較的苦戦するかと思っておりましたが・・・何とあっさり完売したようですね!これもまた「孫マジック」なのでしょうか。

 さて投票結果ですが、5つ★満点で、「3.8」。それなりに高い評価ですね!

 やはり大切なのは格付けではなく、知名度金利、そして「大義(資金使途)」ということなのでしょうか・・・。

 では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は6月16日まで。

>>>SBI証券の口座サービスについて詳しくはこちら

投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1038

前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=706


 今回は、東京スター銀行のスターワン円定期預金プラスを取り上げたいと思います。

 

 ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:1年)



 ついに上記グラフでは見えなくなってしまいましたが、昨年4月初旬の「異次元緩和」とも称される日銀の新たな金融緩和策発表により、長期金利はむしろ上昇するという、驚きの動きが起きました。

 しかしその後、長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となっているわけですね。残念なことです。足元では長期金利は0.595%と先週からわずかに上昇したものの引き続き「0.6%割れ」水準となっています。

 金利環境としてはやはり異次元緩和が実施されている間は金利が大きく上昇していくシナリオは考えにくいですね。毎回ご案内しているように、当面は金利が低水準を維持する前提で預金運用を考えておいた方がよさそうです。

 さて時期的には5月も下旬に入り、6月のボーナス商戦=定期預金キャンペーンシーズンまであとわずか、というタイミングとなってきましたが、そうした特別な金利のさきがけとなるかもしれない定期預金を東京スター銀行が販売開始していますね。

 東京スター銀行といえば、1週間で満期がくる「スターワン1週間円預金」や、金利がどんどん上昇していく「右肩上がり円定期」が人気ですが、今回はプレーンな高金利定期預金です。その気になる金利はと言うと・・・

■東京スター銀行「スターワン円定期預金プラス」

 ・1年 : 0.4%
 ・3年 : 0.5%


 どちらも現状の定期預金の金利水準からすれば極めて高金利ですが、やはりより魅力的に映るのは3年0.5%の方でしょうか。

 ちなみにこの定期預金は通常の定期預金と異なり、預入金額が100万円以上となっているほか、申し込み窓口がネットではなく「店頭もしくはテレホンバンク」ということになっています。

 銀行からすれば、ただ預けてもらうだけではなく、なるべく銀行スタッフとの接点をもってもらい、取引を広げるチャンスを作りたいということではないかと思いますが、テレホンバンクも対象となっていますので、忙しいサラリーマンの方々でも十分利用可能だと思います。

 実際、テレホンバンクの稼働時間は以下のようになっています。

 ・平日 : 8時~22時
 ・土日 : 8時~19時


 夕方5時以降だけでなく、土日も稼動しているようですので問題なさそうですね。人気が出そうな預金です。

 ちなみに上記でもご案内しましたが、人気の仕組み預金である右肩上がり円定期はこのような金利となっています。

■東京スター銀行「右肩上がり円定期」

 ・最長6年タイプ
   当初2年/0.40%
   次の2年/0.50%
   次の2年/0.60%

 ・最長10年タイプ
   当初3年/0.90%
   次の3年/0.95%
   次の4年/1.00%


 いずれもなかなかの高金利ですが、この中ではやはり、「最長10年タイプ」が最大1.0%と目を惹く水準ですね。最近なかなかお目にかかれない金利となっています。

 参考にしてみてください。

 ではここで、主要な銀行の1年もの定期預金の金利と比較してみたいと思います。

■1年もの定期預金金利比較(300万円以上)

 ・東京スター銀行         0.40%
 ・東京スター銀行         0.30% ※1週間満期
 ・あおぞら銀行インターネット支店 0.30%
 ・関西アーバン銀行        0.30% ※いちょう並木支店
 ・オリックス銀行         0.22%
 ・新生銀行            0.15% ※2週間満期
 ・住信SBIネット銀行      0.13%
 ・楽天銀行            0.13%
 ・ジャパンネット銀行       0.10%
 ・ソニー銀行           0.10%
 ・三菱東京UFJ銀行       0.03%


 やはり東京スター銀行は、この1年もの定期預金でも、1週間で満期がくる「スターワン1週間円預金」でも、今のところダントツの高金利ということですね。

 では、1年もので0.40%、3年もので0.50%となる東京スター銀行の「スターワン円定期預金プラス」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・高金利である点を評価して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は6月23日まで。

>>>東京スター銀行の定期預金について詳しくはこちら

■最新の定期預金金利比較はこちら
 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=8


1年もので0.40%、3年もので0.50%となる東京スター銀行の「スターワン円定期預金プラス」。あなたの評価は?(投票は6月23日まで) >>>投票はこちら







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1世帯の金融資産は平均1,739万円!?

2014-05-21 10:35:45 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「グローバルREITファンドの人気が高まっています。その人気の理由は18%といった高い分配率ですが、一方で実際の長期的な運用利回りは5%前後に留まっています。こうしたグローバルREITファンドは魅力的?」では・・・

 1位:どちらとも言えない 47%
 2位:魅力的 29%
 3位:魅力的ではない 23%

 ということになりました。1位は意外にも「どちらとも言えない」ですね。約5割の得票となっています。もう少しシロクロはっきりするかと思いましたが、読者の方々はケースバイケースと考えているということになります。

 ではどうした点が引っかかったのでしょうか?

 1つ目は「直近の値動き」というのはあるのかもしれません。つまり長期的な運用利回りが5%前後だとしても、足元の価格が高すぎたり、あるいは急激に上昇しているタイミングでは、「高値掴み」のリスクが相対的に高まります。その後の調整局面=下落局面で損をする可能性が高い、ということですね。

 そうした値動きや今後のREIT市場の動向を検討してみないと何ともいえない、というご意見はありそうです。

 2つ目としては「投資対象・投資通貨による」と感じた可能性もありそうです。つまり、投資対象地域は分散しているのか偏っているのか、投資対象通貨は分散しているのか偏っているのか、といった「ファンドの中身」の問題ですね。

 とは言いつつ、グローバルREIT市場の過半はアメリカのREITであり、米ドル建てではあるのですが・・・。

 3つ目は何でしょう?「全体としてはそうでも個別のファンドの成績による」「NISA対象かどうかによる」「販売手数料・信託報酬の水準による」といった感じでしょうか・・・。

 しかしそうした「どちらとも言えない」票を除けば、「魅力的」と「魅力的ではない」を比較すると「魅力的」という回答が上回っており、全体的には好意的に受け止められている様子が伺えます。

 グローバルREITファンドが投信残高上位に複数ランクインするのも必然なのですかね・・・国内外のREIT市場の好調がもうしばらく続くことを祈りたいと思います。

 では投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。投票は6月14日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1037

