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銀行.info「まちがいだらけの銀行えらび」‘16年2月号

2016-02-29 11:54:12 | Weblog
2月号の内容はこのようなものです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□ 2016年2月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (楽天銀行、楽天証券、住信SBIネット銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・新たな金融緩和策としてマイナス金利が発表されましたが、これはあ
    くまで日銀の金融機関に対する施策です。このマイナス金利は個人の
    預金金利まで波及すると思う?波及した場合の対策は?

   ・<複数回答可>長期金利が一時マイナスとなるなど、日銀のマイナス
    金利政策の影響が広がっていますが、マイナス金利時代の運用方法と
    して魅力的なものはどれ?

   ・毎年恒例の日経金融機関ランキングでは、ソニー銀行が9年連続首位
    と圧倒的な強さを見せる一方、2位になぜか京都中央信用金庫がラン
    クインするなど再び迷走気味です。あなたはこの結果に納得できる?

 4.今月の世界の株価収益率

 5.自腹で資産運用中!(9年11ヵ月目)

 6.11年2ヵ月目のひとりごと:「脱・運用のススメ!?」
    +12,200本+177万円

 7.お問い合わせ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


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イオン銀行:普通預金0.12%

2016-02-26 09:56:30 | Weblog
鴻海精密工業によるシャープの買収はなかなか感慨深いものがありますが、しかし今朝の報道で最も驚いたのがアメリカのシェールガス大手7社の昨年の最終損益で、何と合計で4兆円の赤字ということですから強烈です。4,000億円ならまだしも4兆円ですからね!国家予算クラスです。

 ちなみに一昨年の利益は110億ドル=1兆2,000億円ということですからこちらも桁違いではあるものの、しかし「4兆円の赤字」というインパクトには及びません。

 今般の原油価格下落の要因の1つがこのシェール革命なわけですが、シェール革命も原油価格の下落も、いよいよ踊り場に近づきつつあるのは間違いなさそうです。

 個人として原油価格下落を喜ぶべきなのか悲しむべきなのか微妙なところですが、少なくとも最近の世界同時株安の要因の1つがこの「原油安」であるのは間違いなく、原油価格が下げ止まることで株価も下げ止まるのであれば歓迎したいと思います。

 しかし4兆円の赤字ですか・・・やはりアメリカはスケールがデカイ。

 

 ※WTI原油先物指数

 さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

 前回の「キャンペーンを斬る」では、住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」を取り上げました。

 仕組み預金とは、「満期が選べない(銀行が満期を判断する)」といった点や「中途解約できない」といった点が制約となるかわりに金利が高い円定期です。

 で、この「プレーオフ」の具体的な金利はと言えば・・・

■住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」

 <フラット型>

 ・最短1年、最長10年タイプ : 0.22%

 <ステップアップ型>

 ・最長10年タイプ : 当初1年/0.10% → 延長された場合10年目/0.55%


 ※2016年2月23日まで募集分の条件

 以前と比べればやはり大きく低下していますね!とは言いつつ市場金利も定期預金金利も低下している現状では「相対的に金利の魅力が増している」と感じる方も多そうです。

 さて、この住信SBIネット銀行が取り扱う2種類の仕組み預金を比較すると、分かりやすいのは前者です。延長されてもされなくても金利は0.22%のままですから、定期預金との金利比較もしやすいです。

 一方、徐々に金利が上がっていくという点が魅力的な後者のステップアップ型ですが、金利がややこしいのが難点です。仮に最長10年間延長され続けた場合の平均金利は「0.263%」ということで・・・つまり見た目と異なり両者の金利設定にあまり差はないということですね。

 さて投票結果ですが、5つ★満点で、「3.0」。真ん中が3つ★ですのでちょうど真ん中ということですね!繰り返しになりますが全体的に金利が劇的に低下しておりますので、その中での「3.0」というのはそれなりに評価してよいものと思います。

 ただ評価の内訳をみると真ん中の3つ★に集中しているわけでなく分散しています。つまり評価が分かれているということですね。

 その点ではマイナス金利による「金利破壊」が続く中で、相対的に仕組み預金の人気が上昇するとしても「メインストリームの商品」になることはなさそうです。

 では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は3月19日まで。

>>>住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」について詳しくはこちら

投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1239

前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=838


 今回は、イオン銀行のイオンカードセレクト普通預金金利上乗せを取り上げたいと思います。

 

 ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:1年)



 2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。

 さらに大きな金利低下圧力になると思われたのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、ただそう素直に動かないのが金融市場というもので。

 2015年の前半は長期金利がなぜか乱高下しましたね。アメリカの金利もドイツの金利も上昇しましたのでこれは世界的な動き、ということになります。

 とはいえ2015年の後半はそうした金利上昇の動きもすっかり一服してしまいました・・・と言うよりもむしろ、アメリカの利上げを契機に世界の株価が総崩れとなっており、それに呼応して長期金利も大きく低下しています。

 しかしながら金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策ですね!これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利は何とマイナス水準まで低下してきました。それくらいの衝撃だということですね。足元では-0.06%とやはりマイナスです・・・恐ろしいことです。

 それでも預金金利がマイナスになることはないと思いますが、預金者の忍耐の日々はまだまだ続くということですね・・・残念なことです。

 さて、このように金利が劇的に低下している中で、預金者の方々の「様子見」ムードも強まっているのではないかと思います。

 つまりはしばらく普通預金か何かに預けておいて、金利が多少は上昇するか、少なくとも夏の定期預金キャンペーンまで待とうとする方が増えているのではないか、ということですね。

 そうした方々にお勧めできるのが今回取り上げる、イオン銀行が発行するキャッシュカード+クレジットカード+電子マネーである「イオンカードセレクト」の特典としての普通預金の金利上乗せですね。

 イオン銀行と言えば、「インストアブランチ」と呼ばれるイオンショッピングセンター内の店舗が最大の特徴です。つまりイオン銀行の顧客の大部分はイオンショッピングセンターの顧客であり、その点では実需としてもこのキャッシュカード+クレジットカード+電子マネーである「イオンカードセレクト」の人気は高いのではないかと思いますが、気になる優遇金利はこのようになっています。

■イオン銀行「イオンカードセレクトのおトクな特典」

 ・普通預金 : 金利上乗せ後0.12%


 普通預金で0.12%ということですから、今の金利水準からすればもはや「破格」と言って良いですね。

 この特典の最大の注意事項は当たり前ですが「イオンカードセレクト会員のみであるという点です。イオンの買い物客はともかくとして、普段イオンを利用せず、また筆者もそうですが「もうカードはこれ以上いらない」という方々にとっては結構な障壁となりそうです。

 しかしながらイオンカードは年会費無料ですし、この金利優遇は金利水準はともかくとして仕組みとしては恒常的に提供されていくと思いますので「金利優遇を利用するためのメンバーズカードのようなもの」と割り切ればより気軽に利用できるかもしれません。

 ちなみにいつもご案内しておりますが、ディズニーデザインのカードは結構、カワイイですね(笑)。

 

 これなら作ってみたいと感じる方は少なくないのではないでしょうか?

 なお、イオン銀行を取り上げるたびにチェックしている決算ですが、2015年4月~12月決算では、当期利益が97億円となり、昨年同期の87億円から堅調に伸びているようです。創業当時は毎年数十億円の赤字を計上していたわけですが・・・今やイオングループの収益にも貢献し始めている、ということですね。すばらしい!

