まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「みずほ銀行が、相談窓口用にタッチパネル式テーブル型端末を試験導入したようですが、便利そうだと思う?」では・・・
1位:特に便利そうとは思えない 50%
〃:内容次第 50%
ということになりました。上記のような投票結果ですので1位と表現すべきなのかどうかは分かりませんが、半分の人は「便利そうとは思えない」に投票し、もう半分の人は「内容次第」に投票し、「便利そう」と答えた人は0ということですね。
筆者も全く同感ですね。半信半疑、といったところです。
タッチパネルが直感的に操作できるツールであるのは間違いありませんが、金融商品は直感的な操作から最も遠い商品の1つですね(笑)。色もなければ形も味もニオイもない。動きもない。あるのは利回りとリスクだけ。
しかもすぐ理解できない商品も多く、そういう場合はパンフレットを持って帰ることになります。だとすればやはりじっくり読める「紙」の方がよさそうですね。
どんなものでしょう!?仮に普及すれば、筆者も触って体感してみたいと思います。
・・・そう思う人が1人でも出てくるのであれば、「客寄せ」「話題づくり」としては成功しているのかもしれませんが(笑)。
では投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。
〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=815
〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=626
さて今回は、再生可能エネルギーファンドについて。
--- Ginkou ---
再生エネルギーに異業種 全量買い取りで採算
http://www.nikkei.com/
発電事業への参入に向け、株主総会で定款を変更する上場企業が相次いでいる。ローソンや近畿日本鉄道など幅広い分野の約40社が定款の事業目的に発電関連の業務を追加する。太陽光など再生可能エネルギーでつくった電気を電力会社が固定価格ですべて買い取る制度が7月に始まるのをにらみ、発電と直接の関係が薄い全くの異業種にも参入の動きが広がっている。
目立つのが、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設に向けて定款を変更する企業だ。京セラはIHIなどと組み、鹿児島市内に7万キロワット級の発電能力を持つメガソーラーを7月にも着工する。総投資額は約250億円で、大陽電池パネル約29万枚を設置する。
近鉄もメガソーラー事業に参入する。三重県内の沿線の遊休地に2013年度にも出力2万キロワット級の施設を建設する。新規事業の有力候補として、事業化に向け研究を続けてきたという。
三井化学は風力発電にも意欲を示す。愛知県田原市の所有地に、1基2000キロワットの風力発電施設を3基設置する。5万キロワット級のメガソーラーと合わせた総投資額は180億円を見込む。
店舗や住宅を活用して発電事業に参入する動きもある。ローソンは13年2月までに国内のコンビニエンスストアの約1割に当たる1000店に太陽光発電システムを設置する方針。店舗照明や冷蔵ケース、空調に使う電力への利用のほか、各地の電力会社への売電を検討している。
ミサワホームは施工した戸建て住宅やアパートの屋根を借りて太陽光パネルを設置。電力会社への売電を検討中だ。
再生可能エネルギーを有望な投資対象とみて定款変更するのは、独立系資産運用会社のスパークス・グループだ。機関投資家からの要請を受け、再生可能エネルギーに絞って投資する発電ファンドをつくる考えだ。
再生可能エネルギーの全量買い取り制度を巡っては、4月下旬に経済産業省の有識者委員会が電力の買い取り価格を決めた。太陽光は1キロワット時当たり42円、風力は同23.1~57.75円となる。現在、一般の意見を募っており、集約したうえで最終決定する。
7月に全量買い取り制度が始まれば、太陽光や風力など5種類の再生可能エネルギーで発電した電力は、国が決めた固定価格で電力会社がすべて買い取ることになる。これまでは値段がわからないため採算が合うか検証できず、参入に二の足を踏む企業も多かった。制度開始を受け、今後は発電とは関係が薄い全くの異業種からの参入が一段と増えそうだ。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
再生可能エネルギーの全量買取制度が7月にも開始するのをにらみ、ここにきて発電事業への参入の動きが加速しているようですね。
上記記事で取り上げられている企業は、京セラ、IHI、近鉄、三井化学、ローソン、ミサワホームなどですが、どれも発電事業という点からは全くの異業種です。興味深いです。
こうした実質的な補助金制度ともいえる買取制度は賛否両論があるというか、当初は賛同を得られるものの、後々批判が出てくるのが常で、再生可能エネルギー先進国であるドイツでも、特に太陽光発電への補助金についてはかなり反省する議論が出てきているようですね。
大金をつぎこんだ割りにはいまだ全発電量の4%しか賄えていない等等。それが本当かどうかは分かりませんが、少なくとも、一気にアクセルを開き、ブームとバブルを起こし、一気にブレーキをかけ急停止させる、というようなことがないようにしないといけませんね。
安定的な市場が形成され、お金と人材が集まれば、必ず技術革新が起こり、もっと安く、もっと効率的な発電方法が開発されるのは間違いありません。
しかし一時のブームに終わってしまえば、そういう将来の成長余地も失ってしまうことになります。理想を言えば、そうした優遇政策がなくても、価格面で十分競争できる再生可能エネルギーの出現が望ましく、その点ではブームで終わらないよう、買い取り価格は安すぎず、高すぎず、そしてだんだん優遇幅を縮小していくような絶妙な価格設定が求められるのでしょうね。
さて、こうした再生可能エネルギーの発電事業に参入を表明している企業の多くに共通しているのは「自社の所有地や所有物件に建設を検討している」という点です。良いことですね!
