このコラムは
筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、5年5ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして
<4.運用実績>からご覧ください。また、
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■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=541
<1.運用方針>
1.
毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.
目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、
「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/3くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで
元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.
2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
普通預金もわずかとなり、全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後は必要があればリバランスを中心に資産を組み替えていこうと思います。ただ、全体のバランスとしてはほぼ申し分ないかなぁと思いますので、今のところ積極的に何かを変更する気はありません。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から
債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。だいぶ減ってきましたけれど。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。
日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状2割くらいのシェアで保有しています。今のところ、その期待は裏切られていますが・・・。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの
新興国を中心に投資してきたことに加え、投資の機会を逸してきたインドとブラジルも追加してみました。金額はわずかですけれど。現状、新興国は約1/4くらいです。
また海外株の方でも
高配当株に投資しています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。
それ以外には、
REIT(不動産投信)も少し投資しています。インフレに強い資産のはず、です。今のところガタガタですが・・・インフレなんて先進国には永遠に来ないんですかね?
<4.運用実績>
まずは運用実績の前月との比較です。前月から何と約
34万円下落しました・・・
ひどい・・・
全くひどい状況であります・・・。
理由はと言えば、8月に入ってから相場が大荒れで、
世界の株式相場が大きく下落しているからですね。世界の経済の中心であるアメリカの株価指数はこのようになっております。
■アメリカ株価指数(S&P500/期間1年)
一時期、株価を戻す局面もありましたが上昇は続かず、去年の秋以降からは最低水準に低迷しています。
アメリカの株価が下がるということは、アメリカ経済への懸念が広がっているわけで、当然、米ドルにも下落圧力が高まります。つまり
円高ドル安になるということですね。為替相場を見るとこのようになっております。
■米ドル円為替相場(期間1年)
史上最高値を驀進中です。
介入効果もすっかり消えましたね。そう遠くないタイミングでさらなる為替介入が起こりそうですが、とは言え問題は根深そうですから、そう簡単には円高傾向は止まりそうにないですね。
しかしそもそも気になるのは、なぜこれほどまでに株価が下がったのでしょうか?
アメリカの経済失速懸念?ヨーロッパの債務問題?新興国のインフレ懸念?どれも理由としては
当っていそうで当っていなさそうですね。どの問題もここ半年以上指摘され続けながら株価は全体的に維持されていました。特に8月に入って株価が大きく下がった理由とはならなそうです。
ではなぜ株価が下がったかと言うと・・・筆者が思うに・・・「
特に大きな理由はない」ということなのではないでしょうか。
もちろん個別の投資家レベルでは、売却したり、空売りする明確なロジックがあったのだと思いますが、全体としてこれほどまでに株価が下がる理由があるかと言うと・・・
特にないような気がしますね。
どうも最近の株式相場は
下がるときは大きく下がる傾向があるように感じます。たとえばロスカットのイメージでしょうか。株価が5%下がったら強制的に売却するルールがあり、そこまで下がると強制的に売却されてしまうので、さらに株価が下がり、そうするとさらに別の株も強制的に売却され、「
売りが売りを呼ぶ」状況になる・・・というようなイメージです。
この「売りが売りを呼ぶ」状況が、
結構な頻度で起きているような気がするのですよね。もし世界中のヘッジファンドが結託してこの下落を自在に操れるようになれば、儲かって仕方ないですね。
そういった陰謀説があるのかどうかはわかりませんが(笑)、今回の株価下落はさすがに各国の経済状態から乖離したものである気がしますねぇ。したがって、相場が落ち着けば
元の状態に戻っていくと思うのですがいかがでしょう?
筆者は投資の教科書通り、「
株価は企業の価値を正確に現している」という考え方に賛同しております。ただしそれは常に正しい値を示している、というよりは、上がりすぎたり、下がりすぎたりを繰り返しながら、長い目で見れば「結構、正しく企業価値を現しているな」と思う、というようなものだと思います。
というわけで今は「
理由もなく下がりすぎ」という状況だと思うのですが・・・合っていますかね?
ただ、実体経済を胴体ととらえると、株価はそれを反映させる「しっぽ」に過ぎないのですが、残念なことに「胴体がしっぽを振る」のではなく「
しっぽが胴体を振る」ということがよくあるのも事実であります。
特に株価の影響を大きく受けるのがアメリカ経済ですね。現状は「
夏カゼ」のレベルですが、こじれて肺炎などにならないように祈りたいと思います。
しかしリーマンショック後、もう少し
直線的に景気回復するのかと思いきや、結構、
紆余曲折が続いておりますね。やはり通常の不景気と違って、
金融危機は回復に相当の時間がかかる・・・ということなのですかね。
筆者は今回の景気回復が2009年3月から少なくとも4年、つまり
2013年くらいまでは続くと思っていましたが、奇しくもFRBのバーナンキ議長が先日、「今の金融緩和が2013年まで続く可能性が高い」と発言し、
2013年まで景気の低迷が続くと宣言されてしまいました・・・。
ということで投資家としては、かなり
長期投資のスタンスで投資をするか、いっそ
しばらく様子を見るのがいいのかもしれませんねぇ。こちらのポートフォリオの運用開始から10年後、つまり2016年には大きく上昇してほしいものですが・・・どうなるでしょうか。
通算成績としては、残念ながらまだ
中国株のみ黒字を維持しているという状態です・・・。
損益は上記の通り、今月は大きく下落しましたね・・・。
2年分の上昇を吐き出したイメージです。さすがに下落が行き過ぎているような気がしますがいかがでしょう・・・。
目標としては毎年25万円の利益。6年目となる来年の4月にこそ、今までのツケを返済すべく
150万円の黒字を達成したいものですが・・・今の状況では
不可能です・・・。黒字化の道のりは長いです。
<5.今月の追加投資/売却>
今のところ追加の投資や売却は考えていません。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
今月はまたいつものように
最下位ですね。しかも3分法ファンドとの差は約
28万円に広がっていますね。ウムムム・・・。筆者のポートフォリオの方が外貨建て資産が多いので、円高が続く間は厳しいのかもしれません。
安全資産の代表格であるはずの
グロソブの成績も低迷しております。こちらもなかなか苦しい戦いになっております。グロソブはやはり為替相場がカギですね。今のようなドルもダメ、ユーロもダメという円高基調だとなかなか成績をあげるのは難しいと思います。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字復活にご期待ください・・・いつのことやら・・・。
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