 このまま良好な経営と、良好な金利が続くことを期待したいと思います。

 ではここで最近の1ヵ月未満の預金の金利をまとめるとこんな感じです。

■普通預金~2週間預金金利比較

 ・オリックス銀行         0.15% ※2週間満期
 ・イオン銀行           0.12% ※イオンカードセレクト特典
 ・楽天銀行            0.10% ※楽天証券との共同口座
 ・新生銀行            0.05% ※2週間満期
 ・住信SBIネット銀行      0.03% ※SBI証券との共同口座
 ・ジャパンネット銀行       0.03%
 ・東京スター銀行         0.02% ※1週間満期
 ・ソニー銀行           0.001%
 ・三菱東京UFJ銀行       0.001%


 やはりイオン銀行は全体的に「金利破壊」が進む中で上位に上がってきましたね。

 しかしソニー銀行と三菱東京UFJ銀行の金利が「0.001%」となったようについに預金金利は「小数点以下第3位」の世界に入ってきましたね。100万円預けていくらの利息になるのでしょうか!?

 「マイナスにならないだけで十分」ということかもしれませんが・・・。

 ではこの、普通預金金利が0.12%となる、イオン銀行の「イオンカードセレクトのおトクな特典」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・普通預金がトップクラスの金利になることを勘案して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は3月26日まで。

>>>イオン銀行の「イオンカードセレクトのおトクな特典」について詳しくはこちらから

■最新の定期預金金利比較はこちら
 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=8


普通預金金利が0.12%となる、イオン銀行の「イオンカードセレクトのおトクな特典」。あなたの評価は?(投票は3月26日まで) >>>投票はこちら







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個人預金までマイナス金利になる?その2

2016-02-24 12:11:26 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「毎年恒例の日経金融機関ランキングでは、ソニー銀行が9年連続首位と圧倒的な強さを見せる一方、2位になぜか京都中央信用金庫がランクインするなど再び迷走気味です。あなたはこの結果に納得できる?」では・・・

 1位:納得できない 70%
 2位:納得できる面もあれば納得できない面もある 20%
 3位:納得できる 10%

 となりました。1位は残念ながら「納得できない」ということで7割と圧倒的です。逆に言えば納得できる方は1割にとどまるということですね!

 ちなみに昨年の回答結果はこのようになっていました。

 1位:納得できない 47%
 2位:納得できる面もあれば納得できない面もある 35%
 3位:納得できる 11%
 4位:その他 5%


 つまり・・・昨年はそれでもまだ「納得できない」は5割未満にとどまったわけで大幅に悪化したことが分かります。念のため上位5行を比較するとこうなっています。

・今年

 1位:(1位)ソニー銀行
 2位:(35位)京都中央信用金庫
 3位:(2位)イオン銀行
 4位:(4位)大垣共立銀行
 5位:(7位)埼玉りそな銀行


・昨年

 1位:(1位)ソニー銀行
 2位:(6位)イオン銀行
 3位:(3位)住信SBIネット銀行
 4位:(4位)大垣共立銀行
 5位:(1位)セブン銀行


 確かに今年よりは昨年の方がはるかに納得感はありますね。加えて今気が付きましたが、昨年の方が上位の変動が少なかった点も納得感の理由として挙げてもよいかもしれません。

 いずれにしても「顧客満足度=納得できる」がたった1割のランキングというのは存在意義を失っていると思われますが、それが金融機関の「顧客満足度」を批評する内容なわけですから何とも皮肉です。全く説得力がないですね。

 例年の結びとなりますが、日経新聞はぜひ金融機関の満足度だけでなく、自社調査の満足度にも思いを馳せ、せめて半分以上の読者の方が納得されるようなランキングを作成してほしいと思います。

 すでにもう12回もやっているわけですからね!(苦笑)

 ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは3月10日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1238

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1002



            --- Ginkou ---

預金金利、マイナス不可 金融専門家が法的見解 貸出・社債金利もゼロが下限

http://www.nikkei.com
 
 金融実務に詳しい弁護士や学者でつくる金融法委員会(事務局・日銀)は19日、マイナス金利と預金・貸出金利との関係を法的にどう解釈するかの見解をまとめた。銀行が預金金利をマイナスにして、預金者から利息をとることはできないと指摘。一方、マイナス金利下でも銀行などの貸し手が、借り手にお金を払う義務はないとの見方を示した。

 今回の見解はあくまで一つの解釈で、法的な拘束力はない。ただ関連法の第一人者らの見解だけに事実上の取引の指針となる可能性もある。

 預金の利息は金融機関が預金者に支払うべきもので、規定上も預金者による支払いを想定していないと指摘。市中金利がマイナスになっても預金金利はマイナスにできないとした。ただ「サービスの対価を預金約款に従って徴収する余地はある」とし、手数料を設けることは問題がないとした。

 ※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 再びマイナス金利ネタで恐縮です。

 しかも3週間前に「個人預金までマイナス金利になる?」というタイトルで似たような記事を書いたばかりであり、重ねてお詫びしたいと思います。

 http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=999

 それくらいマイナス金利に伴う混乱が広がっている、ということを言い訳とさせていただきつつ話を進めていきますと、今朝の日経新聞でも、今度は生命保険各社が「貯蓄型」生命保険とも言える、契約時に保険料をまとめて払い込む保険商品「一時払い終身保険」の販売をやめたり、保険料を上げたりする動きが本格化してきた、とのことですね。

 今のところマイナス金利政策の実態は極めて小規模なものであることから、ちょっと過剰反応しすぎているような気もしますが、しばらくはこのような混乱が続く可能性が高そうです。

 ただマイナス金利政策によって確かに金利は大きく下がったものの、株価にも為替相場にも今のところ全く効果がありませんし、預金者の不満や反発は相当高まってきているのではないかと思います。

 もちろん日銀の政策目標はインフレ率2%の達成と、景気の底支えであり、預金者の満足度は全く考慮していないわけですが、預金者=有権者と考えると立場は複雑になってきます。

 今年の夏に参院選があり、さらに衆院選が年内に実施される可能性が示唆されている現状では、少なくともマイナス金利をさらに拡大させるのは難しくなってきている気がします。何より繰り返しになりますが、金利低下以外の効果が実感できていませんからね!

 となると、専門家でなくても、今後の日銀の金融緩和は「金利」ではなく、再び「」に向かうと考えるのが自然ではないかと思います。つまり国債や株式、ETFの買い取り金額を拡大させていく、ということですね。

 いずれにしても預金者からすればこれ以上金利が下がるのはノーサンキューですから、ぜひこのまま落ち着いていってほしいものです。

 さてここでいつもご案内している長期金利の動きをチェックするとこうなっています。

 

 つまりマイナス金利水準まで低下しているわけですが、今日の長期金利も-0.005%ということでやはりマイナスです。

 銀行が次々と金利を引き下げていることもあり、「個人の預金金利がマイナスになる」事態を予想し、身構えている方は少なくないと思います。おそらく。

 日銀の黒田総裁は「預金金利がマイナスになることはない」とのことですが、今一つ説得力がないと感じていた方に朗報です。上記の通り、日銀が主催する金融法委員会において、法的に「銀行が預金金利をマイナスにして、預金者から利息をとることはできない」と指摘したとのことですね。

 残念ながらこれはあくまで一つの解釈で、法的な拘束力はないとのことですが、記事によれば「事実上の取引の指針となる可能性もある」とのことですので期待したいと思います。

 まぁ、集団的自衛権のように明らかに違法なものが通ってしまう怖さはありますが・・・。

 それはともかくとしてこうした動きを踏まえれば本格的に預金金利がマイナスになる可能性というのはかなり薄まってきていると言ってよいかと思いますが、ただ黒田総裁自身が認めるように「預金者への手数料は金利とは別の話」とのことです。