使われていない施設の有効活用というのは再生可能エネルギーの趣旨に沿うものだと思いますし、再生可能エネルギーの買取価格には、土地を購入したり、借りたりする費用も含まれていると思いますので、その必要性がなければより採算を上げやすくなる他、自社施設であれば手軽に投資できるので、さらに普及が早まるかもしれませんね。
そうして考えると、全国の小中学校の屋上や、高速道路、鉄道の線路など、使える土地・建物は多くありそうです。これらの有効活用も期待したいものです。
もちろん再生可能エネルギーがベースエネルギーとなるのか、既存の火力発電所などの代替電源となるのかと言われればそれは難しいと思います。安定して発電することや、必要なときに必要なだけ発電するのは困難だからですね。
とは言いながら、電力問題の根幹は、特に原子力発電所の再稼動がままならない現状では、「ピーク時の電力をどう確保するか」という命題でして、電力ピークはもちろん真夏の昼間ですから、その点では中でも太陽光発電は「ピーク時の供給電源」としては相性がいいですね。
そうした観点からもさらなる普及を期待したいものです。
けれども。
筆者もそうですが、「遊休地」がなく、趣旨に賛同し、太陽光発電に参加したくても参加できない人が結構いるのではないでしょうか?あるいは10万円くらいなら出してもよいが、100万円ともなると躊躇する、という家庭も多いかもしれません。
そうしたニーズに応えてくれる一つの方法が「再生可能エネルギーファンド」ということになります。
上記記事によれば、独立系資産運用会社であるスパークス・グループが、機関投資家向けの、再生可能エネルギーに絞って投資する発電ファンドをつくる考え、とのことですが、採算があうのであればぜひ、個人投資家向けにもこうしたファンドを提供してほしいものですね!
筆者もささやかながら、ぜひ一口、参加したいと思います。
では今回の読者アンケートでは「再生可能エネルギーの全額買取制度の開始をにらみ、発電事業への参加準備をする企業が増えていますが、再生可能エネルギー発電事業に投資するファンドがあれば購入してみたい?」でいきましょう。6月30日まで。
■再生可能エネルギーの全額買取制度の開始をにらみ、発電事業への参加準備をする企業が増えていますが、再生可能エネルギー発電事業に投資するファンドがあれば購入してみたい?(6月30日まで)
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=817
驚きの高金利、右肩上がり円定期。最新の金利は?
東京スター銀行
わずか1週間でこちらも、驚きの高金利
スターワン1週間円預金
高水準の円預金
オリックス銀行
振込手数料無料と高金利の普通預金が魅力
大和ネクスト銀行
口座サービスランキング1位
住信SBIネット銀行
FXランキング1位。圧倒的なローコストで外貨取引を楽しむなら
DMM.COM証券
口座開設+入金するだけで3,200円。個人向け国債でさらにポイント!
楽天証券
証券会社ランキング1位
GMOクリック証券
気になる円預金・円定期預金の金利はここでチェック!
円預金・円定期預金 金利比較一覧
気になる住宅ローン金利はここでチェック!
住宅ローン金利比較一覧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★最新の銀行キャンペーン一覧はこちら
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★みんなで選ぶ!★2012年、読者が選ぶ銀行ランキング募集中です。投票はこちら
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━