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=821



            --- Ginkou ---

1世帯あたり金融資産、最高の1739万円 13年調査

http://www.nikkei.com

 総務省が16日に発表した2013年の家計調査の「貯蓄・負債編」によると、1世帯が持つ貯金や株式などの金融資産額の平均値は12年比4.9%増の1739万円だった。比較可能な02年以降で最高となった。これまでの最高は05年の1728万円で、8年ぶりに更新した。内訳をみると有価証券が12年より24%多い240万円と大きく増え、昨年の株高で株式の時価などが高まった。

 調査は2人以上の世帯が対象。銀行の普通預金などの「通貨性預貯金」は356万円で6.0%増だった。定期預金などの「定期性預貯金」は724万円で12年と同額だった。

 1世帯あたりの負債額は499万円で12年比で6.4%増えた。金融資産額の増加を受けて「住宅を購入する人が多く、住宅ローンが増えたため」(同省)としている。負債額を世帯主の年代別にみると、最も多かったのが30~39歳で1011万円だった。

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 上記の通り、総務省が発表した2013年の家計調査によれば、1世帯あたりの平均金融資産は何と1,739万円ということですね!このニュースを聞いて驚かれた方は少なくないかもしれません。

 何といっても「平均」ということですからね。つまりは「普通に」これくらいの金融資産を保有していることが期待されているわけです。

 もちろん「ウチにはそんな大金ないよ!」と思われる方は多いと思います。筆者も含めてですが(笑)。

 しかも、リーマンショックや東日本大震災といった苦難を乗り越え、2005年の1,728万を上回り、過去最高値になったとのことです。ますます実感がわかない方が多そうですね。

 いやいや実感に合う、という方には失礼ながら、そのように「実感にあわない」ということを前提にして、なぜ実感に合わないかと考えてみたいと思います。

 まず1つ目は、こうした「お金」に関する調査は、下限が0円と限られる一方で、ものすごいお金持ちが少し加わるだけで平均値が大きく上ブレする傾向にあります。つまり、実感より多い結果が出ることがよくあるのですね。

 それを補うために考え出されたのが「平均値」ならぬ「中央値」で、これは端から数えて「順番的にちょうど真ん中」の人の金額という意味ですが、より実感に合うと言われています。

 で、もちろん総務省はそのあたりも抜かりなく、中央値も同時に発表されていますが、それがいくらかと言うと・・・何と「1,023万円」ということですね!つまり、1,739万円から1,023万円へ、半分とは言わないまでも4割以上下がることになります。

 実感と乖離するはずですね・・・。

 次に2つ目の理由としては、日本の金融資産や預貯金は60歳以上のシニア世代に集中しています。

 シニア世代は年齢的には住宅ローンを完済している上に、まとまった退職金が手に入る場合が多いわけですから、金融資産が増えるのも当然と言えば当然かもしれませんが、少子高齢化が進んでいるということはそうしたシニア世代の割合が増えてきているということであり、このような動きが平均金融資産の額を押し上げた可能性は高そうです。

 ではリタイア前の「勤労者世帯」の保有金融資産の平均値はいくらかと言うと・・・1,244万円ということですね。

 ここですでにグっと減っているわけですが、ではこの「勤労者世帯」の中央値はどうなっているかと言うと・・・「735万円」ということです。大金ではありますが、「1,739万円」よりはかなり現実的になったと感じる方が多いのではないでしょうか。

 そして3つ目の理由ですが、金融資産=預貯金額ではない、という点ですね。もちろん金融資産の過半は普通預金や定期預金だと思いますが、日本の場合、それ以外にも生命保険などの額が大きいのですね。

 ということで金融資産に占める預貯金の割合を調べてみるとこうなっています。

・全体

  普通預金:20.5%
  定期預金:41.6%

・勤労者世帯

  普通預金:23.7%
  定期預金:36.2%


 つまりはどちらも預貯金は、金融資産全体の6割程度、ということになります。で、より実感に近い「中央値」から逆算すれば概ねこうした金額が一般像ということですね。

・全体の中央値

  普通預金:210万円
  定期預金:426万円

・勤労者世帯の中央値

  普通預金:174万円
  定期預金:266万円


 いかがでしょう?かなり、現実的な数字となったのではないでしょうか?

 ただ個人的にはあまりに現実的すぎてちょっと興ざめの感もしなくはないですね(笑)。要は生々しい張り合いがないということです・・・。

 やはりこうした金額は思ったより高いか、思ったより低くて、「え、そんなに!?」と思うくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

 では最後に世帯主の年齢別の「平均」貯蓄高をチェックしてみるとこうなります。

・20代以下 :   288万円
・30代   :   628万円
・40代   : 1,049万円
・50代   : 1,595万円
・60代以上 : 2,384万円


 こちらは「中央値」ではなく「平均値」であり、預貯金ではなく金融資産全体の残高となっています。つまり実感より相当、上ブレていると思いますが、ぜひ「え、そんなに!?」と気持ちよく読了していただければと思います(笑)。

 では今回の読者アンケートは「総務省が発表した家計調査によると、1世帯が持つ金融資産額の平均値は1,739万円、勤労者世帯の平均値は1,244万円ということですが、実感に合う?合わない?」でいきましょう。6月21日まで。

■総務省が発表した家計調査によると、1世帯が持つ金融資産額の平均値は1,739万円、勤労者世帯の平均値は1,244万円ということですが、実感に合う?合わない?(6月21日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1039









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実況中継!自腹で資産運用~8年2ヶ月目(前月比-1万円)

2014-05-19 07:19:04 | Weblog
このコラムは筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、8年2ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。

 なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして<4.運用実績>からご覧ください。また、最新号をご覧になりたい方は(本サイトの)メインメニューの「実況中継!資産運用」をクリックしてください。

■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=815

<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/4くらいは維持しようと思います。


<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。


<3.現在の運用割合>



 概ね全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後はタイミングを見計らって売却しながらバランスを維持していきたいと思います。

 商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から上記の通り債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。

 株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状15%くらいのシェアで保有しています。

 海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきたことに加え、投資の機会を逸してきたインドとブラジルも追加してみました。金額はわずかですけれど。現状、新興国は20%くらいです。

 また海外株の方でも高配当株に投資しています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。

 それ以外には、REIT(不動産投信)にも10%くらい投資しています。インフレに強い資産のはず、です。

<4.運用実績>



 まずは運用実績の前月との比較です。今月は前月比マイナス1万円と残念ながらマイナスでした・・・。ただ四捨五入すれば「マイナス1万円」ですが、実際には上記の通り「マイナス7,716円」ということですね。