 その点では上記記事でも述べたように、

 ・法人客や、3,000万円以上の個人客やから口座管理手数料を徴求する

といったことは十分あり得そうですね。

 そうなってくるとわざわざ頑丈な金庫を買う必要はないとしても、多くの銀行に預金を分散する必要が出てくるかもしれません。

 少なくとも預金金利はゼロに限りなく近づくほか、ATM手数料や振込手数料の「全面有料化」「値上げ」と言ったこともありそうですね。

 ご注意いただければと思います。

 ということで今回の読者アンケートは「金融法委員会(事務局・日銀)によれば、法的には銀行が預金金利をマイナスにして預金者から利息をとることはできないと指摘したとのことですが、あなたは預金金利がマイナスになると思う?」でいきましょう。投票は3月17日まで。

■金融法委員会(事務局・日銀)によれば、法的には銀行が預金金利をマイナスにして預金者から利息をとることはできないと指摘したとのことですが、あなたは預金金利がマイナスになると思う?(3月24日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1240




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実況中継!自腹で資産運用~9年11ヶ月目(前月比-5万円)

2016-02-22 11:55:00 | Weblog
このコラムは筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、9年11ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。

 なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして<4.運用実績>からご覧ください。また、最新号をご覧になりたい方は(本サイトの)メインメニューの「実況中継!資産運用」をクリックしてください。

■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=995

<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、昨今の株価下落を背景に「積極的な手仕舞い」モードに移っております・・・。

<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。

<3.現在の運用割合>



 現在の運用割合ですが・・・ついに投資資産のかなりの部分を売却し、6割普通預金となりました!

 日本株新興国株海外REITもたたき売り、残る投資資産は海外債券/先進国海外債券/新興国国内REIT海外株式/高配当株の4つだけとなっております。さっぱりしてしまいましたね・・・。

 売却については過剰反応してしまった気もしなくはないですが、吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知る、です。

<4.運用実績>



 まずは運用実績の前月との比較です。今月は意外と・・・-5万円にとどまりました。

 相場全体としては少なくとも5%程度は下落していると思いますので、元本=約600万円からすればマイナス30万円くらい下がってもおかしくなかったはずですが、そうならなかったのは・・・上記の通り資産の約6割を売却して換金してしまったからですね。

 タイミングとしては2月上旬、つまり頼みの綱であった異次元緩和第3弾=「マイナス金利」に伴う「円安・株高」効果があっさり剥げ落ち、元の「円高・株安」トレンドに戻ってしまったことに動揺して、ついに大幅売却に踏み出してしまいました・・・。

 ただこれまでも何度もご案内してきたように、もともと2017年~2018年次の金融危機が来る可能性があると感じておりまして、それに先立つ今年の冬~来年の春にかけてが資産リストラのタイミングだと思っておりましたので、1年くらい早まってしまいましたがそれでも「想定内」と言えば「想定内」と言えるのかもしれません。

 もちろん、新年からこんなに株価が下がるとは思っておりませんでしたので、株式相場の動き自体は完全に「想定外」でしたが。

 では最近の国内外の株価動向をチェックしてみるとこうなっています。

■日本の株価(日経平均)



■アメリカの株価(S&P500)



 日本の株価もアメリカの株価も残念ながら底が抜けてしまっている状態ですね。日本株の方がより右肩下がりですが、アメリカは世界で唯一と言っていいくらい経済が好調な国であることを考えると、アメリカ株の低迷の方が気になります。

 アメリカの実体経済に対する懸念が徐々に広がっている、ということでしょうね。もし仮にアメリカ経済が失速するようなことになれば、世界で経済が好調な国はほとんどなくなるわけですから考えただけで恐ろしい事態です・・・。

 本当にアメリカ経済が失速するかどうかはともかく、昨年12月に開始したアメリカの利上げがどんどん進められる状況ではなくなってきましたね。利上げ=通貨高ですから、利上げ休止=通貨安であり、実際、アメリカドルは下落傾向です。つまり「円高ドル安」が進んでいるということですね。

■ドル円相場



 足元では今や113円前後です!昨年夏には125円くらいだったわけですから、これまでに1割くらいの円高が進んでいるということですね。たかが1割されど1割であって、輸出企業においてはかなりの打撃ですし、これまで円安一辺倒だったトレンドが円高に変わってきたというのは投資家にとってもかなりショックな出来事と言えます。

 結局、これまで連戦連勝だった「異次元緩和」についに黒星がついたわけで、それを考えれば事態はより深刻ですね。「頼みの綱」に頼れなくなってしまったわけですから。

 かく言う筆者も動揺して投資資産の半分以上を売却してしまったのは申し上げた通りです・・・。

 加えて先月もご案内しましたが、世界経済にとってリスクとなっているのが「中国本土株」と「原油価格」の「W下落」です。

■中国上海市場



■原油価格



 中国本土株は2015年前半にバブル化し、あっという間にこれまでの2倍を超える水準まで高騰したと思ったら、年後半にあっさりバブルが弾け、ついに節目である3,000ポイントを下回る水準まで低下しました。

 同じく原油価格もWTI先物が節目である30ドル前後まで低下しました。数年前まで100ドルを超えていたことを考えれば3分の1という水準であり、「劇的な価格下落」と言えそうです。

 供給サイドでは「シェール革命」や「イランへの制裁解除」と言った過剰懸念があり、消費サイドでは「中国経済のスローダウン」と言った低迷懸念があるわけで、つまりは供給と消費の双方から下落圧力がかかっている現状では早期の原油価格回復を期待するのは難しそうです。

 もちろん原油の輸入大国である日本にとっては原油価格の下落は喜ばしいわけですが、ただ世界経済全体では石油ビジネスの恩恵は幅広く広がっており、ここがコケるとそのネガティブインパクトは結構な規模になるということなのでしょう。

 そうしたわけで、これまた何度もご案内してきたように「アメリカの株価」「中国の株価」「原油価格」の動向が今後の金融相場のカギを握るわけですが、悲観ばかりしていても仕方ないので、反転するとすればどういったケースが考えられるのでしょうか?

 1つ目のアメリカの株価については、今後「利上げ」がどうなっていくのか、というのがポイントですね。利上げがしばらくお休みになるのは当然として、仮に「利下げ」となればかなりのポジティブサプライズとなります。

 さらに日本と同じく「マイナス金利」が適用されようものならすごいことになるのではないでしょうか?何と言ってもアメリカは消費文化の国ですからね。一気に消費が増えそうです。

 もちろんいきなりそんなドラスティックな金融政策の変更が起こるとは思えませんが。

 2つ目の中国の株価については、中国政府が株価を全くコントロールできていない点を踏まえればすぐに回復するシナリオは考えにくいです。中国の「高度成長」も終焉を迎えていますからね。

 それでもあえて上昇するとすれば、「底値」に達した後でしょうか。どれくらいが底値かはわかりませんが、仮にその底値が2,000ポイントから3,000ポイントの間だとすれば、反転のタイミングは意外に近いのかもしれません。

 3つ目の原油価格についても、全く上昇するイメージが沸きませんが、あえて言えばこちらもやはり「底値に達した後の自律反発」が一番起こりえそうです。20ドルから30ドルの間に底値があるでしょうか。

 そう考えると原油価格の下落も「下げ止まり」が近いのかもしれません。

 とすると・・・たとえば3ヶ月後や半年後くらいに反転する可能性があるでしょうか?もちろん、未来のことは誰にも分かりませんが、期待だけはしておきたいと思います・・・。

 仮にそうしたタイミングで本当に反転してくるとすると、個人的には今回一旦崩したポートフォリオをどのように再構築するかも課題となってきます。次こそはインデックスファンド中心に組成しますかねぇ。
 
 次に当ポートフォリオの通算成績はこのようになっています。



 通算成績としては、すでに黒字転換している海外債券/先進国海外債券/新興国国内REIT国内株式/高配当株海外株式/高配当株海外株式/中国海外株式/アジアが今月も黒字を維持しています。