 つまりは差はわずかであり「ほぼ変わらず」ということになります。「ほぼ変わらず」なのであれば「わずかでもプラス」でいいようなものですが、「わずかでもマイナス」になるあたり、この運用の「力弱さ」を感じずにはいられません・・・。

 ただ一方で、今月の運用成績はもっと苦戦するかと思っていましたので、実際にはトントンだったことはありがたいことだと言えます。では今月、なぜ苦戦すると思っていたかといえば、先月もそうですが、日経平均が低迷していたからですね。グラフはこのようになっています。

■日経平均(1年)

 

 トレンドを見れば急低下しているというより、年初をピークになだらかに下落しているわけですが、下がる日の落ち込み方が半端なく、200円・300円といった規模でズドンと落ちるので、より「下落感」が鮮明ですね。

 ここ最近の株価の低迷はやはり、日銀の追加的な金融緩和期待が後退したことが要因と思われます。

 消費税増税後の景気低迷を避けるために、今年4月以降の追加的な金融緩和の実施は確実と思われてきたわけですが、日銀の黒田総裁は現状の政策のままで、つまり追加的な金融緩和がなくとも2%のインフレ目標達成は十分可能と自信たっぷりなために、こうした予測・期待がかなり後退した、ということですね。

 筆者も不勉強でしたが、インフレの指標となる消費者物価指数は「税込み」の価格が採用されています。つまり今年は増税の影響で指数は「+3%」、自動的に上昇することになります。

 さらに来年も消費税が2%上乗せされるとすれば、物価も同じ分上昇しますので、黒田総裁がインフレ目標達成に自信タップリなのも当然なのですね・・・(苦笑)。

 もちろん、2016年以降はそうした増税効果がなくなるため、いよいよ金融緩和の真価が問われることになるわけですが。

 それはともかくとして、追加的な金融緩和が実施されれば、金融市場にお金があふれることから株価が上昇しやすくなることに加え、最近では日銀自身も株式を購入しているために、相乗効果で株価の上昇要因となってきます。

 逆にそうした期待が剥げ落ちれば株価は下がりやすくなるということですね。

 しかしながら繰り返しになりますが、日本株の低迷にも関わらず全体の成績はそこまで落ち込まなかったということは、何かがその日本株の苦戦の埋め合わせをした、ということになります。

 まず世界経済のエンジンであるアメリカ株はこのようになっています。

■アメリカの株価(1年)

 

 つまりは先月までの足踏み状態から持ち直して、再度上昇し始めているということですね。アメリカの株価が好調であれば、他の先進国の株価も概ね堅調だと言えます。

 では残る新興国株はどうかと言うと、新興国の株価推移をチェックするとこうですね。

■新興国の株価(1年)

 

 こちらはかなりギッタンバッタンしているものの、2月ごろを底にして概ね上昇基調にありますね。ありがたい傾向です。

 ではなぜ新興国株が一時の低迷から回復してきたかと言うと、昨年冬に決定されたアメリカの金融緩和縮小に対する極端な警戒感が和らいできた、というのがあるのでしょうね。

 アメリカの金融緩和縮小が進めば、直接的に金融市場から緩和マネーが減少するほか、間接的にも米ドルとアメリカの金利が上昇することにより、海外に出ていた投資マネーがアメリカに還流していくことになります。

 そうなると、そうした投資マネーに特に依存していた新興国の株価は大きな影響を受けると考えられてきたわけですね。

 ただ実際にはアメリカの金融緩和縮小ペースは非常にゆったりとしたものですし、米ドルもアメリカ金利も言うほどは上昇していません。むしろ最近では低下傾向にあることが話題となるくらいです。

 そうしたことを背景に、新興国株に極端な警戒感が徐々に和らいできた、ということではないかと思います。

 そもそもなぜアメリカが金融緩和縮小を決定したかと言えば、アメリカ経済が徐々に回復してきたからですね。景気回復と共に株価が下がるというのはやはりおかしな話で、今後は世界経済の復調と共に新興国経済も新興国株価も上昇・拡大していくと考えるのが自然だと思います。

 ということで、トレンドとしては日本株のみダメ、アメリカを始めとする先進国や新興国は復調、という流れになっているわけですが、ただ今月の運用実績を各資産ごとに見てみると、日本株に加え、中国株やアジア株が足を引っ張ったことが分かります。

 一方、インドやブラジル、ロシアといった他の新興国は好調ですね。このように「新興国」の中にも個別の動きがあるというのは頭の片隅に入れておいた方が良さそうです。

 特に中国株の動向は実体経済にも影響がありそうなだけに注意が必要ですね。もちろん当方のポートフォリオにも影響が大きいわけですが・・・。



 通算成績としては、海外債券/先進国海外債券/新興国海外株式/高配当株中国株海外株式/アジアの5つが黒字を維持しています。

 また今月はついに海外株式/インドが黒字となりました!黒字幅はわずかですが・・・。他の資産も黒字間近なものが多いですね。期待しておきたいと思います。



 全体の通算成績の推移ですが、今月は残念ながらマイナスでしたが、赤字幅はわずかだったこともあり、引き続き黒字を維持しています。このまま踏ん張り、リターンが拡大していくことを期待したいと思います。

 目標としては毎年25万円の利益ということなので、10年目となる来年4月での目標は「225万円の黒字」ということになります。道のりは、はるか遠いです・・・。


<5.今月の追加投資/売却>

 今月は追加も売却もありませんが、当面は購入というよりは売却のタイミングを探っていくことになりそうです。

<6.他ファンドとの比較>

 筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。

 ・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
 ・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)

 そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが、グロソブがピンクです。



 先月に引き続き2位ということですね。早期に1位復帰することを期待したいと思います・・・。

 では次回も来月のこの頃に更新予定です。再上昇にご期待ください。

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5月の世界の株価収益率を更新しました。

2014-05-17 07:16:11 | Weblog
5月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

 株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

 で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

 もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

 一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

 5月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです。



 5月の株価収益率の平均は予想通り低下していますね。先月の単純平均は12.38倍で、今月は11.92倍となっています。

 低下したということは、株価が「割安」になった、ということですね。

 株価が「割安」になる理由としては2つで、

 ・株価が下がる
 ・企業の利益が増える


のどちらかです。そこでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(3ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(3ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(3ヶ月)



 おっと、先月に引き続き結構対照的な動きですね!興味深いです。

 みなさんご存知の通り日経平均は全然ダメで右肩下がりになっている一方で、先進国全体で見れば上昇トレンドを維持し、新興国かなりの右肩上がりグラフとなっています。

 昨年から、日本株は大きく上昇する一方で新興国株は停滞していたわけですが、その巻き戻しがきているような感じですかね・・・。ただトレンドはそのような形ですが、1ヶ月前と比較すると足元の株価の振幅が大きくトレンドからはやや乖離しているようにも見えます。

 ということで具体的な数値を先月のこの時期と比較するとこういうことです。

・日本 :下がる(14,516円→14,097円)
・先進国:上がる(2,063ポイント→2,071ポイント)
・新興国:上がる(1,673ポイント→1,694ポイント)


 ・・・と思いましたが、数値の上でもほぼトレンド通りでしたね(苦笑)。つまり新興国株>先進国株>日本株であり、新興国株と先進国株が上昇する一方で、日本株は下落した、ということになります。

 連日、日本株は大きく下落していますので、世界の株価も荒れ模様かと思いきや、実は下がっているのは日本株だけで「1人負け」しているということなのですね・・・。

 ではなぜ日本株だけが一人負けしたかと言えば、先月も同じことを書きましたが、これはやはり日銀に対する追加金融緩和期待が後退したからではないかと思います。

 金融市場では、消費税増税後の景気の落ち込みをカバーしデフレ退治を強化するために、4月以降、日銀が追加的な金融緩和を実施するという見方が強く、筆者も「そうなんだろうな」と予感していたわけですが、インフレ目標達成に対して黒田総裁が自信たっぷりだったために、そうした期待がしぼんだ、というわけです。

 金融緩和が実施されれば、金融市場に資金があふれ、金利が低下することから企業収益も上昇し、「資金余剰+企業収益アップ」のWの効果で株価が上昇しやすくなるわけですが、加えて新たに金融緩和を実施するとすれば、日本株やETFの買い増しが含まれると思いますので、「トリプル効果」で株価が上昇すると思われます。

 逆に言えば、株式市場がすでにそうした効果を織り込み済みだとすれば、そうした期待が剥落することによって株価が低下傾向となるのも当然と言えそうです。

 ちなみに、黒田総裁のそうした姿勢・ポーズは、当然視されてきた追加的な金融緩和を「サプライズ」に変えるための演出である、といううがった見方もあります。

 一方で、筆者は全くの不勉強だったのですが、インフレ目標の指標としては当然、消費者物価指数が利用されるわけですが、この物価指数には何と「税込み」の価格が利用されているのですね!

 つまり今年は間違いなく消費者物価指数が増税分=3%きっちり上昇するわけで、すでに1%程度上昇しているわけですから、トータルで4%前後、物価が上昇する可能性が高いということになります。

 少なくとも4月以降来年4月まで、「2%の物価上昇」という目標を軽々とクリアできるのは間違いありません。

 さらに2015年も2%消費税が増税されるのであれば、2016年10月まで、消費税効果だけでインフレ目標を達成できることになります。であれば黒田総裁が自信たっぷりだったことも「当然」ということですね。

 サッカーの試合で最初から2~3点プレゼントされているようなものです。これではなかなか追加的な施策=新たな金融緩和を実施する機運は起きないですね・・・。

 加えて日本の株価低迷の要因を挙げるとすれば、そろそろアベノミクスへの期待が薄れてきた、というのもあるのでしょうね。確かにこの1年を振り返ってみても、異次元の金融緩和以外、目立った成果はありません。TPP交渉もなかなか進みませんしね。

 景気の気は気分の気。気分の上ではオリンピックを決めた、というのは成果と言えますが、これもアベノミクスではないですしね。

 もともと季節的には5月というのは株価が下がりやすく、今年もそのアノマリー=迷信が生きているだけであり、つまり株価下落の要因を探しても実は「理由なんてない」というのが正解なのかもしれませんが、しかし日本株だけ苦戦しているところを見ると・・・やはり日本株固有の理由があるような気がしてなりませんね。

 真相はどうなのでしょうか・・・。

 ちなみに、個別のPERはこのようになっています。



 上記の通り、日本株・先進国株・新興国株とで対照的な動きをしている昨今の株価動向ですが、個別のPERを見ても、結構上がったり下がったりとバラつきがあります。

 PER=株価収益率が20倍以上の市場を当サイトでは「割高市場」と定義していますが、先月まで割高だったアメリカ/ナスダック市場のPERが低下し、結果的に「割高市場が1つもない」状態ですね。すばらしい。

 加えて、これまで比較的高めだった日本のJASDAQ市場も13.28倍まで低下してきていますね!

 さらにはウクライナ問題にゆれるロシア3.04倍とリーマンショック時並みの水準まで低下しています。逆に投資のチャンスと言えるのかもしれませんが。

 一方、PERが上昇する株式市場がないわけではなく、今月はイギリス/FT100や、ドイツ/DAXインド/SENSEXブラジル/ボベスパ南アフリカなどが上昇していますね。

 つまりは理由は定かではありませんが、上記の通りバラつきが相当ある、ということです。

 こうした動きが当面続くのでしょうか?だとすればより投資先の選別が重要になってくる、ということですね。注目です。

 各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら
  http://www.ginkou.info/modules/per/









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SBI証券:ソフトバンク社債約1.45%

2014-05-16 10:08:56 | Weblog
今朝の報道によれば、いよいよ法人税減税について外堀が埋まりつつあるようですね。現状、35.64%の実効税率を数年内に20%台に引下げ、将来的には25%を目指していく方向性が、閣僚や議員、政権ブレーンからしきりに発信されております。

 増税に反対する人はいても減税に反対する人はそれほど多くないわけで、このまま行けば政権交替でもない限り、着実に実現に向けて進んでいきそうです。筆者自身も民間活力を活性化させる上では筋は悪くない施策だと思いますが、そのロジックについては正直、「詭弁だ」と思う部分が多いですね(苦笑)。

 まずよく言われるのは、法人税を下げればかえって全体の税金が増える、という話ですが、そんな上手い話があるはずありません。日本がお金があればあるだけ使う「消費文化」の国なら別ですが、むしろお金があればあるほど貯める「貯蓄文化」の国です。さらにデフレと来れば増えた税引き後の利益は内部留保=貯蓄に回るだけですね。

 また、法人税が下がれば国内投資が増えるかと言われればそれもなさそうです。なぜなら国内マーケットは縮小していっているからですね。縮小するマーケットにどんどん投資する企業はありません。

 逆に日本よりはるかに法人税の高いアメリカは、どんどん海外からの投資を集めています。つまり投資を増やせるかどうかは、法人税のレベルではなく、市場が成長しているかどうか、その将来性ということですね。実際、長い目で見れば日本の法人税はどんどん低下しているわけですが、海外からの投資が増えたという話は聞きません。

 むしろ法人税を増やしてでも育児支援制度や移民推進制度を整えた方が中長期的にはよっぽどベネフィットが大きそうです。子ども手当ては今いくらでしたっけ?たとえば3人目以降の子どもに1人あたり月10万円くらい支給すれば出生率は一気に上がりそうですが、いかがでしょう?