 ただし先月黒字だった海外株式/インドについては今月、赤字に落ちてしまいました。そしてその海外株式/インドはすでに全て売却してしまったため、残念ながら「赤字確定」ですね。

 そのように考えるとまだ保有している資産はあるものの、「7勝5敗」という全体成績もまたほぼ確定と言えそうです。



 全体の通算成績の推移ですが、上記の通り今月は少しマイナスだったこともあり、通算の運用益はプラス約75万円に後退しています。

 目標としては毎年25万円の利益ということなので、丸10年となる来年4月の目標は「250万円の黒字」が必要だったわけですが、半分以上の投資資産を売却してしまった現状ではその達成は難しいです。

 先は長いですが、どこかのタイミングで投資を本格的に再開していく中でこの目標値をクリアしたいものです。

<5.今月の追加投資/売却>

 今月は上記の通り、日本株新興国株海外REITもたたき売り、残る投資資産は海外債券/先進国海外債券/新興国国内REIT海外株式/高配当株の4つだけとなっております。

 残るこれらも国内REITを除き、早期に売却する可能性が高いです。

<6.他ファンドとの比較>

 筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。

 ・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
 ・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)

 そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが、グロソブがピンクです。



 当サイトのポートフォリオは引き続き1位を維持しています。これで15ヶ月連続ということですね。

 ただし多くの投資資産を売却してしまった現状では当サイトのポートフォリオは「減ることはなくても増えることもない」という状況になりつつあります。

 その点では相場が好転してくれば1位の座を維持するのは難しくなってきます。リターンを狙うためにはリスクを取らないといけない・・・つまり投資を再開させていかないといけないわけですが、そのタイミングの見極めは難しいでしょうねぇ。少なくとも「グロソブ」には負けたくないものですが。

 はたして1ヶ月後にはどうなっているのでしょうか?

 では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字拡大にご期待ください。

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2月の世界の株価収益率を更新しました。

2016-02-20 11:55:04 | Weblog
2月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

 株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

 で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

 もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

 一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

 2月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです。



 2月の株価収益率の平均は前月と比較して少し上昇しました。先月の単純平均は12.60倍で、今月は12.78倍ということですね。

 下がったということは株価が「割高」になったということになります。株価が割高となる要因は以下の通りです。

 ・株価が上がる
 ・企業収益が減る


 ここでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(6ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(円建て:6ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(円建て:6ヶ月)



 言わずもがなですが・・・株価は全体的には昨年12月から大きく低下しています。特に年明け以降の株価下落スピードは凄まじかったですね。まさに「世界同時株安」アゲイン、という感じです。

 早々に正月気分が吹き飛んでしまった方も少なくないと思います。

 ただ一方で足元の株価の動きを見ると日本株も、先進国株も、新興国株もやや下げ止まりの兆しが出ております。だからこそ今月の株価収益率=PERの平均は少し上昇した、ということなのでしょうね。

 いつものように具体的な数値をチェックするとこのようになっています。

・日本 :下がる(17,147円→15,967円)
・先進国:下がる(510ポイント→485ポイント)
・新興国:下がる(703ポイント→688ポイント)


 ・・・と思ったらどれも思いっきり下がっていますね!大変失礼しました。

 株価が下がっているのにPERが上昇したということは・・・2つ目の要因、つまり「企業収益が減る」ことが理由というわけですね。なるほど。

 PERの面ではすでに景気後退=リセッションが始まっていることが示唆されております。だとすれば世界の株価が総崩れとなるのも当然かもしれません。

 念のためいつものように下落率を算出するとこうなります。

・日本 :-7%
・先進国:-5%
・新興国:-2%


 意外と新興国の下落幅が少ないですが、これは相対的に新興国経済が好調・・・というわけではなく、単にこれまで先行して下がってきたために一足早く底が見えてきたということかもしれませんね。

 逆に言えば日本先進国の株価の下落率が大きいのは新興国の株価と比較して、これまでまだ高値を維持してきた、ということが要因と思います。

 特に日本株については、相次ぐ黒田バズーカによる「円安バブル」が株価を相当、高水準に持ち上げてきましたからね。下がり始めればあっけないのも当然かもしれません。

 その象徴が1月末の「マイナス金利」政策発表でしょうか。これによって確かに発表当初は「円安・株高」となったものの、その効果は数日で剥げ落ち、その後は大きく下落しています。

 これまで「無敵」を誇っていた黒田バズーカ「神話」が崩れたわけですから、パニック的に下がるのもやむなしと言えそうです。実際、筆者もそのタイミングで投資資産のほとんどを売却しましたし・・・その点では筆者自身も「」ささやかながらパニック売りに加担したことになります。

 そうしたわけで株価は世界的な巻き戻しモードに入りつつあるわけですが、その要因はと言えば先月もご案内したように以下3つですね。

1.アメリカの利上げ

2.中国経済の減速

3.原油価格の下落


 これらの中で最も世界経済に影響が大きいのは1つ目のアメリカの利上げですが、これについては必要以上に心配することはないと思います。と言うのもアメリカが利上げするということは、それだけアメリカ経済が堅調であることの裏返しだからですね。

 加えて利上げするもしないもアメリカの中央銀行であるFRBの判断ですので完全にコントロールされています。もし本当に世界経済が危機的な状況となれば「利下げ」を行う選択肢だってあるわけで、その点はFRBの見識を信頼してよいものと思います。

 実際、金融市場は徐々にFRBの利下げを織り込み始めている気もしましね。

 他方、コントロールが難しいのが後者2つで、まず中国経済の減速は如何ともしがたいですね。この数年間で急速に拡大した生産能力をそのまま維持することはできませんので、今後社会全体として大幅なリストラが必要になってくると思います。その過程でハードランディングしてしまう可能性も当然ゼロではありません。

 ただし忘れてはいけないのは中国の成長率は減速しても6%台とそれでも十分高いという点ですね。こうした成長率が維持されている限り、とは言いつつソフトランディングする可能性の方が依然高いと思います。

 その点では中国経済で問題なのは実体経済ではなく、株式市場の方だと言えるかもしれません。いつもご案内している上海市場の株価推移はこのようになっています。



 つまり昨年春から夏にかけて一気に株価が2倍になった後であっという間に破裂してしまったということですね。見事なバブル崩壊です。

 ただ足元では2,000ポイント台まで下がり、こちらもいよいよ「下げ止まり」の兆しが出始めていますね。一体どういった水準が適正なのかはわかりませんが、すでに昨年のバブル前の水準まで低下したことを踏まえれば「よい塩梅」に到達しつつあるのは間違いありません。

 いずれにしても、さらなる下落リスクはかなり限定されてきた、ということではないかと思います。

 最後の株価下落要因は原油価格の下落ですが、これもなかなか悩ましい問題ですね。原油を買うことはあっても売ることはない日本国民からすれば、原油安は良いことでしかないように思いますが、原油価格の下落傾向が長引くにつれむしろそのマイナスの影響が世界を覆い始めていますね。



 原油価格が下がるということは資源価格が下がるということでもありますが、結果として資源国だけでなく世界の資源&エネルギー企業が打撃を受けています。日本で言うと商社などがその代表でしょうか。

 もしかすると、原油安によってコストセーブできた分をまるごと別の支出にあてようと言った積極的な消費文化はあまりないのかもしれませんね。となると世界経済全体で見れば原油安が進めば進むほど経済のパイが縮小していくことになります。

 経済原理の観点だけから言えば「値下がりは罪」ということになるのでしょうか。

 しかしながら最もコントロールが難しいのがこの原油価格ですね。価格決定は市場に委ねられておりますし、シェール革命など外部環境を見ても原油価格が下落する要因は多くあるからです。