 毎年収入が約45兆円しかないのに支出が約90兆円もある国ですからね・・・減税話だけが先行していく状況にやや居心地の悪さを感じる筆者でありました。

 

 さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

 前回の「キャンペーンを斬る」では、楽天証券の取り扱う個人向け国債を取り上げました。

■個人向け国債

 ・固定3年タイプ :0.08%
 ・固定5年タイプ :0.14%
 ・変動10年タイプ:0.40%


 これらの中ではやはり「変動10年タイプ」が一番魅力的ですね。

 前回取り上げた時からは残念ながら全般的に少し低下してしまいましたが、定期預金の金利がパっとしない状況では、0.40%であってもこれを上回る金利というのはなかなか無いことに加え、名前から分かるとおり変動金利ですので、今後仮に世の中の金利が上昇すれば、それに比例して金利が上がっていきます。

 また、1年経てばいつでも中途解約でき、中途解約時のペナルティも重くはありませんので(直前2回分の各利子相当額×0.8が差し引かれる=1年分の利子が差し引かれる)、運用期間が4~5年の資金でも十分利用可能です。

 なお、個人向け国債は多くの金融機関で購入できますが、楽天証券では、国債購入50万円で1,000円、100万円で2,000円、300万円で4,000円相当のポイントがプレゼントされる「個人向け国債 ポイントバックボーナスキャンペーン!」を利用できます。

 これらも金利の一部として計算すれば、利回りはさらに上昇しますね。

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 さて投票結果ですが、5つ★満点で、「4.8」!驚きの高評価ですね。

 たださすがに9割の人が最高の5つ★に投票しているのは不自然ですね・・・前回の評価は「3.8」だったわけですし。

 この結果については相応に割り引いた上で受け止めていただければと思います。

 では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は6月9日まで。

>>>楽天証券の取り扱う個人向け国債について詳しくはこちらから

投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1036

前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=704


 今回は、SBI証券が取り扱う、ソフトバンク5年もの社債を取り上げたいと思います。

 

 ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:1年)



 ついに上記グラフでは見えなくなってしまいましたが、昨年4月初旬の「異次元緩和」とも称される日銀の新たな金融緩和策発表により、長期金利はむしろ上昇するという、驚きの動きが起きました。

 しかしその後、長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となっているわけですね。残念なことです。足元でも、長期金利は0.585%と先週から少し低下し、「0.6%割れ」水準となっています。

 ここ最近、株価が大きく低下しましたのでそれに引きずられた面はあるかと思いますが、金利環境としてはやはり異次元緩和が実施されている間は金利が大きく上昇していくシナリオは考えにくいですね。毎回ご案内しているように、当面は金利が低水準を維持する前提で預金運用を考えておいた方がよさそうです。

 さて今回は久しぶりの登場となる、SBI証券が取り扱うソフトバンクの個人向け社債です。

 個人向け社債は、利率は最初から決まっていて、運用期間中は上がることも下がることもありません。そして満期になれば元本と利息が還ってくるという点では、ほぼ定期預金のような商品です。

 ただ定期預金と大きく違うのは2点あって、1つ目は途中解約という概念がない、ということですね。どうしても換金したくなれば市場でその社債を売るしかありませんが、その時の値段は、その会社の信用力や金利環境によって変わってきます。場合によっては元本割れする可能性があります。

 2つ目は預金保険の対象ではない、ということですね。もちろんその会社が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その会社が倒産したり法的整理になったりすると、元本が大幅にカットされる可能性があります。購入する際にはその会社の信用力・安全度をしっかり見届ける必要があります。

 で、そういったリスクの見返りに、このソフトバンク(株)社債の気になる金利はと言うと・・・

■ソフトバンク株式会社/5年もの社債

 ・5年:仮条件1.15%~1.75%


 まだ仮条件なので正式決定となったわけではありませんが、仮に真ん中となれば1.45%ということになります。なかなかの高金利ですね。

 この金利の正式決定は5月16日、つまり本日ということですので、気になる方は後でチェックしてみてください。真ん中より少し低い目になるのですかね・・・。

 さてこの社債の購入を検討する場合にカギとなるのは、当然のことながらソフトバンクの信用力、ということになります。ソフトバンクはスプリント社を買収するだけでは飽き足らず、アメリカ携帯4位のTモバイルUSの買収に乗り出しておりまして、絶賛「水ぶくれ」中ですね。

 2014年3月期決算は、初めてドコモの利益を上回るなど数字の上では好調ですが、当然、それに応じて負債も「水ぶくれ」中でありますし、スプリント社自体も赤字の状態です。投資家に夢を与えるだけでなく、不安を与えるネタも尽きないのが「孫式経営」の真骨頂と言えるのかもしれませんが・・・。

 結果的にソフトバンクの格付けはS&Pが「BB+」、ムーディーズと「Ba1」と、投資適格を下回る「ジャンク債」水準にまで低下しています。

 こちらの社債を検討される方は「ジャンク債を購入する」というリスク感覚を強くもって投資の可否を慎重にご判断いただければと思います。

 5年以内にソフトバンクがあっさり倒産してしまう可能性はかなり低いとは思いますが・・・。

 なおこの社債購入に関する注意事項としては、募集期間は5月29日(木)までとなっていますが、こうした社債は短期間で売り切れてしまうことが多いです。口座をお持ちでない方は購入するかどうかは別にして、まず口座開設しておいた方が良さそうです。今なら一応、口座開設+取引で最大7,500円の現金がもらえるようですね。

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 今回の発行額は3,000億円と、個人向け社債としては極めて巨額ですが・・・やっぱり早めに売り切れてしまうのでしょうか?注目ですね。

 では、まだ仮条件ですが、5年で1.45%程度の金利となりそうな、SBI証券が取り扱うソフトバンク個人向け社債。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・多少のリスクはあるものの、相対的に高金利となりそうな点を評価して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は6月16日まで。

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 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=8


まだ仮条件ですが、5年で1.45%程度の金利となりそうなSBI証券が取り扱うソフトバンク個人向け社債。あなたの評価は?(投票は6月16日まで) >>>投票はこちら







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グローバルREITファンドは魅力的?

2014-05-14 11:00:10 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「未来予想図やなでしこ、ゼウス、杏の実、メルハバと言った、キラキラした愛称がつけられているファンドが数多くありますが、こうした愛称に影響される?されない?」では・・・

 1位:影響されない 54%
 2位:影響される/覚えやすい 18%
  〃:影響される/むしろ悪い印象を持つ 18%
 4位:名前による 9%

 ということになりました。1位は「影響されない」という身も蓋もないもので約5割の得票となっています。ダントツですね。

 一方の2位は同率で「影響される」が並んでいますが、その中身は「覚えやすい」と「むしろ悪い印象を持つ」の2つで対照的な結果となっています。

 結局のところ全体から見れば、こうした「キラキラネーム」に対してポジティブな感想を抱いている方は約2割に留まっているということですね。だとすれば・・・「不要」という結論になりそうです。

 投資信託関係者の方は参考にしていただければと思います。

 では投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。投票は6月7日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1035

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=820



            --- Ginkou ---

ラサール・グローバルREITファンド(日興アセットマネジメント) 世界の不動産に分散投資

http://www.nikkei.com

 少額投資非課税制度(NISA)などで不動産投資信託(REIT)に投資する投資信託の人気が高まっている。日興アセットマネジメントの「ラサール・グローバルREITファンド」は世界の不動産に分散投資しているため、REIT投信のなかでも安定した運用成果を見込めるとして、個人の資金を集めている。

 3月まで過去12カ月間の分配金は720円。3月末の基準価格3840円でこの投信を買い、1年間同じ分配金を得たら、分配金利回りは年18%に達する。基準価格が下がるリスクもあるし、毎月分配金を支払うため、再投資するより運用効率は低下するものの、定期的な現金収入を求める層が買っているようだ。

 同投信の特徴は約10カ国・地域に分散投資し、特定の国の景気や為替相場の変動の影響を小さくしている点にある。米国だけでなく、シンガポールや香港などアジアにも分散投資し、アジア経済圏の経済成長を取り込む狙いもある。

 運用は米不動産大手のジョーンズ・ラング・ラサールグループに委託している。世界にネットワークを誇る同社の情報力を活用することで、「世界の不動産市況の変動に対応できる」(日興アセットマネジメント)とアピールしている。

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 3週連続で投資信託関連のネタということになりますが、今、REITファンドの人気が高まっていますね。REITとはつまり不動産投信ですが、要するに株式ではなく、不動産に投資するファンド、ということになります。

 当サイトでも投資信託のランキングをまとめていますが、今月の純資産=残高ランキングはこのようになっています。

 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17

 1位:フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
 2位:新光 US-REITオープン 『愛称 : ゼウス』
 3位:グローバル・ソブリン・オープン
 4位:ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)
 5位:ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)
 6位:フィデリティ・USリートB(為替ヘッジなし)
 7位:ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎
 8位:短期豪ドル債オープン(毎月分配型)
 9位:ダイワ 米国リート・ファンド(毎月分配型)
 10位:ダイワ 高格付カナダドル債(毎月分配型)


 長年1位だった「グローバル・ソブリン・オープン」がついに3位まで低下しているわけですが、それはともかくとして、REITファンドは残高上位10ファンド中、2位・5位・6位・9位と4つもランクインさせています。

 なかなかの人気ですね。

 上記日経新聞の記事では、5位の「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」が取り上げられているわけですが、その人気の秘密は高い分配率のようですね。「過去12カ月間の分配金は720円。3月末の基準価格3840円でこの投信を買い、1年間同じ分配金を得たら、分配金利回りは年18%に達する」とのことです。

 18%ももらえるのであれば確かに買ってみるのも悪くない、と思うのも理解できます。

 ただし、もちろん賢明な読者の方々はよくご存知の通り、この「分配率」と「運用利回り=投資リターン」は一切関係ありません。それこそ「分配率=18%」で「運用利回り=-18%」というような笑えない状況もありえます。

 そうした場合には、10,000円で購入した投資信託の価格が、分配で18%減り、利回りで18%減るわけですから、簡単に言えば1年後には6,400円になっているイメージですね。

 10,000円で購入したものが1年後には、「1,800円の分配金と6,400円の元本」になっているということです。計算はかなり簡略化していますが。これではいくら分配金が多くても全く喜べません。

 さらに実際にREITファンドに投資した方はよくご存知の通り、世界の株式市場が「リーマン前」水準を回復する一方で、グローバルなREITの価格はなかなか「リーマン前」を回復してくれません。

 リーマンショックは「証券化」と「アメリカ不動産」の2つを震源としたわけですが、グローバルREITこそまさにアメリカの不動産を証券化したものがメインの投資対象となるだけに根本から大きく毀損してしまった、ということですね。

 そんなわけでこの「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」の運用成績をチェックしてみるとこのようになっています。

・ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)の運用リターン(年率)

 1年 : 5.42%
 3年 :14.85%
 5年 :18.93%
 10年: 4.91%


 5年から10年にかけてリターン率がガクンと下がっていますが、これは6年前の2008年にリーマンショックが起きたためですね。

 とは言いつつ10年リターンも4.91%というなかなかのパフォーマンスとなっています。正直、筆者のイメージと大きく異なります。実際、筆者が運用を公開しているこちらのポートフォリオでもグローバルREITの通算成績はまだマイナスに沈んでいます

 http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=815

 そんなわけで、今度はモーニングスター社のサイトから、このファンドの「分配金込み」の基準価額の推移を引っ張ってくるとこのようになります。

 

 つまり2007年に分配金込みの基準価額は20,000円を超える一方で、今は12,000円前後の水準、ということになります。レベル的には2005年ごろの水準ですかね?

 だとすると、2005年以前に購入した方はすでに運用利回りがプラスになっている一方で、筆者のように2005年から2008年のリーマンショックまでの期間に購入した方はまだ運用利回りがマイナスということですね。

 したがって「グローバルREITファンド」が人気と言われても自分の運用成績がマイナスだけにどうも引っかかってしまうわけです。

 ただし、いみじくも上記の通り、1年、3年、5年、10年リターンをチェックしても全てプラスなわけで、こうしたデータから過去のリスクを読み解くのは難しいですね。投資には経験が必要と言われる所以はこのあたりにあるのかもしれません。

 ちなみに残高2位の「新光 US-REITオープン(愛称:ゼウス)」については設定日が2004年9月30日とギリギリまだ10年経っていないことから運用リターンはこのようになっています。

・新光 US-REITオープン(愛称:ゼウス)の運用リターン(年率)