 アメリカの利上げもダイレクトに原油価格下落につながりますしね。

 ただ一方で原油価格の方も30ドル前後でいよいよ「下げ止まり」の兆しが出始めております。こちらも、さらなる下落リスクは限定されてきた、という点は前向きにとらえてよいかもしれません。

 もし仮にこの「中国」と「原油」という2つの懸念が収まってくるようであれば株価は再び上昇し始める可能性はありそうです。

 他方、その先に世界的な景気後退=リセッションがやってくるとすれば株価は1~2年低迷することになります。今はその大きな岐路に立っているということですね。

 ただPERの観点から言えば、上記グラフの通り、株価が大きく過熱する前に崩れたことになりますので、仮にリセッションが起きたとしても「傷は浅そう」というのはポジティブにとらえていいかもしれません。

 もちろん、どちらにしても今は「様子見」のタイミングではありますが。

 では個別の株価収益率=PERはこのようになっています。



 今月の割高市場は一時的かもしれませんがゼロですね!世界同時株安を実感する状況です。

 次の15倍以上20倍未満のゾーンですが、アメリカ/ナスダック市場インド/SENSEX市場日経平均南アフリカ/全株日本/JASDAQ市場イギリス/FT100となっています。

 もちろん株価は割高の時よりも割安の時に購入した方がいいわけで、これから株式投資をご検討の方はこうしたPERの状況にも注意しながら、なるべく割高な市場・タイミングは避けて投資先を選別していただければと思います。

 だからと言って「低ければいい」というものではないのは申し上げた通りですが。

 各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら
  http://www.ginkou.info/modules/per/







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住信SBIネット銀行:プレーオフ最大0.55%

2016-02-19 12:08:17 | Weblog
マイナス金利の余震が続いていますね。昨日もみずほ銀行が普通預金と住宅ローン金利の引き下げを発表したようです。

 こういう時に柔軟性と機知に富む方であればさっとビジネスチャンスが思い浮かぶのでしょうけれど、凡才の筆者には何一つ思い浮かびません。

 ただビジネスチャンスは思い浮かばないものの、預金者の方々の運用ニーズがますます高まる一方で、それを容易に満たす運用方法はありませんので、「投資詐欺」的なものが横行する事態は容易に想像できます。

 「マイナス金利」という言葉の強さは人を動かすのに十分ですが、「動いた先が落とし穴」ということにならないよう十分ご注意ください・・・と言っても最も心配なのは読者の方々ではなく、その親の世代、あるいはもう1つ上の世代ですね。オレオレ詐欺の被害者は認知症の気がある方が多いようです。

 そうしたわけで、心当たりがある方はご家族で相談の上、高齢者の方々がそうした詐欺の餌食とならないよう、より注意深く対策を練られることをオススメいたします・・・。

 

 ※詐欺の手口、というわけではありません。

 さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

 前回の「キャンペーンを斬る」では、楽天証券の取り扱う個人向け国債を取り上げました。今月の気になる金利はと言うと以下の通りです。

■個人向け国債

 ・固定3年タイプ :0.05%
 ・固定5年タイプ :0.05%
 ・変動10年タイプ:0.05%


 3商品ともに0.05%となっておりますが、これはつまり制度上の最低金利に到達した、ということですね。

 「これ以上下がらない」という点をどう評価するかで、この国債の評価も変わってきそうです。

 なお、これらの中では商品性からは「変動10年タイプ」が一番魅力的なわけですが、金利上昇メリットを狙えることに加えて、1年経てばいつでも中途解約でき、中途解約時のペナルティも重くないという利便性も魅力と言えそうです。

 ペナルティは平たく言えば「過去1年分の利息を放棄すること」ですが、ただここまで金利が下がると、「もはやどうでも良い」と思われる方の方が多いかもしれませんが。

 さて投票結果ですが、5つ★満点で、「3.1」。真ん中が3つ★ですのでほんの少しだけそれを上回りました。

 金利がわずか0.05%で3つ★を超えたというのは・・・やはり快挙なのでしょうね。全く喜ばしいことではありませんが。

 逆に言えば回答者の方々は「マイナス金利時代」という現実を前に、冷静に客観的に金利観を修正しつつある、ということではないかと思います。

 筆者の運用も・・・当面はこの個人向け国債中心になるのでしょうねぇ。

 では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は3月12日まで。

>>>楽天証券が取り扱う個人向け国債について詳しくはこちら

投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1237

前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=836


 今回は、住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」を取り上げたいと思います。

 

 ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:1年)



 2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。

 さらに大きな金利低下圧力になると思われたのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、ただそう素直に動かないのが金融市場というもので。

 2015年の前半は長期金利がなぜか乱高下しましたね。アメリカの金利もドイツの金利も上昇しましたのでこれは世界的な動き、ということになります。

 とはいえ2015年の後半はそうした金利上昇の動きもすっかり一服してしまいました・・・と言うよりもむしろ、アメリカの利上げを契機に世界の株価が総崩れとなっており、それに呼応して長期金利も大きく低下しています。

 しかしながら金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策ですね!これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利は何と一時マイナス水準まで低下しました。さすがに過剰反応ではないかと思いますが、それくらいの衝撃だったということですね。足元ではちょうど0.000%、つまりゼロ金利となっています。

 それでも当面は預金金利がマイナスになることはないと思いますが、預金者の忍耐の日々はまだまだ続くということですね・・・残念なことです。

 さて今回は住信SBIネット銀行の仕組み預金である「プレーオフ」ですね。

 上記のように世の中の金利水準が大きく低下する中で、少しでも高金利を得ようとされている方々から一定の支持を得ているのが仕組み預金です。もはや期待値は「高金利」ではなく「マイナスにならなければ良い」ということかもしれませんが。

 それはともかく仕組み預金とは、「満期が選べない(銀行が満期を判断する)」といった点や「中途解約できない」といった点が制約となるかわりに金利が高い円定期です。

 で、この「プレーオフ」の具体的な金利はと言えば・・・

■住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」

 <フラット型>

 ・最短1年、最長10年タイプ : 0.22%

 <ステップアップ型>

 ・最長10年タイプ : 当初1年/0.10% → 延長された場合10年目/0.55%


 ※2016年2月23日まで募集分の条件

 以前と比べればやはり大きく低下していますね!とは言いつつ市場金利も定期預金金利も低下し、限りなくゼロに近づいている現状では「相対的に金利の魅力が増している」と感じる方も多そうです。

 さて、この住信SBIネット銀行が取り扱う2種類の仕組み預金を比較すると、分かりやすいのは前者です。延長されてもされなくても金利は0.22%のままですから、定期預金との金利比較もしやすいです。

 一方、徐々に金利が上がっていくという点が魅力的な後者のステップアップ型ですが、金利がややこしいのが難点です。仮に最長10年間延長され続けた場合の平均金利は「0.263%」ということで・・・つまり見た目と異なり両者の金利設定にあまり差はないということですね。

 同じ銀行の同じ期間の商品ですので当然かもしれませんが。

 ちなみにこうした仕組み預金は、今のように金利がなかなか上昇しない中では延長されずにそのまま満期を迎えることが多いですね。仮にそうなった場合の金利は以下のようになります。

 <フラット型>

 ・1年 : 0.22%

 <ステップアップ型>

 ・1年 : 0.10%


 こうした期間の長い仕組み預金で、「延長されないことを期待する」というのはあまり健全ではありませんし、実際延長されている回号もあるようなので、基本的には最後まで延長されることを想定して「10年間使わない資金」で利用すべきですが、仮に延長されないと、預け入れ期間から見れば「まずまずの金利」ということになります。