 1年 : 1.83%
 3年 :14.51%
 5年 :17.84%
 10年:     -


 当然ですが、10年リターンが表示されていないわけで・・・なおさら「有利誤認」されていそうですね。ご注意ください。

 ちなみに書いていて思いましたが、この直近1年間のリターンを比較すると、前者は5.42%なのに対して後者は1.83%ということで随分と違いがありますね!3年リターンや5年リターンはほとんど変わらないだけに意外な感じがします。

 同じカテゴリーへの投資でも運用成績はそれなりに見比べないといけない、ということですかね。もちろんこれまで成績優秀なファンドがずっと勝ち続けられるほど運用の世界は甘くはありませんので実際には一筋縄ではいかない面がありますが・・・。

 いずれにしても、投資信託選びを進める上では、分配金に惑わされず純粋な運用利回り=投資リターン率をチェックすることに加え、基準価額の推移についても事前に調べておいた方が良さそうです。

 特に今のように「リーマンショックから6年後」という中途半端なタイミングでは、前回のバブルの影響が5年リターンにも10年リターンにも反映されにくくなっておりますのでなおさらご留意いただければと思います。

 では今回の読者アンケートは「グローバルREITファンドの人気が高まっています。その人気の理由は18%といった高い分配率ですが、一方で実際の長期的な運用利回りは5%前後に留まっています。こうしたグローバルREITファンドは魅力的?」でいきましょう。6月14日まで。

■グローバルREITファンドの人気が高まっています。その人気の理由は18%といった高い分配率ですが、一方で実際の長期的な運用利回りは5%前後に留まっています。こうしたグローバルREITファンドは魅力的?(6月14日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1037






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5月の金利比較、更新しました(その2)。

2014-05-12 08:12:39 | Weblog
さて、先週に引き続き、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティのサービス一覧と証券会社比較を更新しました。

なお、先週更新した口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較についてはこちらからご確認ください。
■今月の金利更新(その1):
 http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=703



5.外貨預金・外貨定期預金比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=20


 今月は住信SBIネット銀行の「ユーロ定期預金特別金利キャンペーン」が新しいキャンペーンです。

 さて評価ですが、いつものように楽天銀行ソニー銀行三井住友信託銀行住信SBIネット銀行に加え、高金利が魅力的な東京スター銀行、そしてキャンペーンが魅力的なじぶん銀行を★★★としています。

 米ドルは、リーマンショック後のアメリカの金融緩和の影響を受けてずっと下落が続いてきました。つまり円高が進んできたということですね。

 しかしながら。

 自民党への政権交替が徐々に現実味を帯びてきた2012年12月から円安を試す動きとなり、あっという間に100円を超える円安となりました。

 これは、貿易収支の赤字による実需の円安圧力に加え、昨年4月4日に発表された「異次元」と形容される、日銀の新たな金融緩和策の影響が大きいですね。

 さらに海外に目を向けると、アメリカ経済は一足早くリーマンショックから立ち直り、順調に回復してきました。これも円安要因となってきます。

 足元では新興国経済への懸念やウクライナ問題、さらには日銀の追加金融緩和への期待の後退もあり、101円前後と年始に比べればやや円高となっています。グラフを見ると見事なまでにレンジ相場ですね!

 ただ、アメリカで金融緩和縮小が始まったこともあり、中期的には円安傾向が続くものと思われます。

 もちろん日本の個人投資家からすればやはり円安トレンドの方が投資しやすいですね。久しぶりの円安局面がもう少し長く続くことを期待したいと思います。

 <ドル円為替チャート(1年)>
  

 対ユーロでは、よりハッキリと円安傾向となっています。

 <ユーロ円為替チャート(1年)>
  

 一方、豪ドルは、ユーロ・米ドルとはかなり異なった動きですね。こちらは全体的に円高傾向です。

 <豪ドル円為替チャート(1年)>
  

 なお、2014年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。

 ■外貨預金ランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#4


6.投資信託比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17


 今月の新しいキャンペーンは、楽天銀行の「楽天証券NISA口座開設キャンペーン」ですね。

 投資を検討されている方はぜひこういったお得なキャンペーンを利用してみてください。

 さて評価ですが★★★は、積極的なキャンペーンを実施している楽天銀行ジャパンネット銀行、そしてじぶん銀行としています。

 また、投資信託のラインナップについては、多くの銀行でラインナップが充実してきて、さらにメガバンクもノーロード(手数料無料)ファンドを販売し始めたこともあり、「ノーロードファンド」の観点から住信SBIネット銀行(SBI証券)楽天銀行(楽天証券)ジャパンネット銀行を★★★としています。

 なお、2014年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、新生銀行が1位となっています。

 ■投資信託ランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#5

 ※投資信託リターン率(1年)ランキング
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17#4


 2014年5月の1年リターン率ランキングは・・・先月、長らく1位に君臨し続けていた「JASDAQ-TOP20指数ファンド」が一気にいなくなったわけですが、道連れのように他の日本株ファンドも全くいなくなりました。

 つまりは日本株が大きく上昇してから1年以上が経つ一方で、それ以降、上昇が続かなくなったために成績がここに来て大幅に悪化した、ということですね。この「JASDAQ-TOP20指数ファンド」の成績をもう一度振り返っておくと基準価額の推移はこのようになっています。

  

 この1年でみるとむしろ基準価額は低下傾向ですね!姿を消すわけです・・・。

 ちなみにご案内してきたようにこのファンドの好成績の原動力は「パズル&ドラゴン」のヒットで株価を大きく伸ばしたガンホー株ではないかと思いますが、その株価のここ1年間の推移はこのようになっています。

  

 見分けが全くつかないほど連動していますね!つまりはこちらも株価が低迷しているということです。これまた時代の移り変わりを感じますね。

 では今月1位となったのはどういったファンドかと言うと先月に引き続き「ドバイ・アブダビ株ファンド」ですね!個性的なファンドです・・・。

 ただこうした中東・アラブ系の株式ファンドは侮れず、今月は2位・4位・6位に同じカテゴリーのファンドがランクインしています。しばらく中東株式ファンドの時代が来るのかもしれませんね・・・。ということでドバイの株式チャートをチェックするとこうなっています。

  

 見事な勢いですね!間違いなくバブルでしょう(笑)。崩れるのも時間の問題のような気がしますが、株価が上昇し続けている間はファンドの成績も高水準を維持することになります。本当に「中東株式ファンドの時代」となる可能性はありそうですね。

 さて、それ以外のファンドと言えばには「バイオ」、「航空宇宙防衛」、「クラウド」と、かなり浮ついたテーマのファンドが躍進しております。率直に言って・・・どれもそれほど魅力がないですね(苦笑)。

 先月もコメントしましたが、少なくとも3年や5年といった中長期的な視野でじっくり取り組むようなテーマではありません。「流行もの」が好きな人にはいいですが、そもそも投資というのは流行り・廃りとは対極の視点で検討すべきものです。

 ただ、「日本小型株ファンドバブル」が一段落し、代わりに突っ込みどころ満載なバラエティ豊かなファンドが出てきたことは純粋に面白いですね。来月はどういったファンドがランクインして楽しませてくれるのか期待しておきたいと思います。


7.カードローン比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=30

 
 まず銀行系のカードローンを比較してみます。★★★は、信用力があって最低金利が3.0%と低いオリックス銀行の「オリックス銀行カードローン」と、3.3%の三井住友カードの「三井住友カードゴールドローン」となりました。


 また、ジャパンネット銀行が「ネットキャッシング」の最低金利を2.5%まで引き下げたようですね!こちらも★★★としておきます。

 次に銀行グループ傘下のローン会社のカードローンですが、やはり銀行本体のカードローンと比べると金利は全般的に高いですね。銀行本体のカードローンの審査に落ちた場合などに利用すればよいと思います。

 この中では、一旦返済すれば何度も1週間無利息になる、新生銀行グループのシンキと、最低金利が4.7%となっているアコム、そして4.8%となっているモビットを★★★としました。

 なお、2014年の当サイトのカードローン人気ランキングではオリックス銀行が1位となっています。

 ■カードローンランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#7


8.セキュリティ比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=18


 最近のセキュリティに関する動きといえば、住信SBIネット銀行が2月から、スマートフォンを利用した認証サービス「スマート認証」の取り扱いを開始しています。振込みのたびにスマートフォンで認証するものでセキュリティレベルはかなり高そうですね。

 また、三井住友銀行が昨年10月から、新たな認証方式である「パスワードカード」の導入を開始しています。既存のワンタイムパスワードとの違いは大きくなさそうですが、持ち運びのしやすさなどの利便性は相対的に高まっているようです。

 加えてりそな銀行も、これまた新たな認証方式である「ワンタイムパスワード生成アプリ(ソフトウェアトークン)」の導入を開始しています。 こちらも利便性が高そうですね。

 さらに三菱東京UFJ銀行は、インターネットバンキング専用の無料ウィルス対策ソフトの提供を始めています。

 このように各銀行がセキュリティ強化を急ぐ理由はと言えばもちろん、インターネットバンキング経由での不正送金被害が増加しているためですね。報道によれば2013年の1年間の被害額が約14億円になった、ということです。オレオレ詐欺などと比較すれば被害額は一桁少ないですが、それでももちろん注意が必要です。

 新たな不正の動きとしては法人向けインターネットバンキングが狙われているという話ですのでお心当たりの方、会社の方は十分ご留意ください。

 そうした不正送金の主な手口ですが、偽のポップアップ画面によるもの、ということですね。

 具体的にはウイルスに感染したコンピューターで、メガバンクなどのインターネットバンキングにログインすると、偽のポップアップ画面が表示されて、そこに騙されて乱数表の番号などを入力してしまうと、情報が盗まれ、犯人に不正にログインされてしまう、という手口です。

 偽画面の例は、各銀行が発表していますので参考にしてみてください。

 確かに巧妙ですし、こうしたウイルス感染を完全に防ぐことはできないのかもしれませんが、自衛手段は簡単ですね。フィッシングメールと同様に、「何があっても乱数表の全ての組み合わせを入力しない」ということに尽きます。

 インターネット上でいくら不正な細工をしても、手元にある乱数表の数字の情報を直接奪うのは不可能です。被害に遭うのはこうした数字を全て入力してしまった場合だけですね。結局のところ、最後はパソコンではなく人が騙されるかどうかにかかっています。今一度、上記原則を胸に刻みこんでいただければと思います。

 通常、乱数表の入力は3マス程度だと思いますが、4マス以上だと「おかしいぞ?」と思う姿勢が重要ですね。

 ここで評価のポイントですが、以下の6つです。まだ全てが○の銀行はありません。

 <評価のポイント>
 1.生体認証カード
 2.ICカード
 3.乱数表
 4.ワンタイム・パスワード
 5.出金メール通知
 6.不正利用保険


 ★★★はみずほ銀行三井住友銀行楽天銀行シティバンク銀行の4行としました。

 なお、2014年の当サイトのユーザー人気ランキングでは新生銀行が1位となっています。

 ■セキュリティランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#9


9.証券会社比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=31


 株式の現物手数料については、SBI証券楽天証券マネックス証券、そしてGMOクリック証券がずば抜けて低いですね。特に利用する回数が多そうな、売買金額が10万円までが150円以下、50万円までが400円以下、100万円でも650円以下と、1,000円を大幅に切る水準ですね。魅力的です。

 このSBI証券楽天証券マネックス証券、そしてGMOクリック証券を★★★としました。

 また、証券会社の口座開設キャンペーンについては、取引条件がいろいろありますが最大で2万円程度もらえるわけで、どうせ口座を開設するなら、ぜひこういったキャンペーンを併用していただければと思います。

 さて株式相場ですが、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災が転機となり大きく下落し、その後はどんぶらこ、どんぶらこと、日経平均で言えば8,000円から9,000円の間を行ったり来たりする日々が続いておりました。

 そんな低位安定中だった日本の株価ですが、2012年末から上昇を始め、日経平均はあれよあれよと言う間に1万円を突破し、一時は16,000円に迫るところまで上昇しました!

 このように株価が上昇した最大の要因はアベノミクスへの期待と、大規模な金融緩和によるものですね。金融緩和が実施されれば原則的には円があふれることから円安要因となるわけですが、実際に大きく円安が進み、それと歩調を合わせるように株価も上昇してきました。

 また、今回の株価上昇はかなり腰が据わっているのが特徴です。その後何度か大きく下がる局面もありましたが、その後は堅調に回復してきました。

 残念ながら足元では、新興国経済の先行きに対する懸念やウクライナ情勢などのマイナス材料に加え、日銀の追加金融緩和やアベノミクスへの期待が後退していることもあり14,200円前後まで低下してきましたが、5月はいつも株価が下がりやすく、季節的な要因という気もします。

 さすがに2013年ほど株価が上昇することはないとは思いますが、今年が昨年同様、よい相場環境となることを願いたいと思います。そういい続けてもう5月ですが・・・。

 <日本の株価/日経225(1年)>

  

 一方、世界の株価は日本株と違い、しっかり上昇トレンドを維持しています。こちらも、このまま堅調に推移することを期待したいと思います。

 <世界の株価/MSCIコクサイ(1年)>

  

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