 延長されても、されなくてもそれなりに魅力的、ということですね。

 ちなみに上記条件はいずれも2016年2月23日まで募集されている回号の条件ですが、2月19日現在、次の回号の募集スケジュールは発表されておりません

 このまま一時、販売中止となるのでしょうか?その可能性は・・・結構ありそうです。ご留意ください。

 もちろん焦って購入する必要は全くありませんが。

 ではこの住信SBIネット銀行が取り扱う、金利が最大0.55%となる、仕組み預金「プレーオフ」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・制約はあるもののそれなりの金利であることを評価して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。

 筆者の採点もますます甘くなっております(苦笑)。これもマイナス金利の影響ということでご容赦ください。投票は3月19日まで。

>>>住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」について詳しくはこちら

■最新の定期預金金利比較はこちら
 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=8


住信SBIネット銀行が取り扱う、金利が最大0.55%となる、仕組み預金「プレーオフ」。あなたの評価は?(投票は3月19日まで) >>>投票はこちら







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日経金融機関ランキングに異変アリ

2016-02-17 12:31:59 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「<複数回答可>長期金利が一時マイナスとなるなど、日銀のマイナス金利政策の影響が広がっていますが、マイナス金利時代の運用方法として魅力的なものはどれ?」では・・・

 1位:当面はリスク資産の運用を減らすべき 37%
 2位:J-REIT 16%
  〃:変動金利型個人向け国債 16%
 4位:グローバルREIT 8%
  〃:その他の運用方法 8%
 6位:配当利回りの高い日本株 4%
  〃:配当利回りの高い米国株 4%
  〃:その他 4%

 となりました。複数回答可なので、いつものように投票者の数を分母にするとこういうことですね。

 1位:当面はリスク資産の運用を減らすべき 56%
 2位:J-REIT 24%
  〃:変動金利型個人向け国債 24%
 4位:グローバルREIT 12%
  〃:その他の運用方法 12%
 6位:配当利回りの高い日本株 6%
  〃:配当利回りの高い米国株 6%
  〃:その他 4%

 非常に・・・筆者の感覚に近しい結果となっています!つまり1位は「当面はリスク資産の運用を減らすべき」であるものの、その中でも投資に多少の魅力があるとすれば2位の「J-REIT」と「変動金利型個人向け国債」であるということですね。

 それぞれ得票シェアは約6割と約2割となっています。

 「J-REIT」については金利が下がれば増益要因ですし、マイナス金利政策に動揺した個人の資金が流入すれば価格上昇も見込めます。実際の価格推移はこのようになっています。

 

 やはり意外と底堅く推移していますね!同じように考える人は少なくないということなのでしょう。

 また「変動金利型個人向け国債」についても多くの識者がお勧めしておりますが、どれだけ長期金利が低下しても制度上、0.05%よりは下がらないという点が魅力と言えます。

 とは言いつつ資産運用に関して過剰な期待は禁物です。「利息がほしいから」という理由だけで利息をもらえるほど甘くはありません。必ずリターンの裏にはリスクがありますし、リスクがないように見えるのはかえって危険ですね。

 「マイナス金利時代」のお作法としては、「資産運用に期待しない」という悟りの境地が必要かもしれません。特に今は、中国+原油のチャイルショックで株価や為替相場の底が抜けてしまっているので尚更です。十分ご注意ください。

 なお読者の方から以下のような意見をいただきました。

 「私は手堅い資産運用として個人年金を考えています。支払いを年払いにすれば各HPでシミュレーションされている利回りがさらにUPします。」

 個人年金については、円貨or外貨、定額or変額といろいろありますが、確かにこの中でも「円貨×定額」であれば円定期預金に近い運用ができそうです。

 たとえばある商品では35歳から払い込んで、65歳から10年かけて受け取る場合の戻り率は+11.1%のようです。実質的な運用期間を約23年とすると(計算間違いがあったらすみません)、単利では約0.48%となります。

 今の金利観からすれば悪くない水準です。生命保険もついてくるわけですから、十分検討に値するのではないでしょうか。

 ただ一方で、今後、金利がアップしたとしてもこうした予定利率が上昇していくわけではありませんので、金利上昇メリットは放棄する必要が出てきます。

 またマイナス金利政策発表後もたとえば20年もの国債の市場金利は0.772%となっており、もう少し良いですね。

 さらにこうした個人年金の予定利率もそう遠くない将来、引き下げられる可能性が高いと思いますので、最新の条件をチェックする必要があるのは言うまでもありません。

 ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは3月10日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1236

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1001



            --- Ginkou ---

顧客満足度、ソニー銀が9年連続首位 日経金融機関ランキング

http://www.nikkei.com
 
 日本経済新聞社が三大都市圏の個人を対象に実施した第12回日経金融機関ランキングで、インターネット専業銀行のソニー銀行が顧客満足度で9年連続の首位となった。京都中央信用金庫が2位に浮上し、前回から順位を1つ落としたイオン銀行が3位に入った。

 ソニー銀とイオン銀のほか、異業種から進出してきた「新規参入行」では7位に住信SBIネット銀行が入った。信金勢は8位に城南信用金庫、9位に大阪信用金庫が入るなど躍進した。地銀でも大垣共立銀行が4位、埼玉りそな銀行が5位に入り、地域金融機関がトップ10の半数を占める結果となった。

 ※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 さて今週はようやくマイナス金利ネタもお休みで、こちらの話題に行きたいと思います。

 毎年この時期になると、恒例の日経金融機関ランキングが発表されるのですが、今回の結果はこういうことになりました。

■第12回日経金融機関ランキング/顧客の満足度評価(カッコ内は前回調査)

 1位:(1位)ソニー銀行
 2位:(35位)京都中央信用金庫
 3位:(2位)イオン銀行
 4位:(4位)大垣共立銀行
 5位:(7位)埼玉りそな銀行
 6位:(26位)みずほ信託銀行
 7位:(3位)住信SBIネット銀行
 8位:(28位)城南信用金庫
 9位:(12位)大阪信用金庫
 10位:(15位)三井住友銀行


 いかがでしょう?

 さてここからは、いつものような結論になるかと思いますので、食傷気味の方は読み飛ばしください(笑)。

 それはともかく、これまでは正直、魅力がわからない銀行が多くランクインしており、ぶっちゃけ「全くあてにならないランキング」という印象でした。

 しかし昨年は「かなり納得感のあるランキングとなってきました」とコメントしました。では昨年はどういうランキングだったか思い出すとこういうことですね。

 1位:(1位)ソニー銀行
 2位:(6位)イオン銀行
 3位:(3位)住信SBIネット銀行
 4位:(4位)大垣共立銀行
 5位:(1位)セブン銀行
 6位:(10位)新生銀行
 7位:(5位)埼玉りそな銀行
 8位:(13位)大和ネクスト銀行
 9位:(9位)りそな銀行
 10位:(7位)じぶん銀行


 ネット銀行新興銀行が上位を占め、下位にメガバンクが控えるという図式ですね。確かに納得感がある上に、見知った銀行ばかりというのも安心感・安定感があります。

 翻って今年のランキングを見てみると・・・再びカオスですね!(苦笑)

 決して地域金融機関を軽んじているわけではありませんが、2位に「京都中央信用金庫」、8位に「城南信用金庫」、9位に「大阪信用金庫」がいきなりランクインしてくるというのは理解しがたいですね。

 特に京都中央信用金庫は昨年の35位から大幅に順位をあげたわけですが、ではこの1年間で京都中央信用金庫が抜本的に変わったかと言うとそんなことはもちろんありません。

 とすると来年のこのランキングには跡形もなくなっている可能性も高そうです。個人的には若かりし頃、同金庫にお世話になったこともあるので悪い印象はないのですが。

 それ以外にも6位の「みずほ信託銀行」も違和感があります。預金金利も住宅ローン金利もATM手数料も振込手数料も、申し訳ないですが見るべきものは1つもありません。そもそもみずほグループの中で同行はどんどん「信託回帰」しているわけで、よほどの信託愛好者でもない限り、金融機関ランキングとして評価が高まる可能性はほぼないと思います。

 少なくとも26位から6位にアップした理由は日経新聞でも説明できないのは間違いないですね。

 そんなわけでまたまた「全くあてにならないランキング」に戻ってしまった感のある上記ランキングですが、逆に納得感を高めようとすれば重視すべきなのは以下のような項目だと思います。

 ・ATM手数料、振込み手数料の安さ
 ・ATM、インターネットバンキングの利便性
 ・定期預金金利の高さ
 ・信用力


 このような視点に立てば、ランキング結果は大きく変わってくるものと思います。

 加えて毎回ご案内しているように、ランキングとして最も違和感を感じるのが、ソニー銀行が不動の1位となっている点ですね。これでもう9年連続ということです。

 もちろん、ATM手数料もまずまず安いですし、振り込み手数料もまずまず。預金金利も住宅ローン金利もそれなりに良くて、投資商品のサービスも悪くないわけで、つまり全般的にサービスが「それなりに魅力的な銀行」と言えるのは間違いありませんし、筆者のメインバンクの1つでもありますが、しかし1位かと言われると・・・ちょっと違いますよね。

 特に、忘れもしない2014年のランキングではセブン銀行と「同率1位」というのもかなり「作為的」でしたね。多くの指標を組み合わせた結果がたまたま同じになるというのは通常ありえませんし、特に1位ともなると持ち点もかなり多くなりますので、0.01点でも差が出るのが普通です。

 やはり日本レコード大賞のように、ソニー銀行を1位にしようという隠然とした力学が働いているということなのでしょう。その点は割り引く必要がありそうです。実際、ソニー銀行の預金量は徐々に減っていますしね。

 ちなみにそのセブン銀行は今年は圏外ですね。1年前と比較してそのサービス内容は何も変わっていないはずなのにです。あえて言えばATM台数が増えたくらいでしょうか?いやはや。

 さて、毎年恒例の結論部分に入っていきますが、こうしたランキングの問題点は、仮に調査方法が公正なもので、回答者の抽出方法も公正なものだとしても、回答結果を集計し、指数化する時点でどうしても結果が恣意的になってしまう点です。

 以前と同様、約20項目の質問から構成されているとすれば、どの質問に何点を配分するかで、結果は大きく変動しまいます。従来の点数配分はこうでした。

 ・接客/営業時間  約25点
 ・商品/サービス  約35点
 ・信頼性      約25点
 ・今後も利用したい 約15点


 これが「顧客の満足度」を最も正確に表している保証はありません。ちなみに筆者の顧客満足度を点数配分するなら・・・

 ・接客/営業時間  約10点
 ・商品/サービス  約60点
 ・信頼性      約10点
 ・今後も利用したい 約20点


 という感じになります。仮にこの配分で集計し直せば結果はもっとスペック重視となるでしょうね。

 これも毎回書いていることですが、より信頼性の高い顧客満足度ランキングを出したいなら、単純に「使ってみて最も満足度の高い銀行は?」と言う質問を1つだけ聞くことであります。これなら結果が恣意的になることはありませんね。

 上記の点数配分で言えば「今後も利用したい」に100点配分してしまう、というのも手ですね。

 ちなみに当サイトでの昨年のアンケート結果はこのようになっております。
 http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php

 総合ランキングでは以下のような順位ですね。

 1位:住信SBIネット銀行
 2位:新生銀行
 3位:オリックス銀行
 4位:東京スター銀行
 5位:じぶん銀行
 6位:楽天銀行
 7位:三菱東京UFJ銀行
 7位:あおぞら銀行
 7位:ソニー銀行
 10位:りそな銀行
 10位:イオン銀行


 当サイトでは住信SBIネット銀行8年連続1位となる一方、ソニー銀行同率7位ということです・・・納得感のある順位ですよね?(笑)手前味噌ではありますが。

 そうするとやはり、上記日経金融機関ランキングでソニー銀行が「顧客満足度9年連続1位」というのがやっぱり腑に落ちません。

 繰り返しになりますが、筆者もソニー銀行のヘビーユーザーなので、お世話になっているのですけれどね・・・。

 ということで今回の読者アンケートは「毎年恒例の日経金融機関ランキングでは、ソニー銀行が9年連続首位と圧倒的な強さを見せる一方、2位になぜか京都中央信用金庫がランクインするなど再び迷走気味です。あなたはこの結果に納得できる?」でいきましょう。投票は3月17日まで。

■毎年恒例の日経金融機関ランキングでは、ソニー銀行が9年連続首位と圧倒的な強さを見せる一方、2位になぜか京都中央信用金庫がランクインするなど再び迷走気味です。あなたはこの結果に納得できる?(3月17日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1238







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2月の金利比較、更新しました(その2)。

2016-02-15 10:48:41 | Weblog


さて、先週に引き続き、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティのサービス一覧と証券会社比較を更新しました。

なお、先週更新した口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較についてはこちらからご確認ください。
■今月の金利更新(その1):
 http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=835



5.外貨預金・外貨定期預金比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=20


 今月は新しいキャンペーンはなさそうです。

 さて評価ですが、いつものように楽天銀行ソニー銀行三井住友信託銀行住信SBIネット銀行じぶん銀行に加え、高金利が魅力的な東京スター銀行、そして外貨預金の提供を開始したジャパンネット銀行を★★★としています。

 米ドルは、リーマンショック後のアメリカの金融緩和の影響を受けてずっと下落が続いてきました。つまり円高が進んできたということですね。

 しかしながら。

 安部政権の発足と共に2013年から円安を試す動きとなり、あっという間に100円を超える円安となりました。

 これは、貿易収支の赤字による実需の円安圧力に加え、2013年4月4日に発表された「異次元」と形容される、日銀の新たな金融緩和策の影響が大きいですね。

 そしてそうした円安の動きにダメを押したのが2014年10月末に発表された日銀の追加金融緩和策です。これは「黒田バズーカ2」と形容されるほど驚きをもって迎えられ、結果的にその後ガツンと円安が進みました。

 加えてアメリカで「利上げ」が始まった一方で、日本では今度は「マイナス金利」という衝撃的な「黒田バズーカ3」が発射されたこともあり、日米の金利差拡大に伴うさらなる「円安ドル高」は間違いないと思えたのですが・・・実際には反対に大きく円高が進んでいますね!驚きです。

 日本の金融緩和よりも、原油価格の下落や中国経済の減速といった「心配事」の方が引き続き影響が大きいということなのでしょう。

 さらに「日銀の渾身の異次元緩和第3弾が効かなかった」という事実もパニック売りを誘ってしまったような気がします。ここ数年の金融市場はまさに「黒田相場」だったわけですからね。

 いずれにしてもいよいよ「円安バブル」が終焉するのかもしれません。それはつまり物価が安くなるわけですから、デフレの復活であり、アベノミクスの終焉であるとも言えます。

 果たして本格的に「円高」が進むのかどうか・・・これから数週間の為替相場の動きが鍵を握ることになります。注意しておきたいと思います。

 <ドル円為替チャート(1年)>
  

 対ユーロでも徐々に円高傾向となってきていますね。ギリシャ問題・ウクライナ問題・シリア問題など、ユーロを取り巻く悪材料がたくさんある中では当然の流れかもしれませんが。

 <ユーロ円為替チャート(1年)>
  

 対豪ドルでも顕著に円高傾向が出ていますね。これはオーストラリアの最大の貿易相手国である中国の景気減速の影響もありそうです。

 <豪ドル円為替チャート(1年)>
  

 なお、2015年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。

 ■外貨預金ランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#4


6.投資信託比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17


 今月の新しいキャンペーンは住信SBIネット銀行の「SBI証券新規口座開設特別企画!」キャンペーンと「対象銘柄の購入で 現金プレゼント!」キャンペーンですね。

 これから投資信託を利用しようとされている方はこうしたキャンペーンを上手にご活用ください。

 さて評価ですが★★★は、積極的なキャンペーンを実施している住信SBIネット銀行、そして楽天銀行としています。

 また、投資信託のラインナップについては、多くの銀行でラインナップが充実してきて、さらにメガバンクもノーロード(手数料無料)ファンドを販売し始めたこともあり、「ノーロードファンド」の観点から住信SBIネット銀行(SBI証券)楽天銀行(楽天証券)ジャパンネット銀行を★★★としています。

 なお、2015年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行新生銀行が1位となっています。

 ■投資信託ランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#5

 ※投資信託リターン率(1年)ランキング
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17#4


 2016年2月の1年リターン率ランキングです。これまで中国A株ファンドが寡占状態だったわけですが、1月に一気に入れ替わり、今月はついに中国株ファンドはゼロですね。

 昨年夏から続く世界同時株安の「主犯」の1人であり、バブルが崩壊したと指摘されて久しい中国A株に投資するファンドが上位を独占するというのは何とも奇妙な印象を受けたものですが、いよいよ「退場」したということになります。

 一応、その中国上海市場の動きをチェックしてみるとこうなっています。



 見事なバブル崩壊の軌跡をたどってきているわけですが、確かに昨年夏に大きく下落したほか年明けも下落基調となっており、1年前と比較すれば指数としては「マイナス」水準となっています。リターン率ランキングから姿を消すのも当然ですね・・・。

 ではその中国株ファンドの代わりにランクインしてきたのはどういうファンドかと言うと・・・日本の中小型株ファンドですね!1年で約2割~3割上昇しています。日本の新興株式市場が上昇しているイメージはなかったのですが・・・実際には堅調だったのですかね?

 そうしたわけで中小型株がメインと思われる日本のJASDAQ市場の株価推移をチェックするとこのようになっています。

 

 1年前と比べると・・・こちらもやはりマイナス水準ですね。特に足元の下落がきついです。

 念のためマザーズ市場をチェックしてみても1年前から大きく下落しています。

 

 つまりは全体的な指数だけを見ればこうした日本の中小型株が好調な様子は全くうかがえないということです。

 たまたまこれらのファンドがこぞって投資している数社の株価が堅調だったということですかね?謎です・・・。

 いずれにしても国内の新興市場の株式相場全体が大きく下落している中で、日本の中小型株ファンドのみがこうした好成績を維持することは難しそうですね。

 そのように考えると、これからしばらくは短期間でいろいろなファンドが出たり入ったりを繰り返すのかもしれません。投資家としては落ち着かないものの、ランキングとしては面白い展開となりそうです。それこそ株価が下がったら利益が出るベアファンドなども顔を出してきそうです。

 果たして来月のランキングはどうなるでしょうか。


7.カードローン比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=30

 
 まず銀行系のカードローンを比較してみます。信用力があって最低金利が3.0%と低いオリックス銀行の「オリックス銀行カードローン」、1.99%の住信SBIネット銀行の「Mr.カードローン」、そして3.0%のみずほ銀行の「みずほ銀行カードローン・エグゼクティブプラン」となりました。

 次に銀行グループ傘下のローン会社のカードローンですが、やはり銀行本体のカードローンと比べると金利は全般的に高いですね。銀行本体のカードローンの審査に落ちた場合などに利用すればよいと思います。

 この中では、最低金利が4.5%となっているプロミス、4.7%となっているアコムを★★★としました。

 なお、2015年の当サイトのカードローン人気ランキングではオリックス銀行が1位となっています。

 ■カードローンランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#7


8.セキュリティ比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=18


 セキュリティに関する動きといえば、みずほ銀行が2015年3月から「ワンタイムパスワードカード」を導入しました。これはインターネットバンキングのログイン時にワンタイムパスワードが発行されることに加え、新しい口座に送金する時にもこのパスワードカードが必要となることから、不正送金被害をかなり防いでくれる効果がありそうです。

 その先を行くのがジャパンネット銀行でついに乱数表を終了させました。これからは「ワンタイムパスワード一本」ということです。

 三菱東京UFJ銀行も2014年8月から「ワンタイムパスワードアプリ」の提供を開始しているほか、インターネットバンキング専用の無料ウィルス対策ソフトの提供を始めています。この3月からはみずほ銀行と同様に「ワンタイムパスワードカード」も導入していますね。

 また、住信SBIネット銀行がスマートフォンを利用した認証サービス「スマート認証」の取り扱いを開始しています。振込みのたびにスマートフォンで認証するものでこちらもセキュリティレベルはかなり高そうです。

 それ以外には三井住友銀行も「パスワードカード」の導入を開始しています。こちらは既存のワンタイムパスワード生成機との違いは大きくなさそうですが、持ち運びのしやすさなどの利便性は相対的に高まっているようです。

 りそな銀行も、新たな認証方式である「ワンタイムパスワード生成アプリ(ソフトウェアトークン)」の導入を開始しています。三菱東京UFJ銀行と同様ですが、自分のスマホからワンタイムパスワードを入手できるので便利ですね!

 このように各銀行がセキュリティ強化を急ぐ理由はと言えばもちろん、インターネットバンキング経由での不正送金被害が増加しているためですね。報道によれば2014年の1年間の被害額が約29億円ということで、ちょうど2013年から倍になった計算です。もちろん、オレオレ詐欺などと比較すれば被害額は一桁少ないですが、それでも十分な注意が必要です。

 ちなみに新たな不正の動きとしては法人向けインターネットバンキングが狙われているという話ですのでお心当たりの方、会社の方は十分ご留意ください。

 こうした不正送金の主な手口ですが、1つ目は偽のポップアップ画面によるもの、ということですね。

 具体的にはウイルスに感染したコンピューターで、メガバンクなどのインターネットバンキングにログインすると、偽のポップアップ画面が表示されて、そこに騙されて乱数表の番号などを入力してしまうと、情報が盗まれ、犯人に不正にログインされてしまう、という手口です。

 偽画面の例は、各銀行が発表していますので参考にしてみてください。

 不正送金の主な手口の2つ目は、被害が急速に拡大しつつあるフィッシングメールです。メールを受け取った経験のある方も多いと思います。

 フィッシングメールと言われると何かハイテクなものかと不安になりますが、実際にはこちらも偽のポップアップ画面の手口と同様に、偽のログイン画面や添付ファイルに暗証番号等を入力させ、送信させるというアナログのものです。

 どちらも確かに巧妙ですが、自衛手段は簡単ですね。「何があっても乱数表の全ての組み合わせを入力しない」ということに尽きます。

 インターネット上でいくら不正な細工をしても、手元にある乱数表の数字の情報を直接奪うのは不可能です。被害に遭うのは主にこうした数字を全て入力してしまった場合だけですね。結局のところ、最後はパソコンではなく人が騙されるかどうかにかかっています。今一度、上記原則を胸に刻みこんでいただければと思います。

 通常、乱数表の入力は3マス程度だと思いますが、4マス以上だと「おかしいぞ?」と思う姿勢が重要ですね。

 ここで評価のポイントですが、以下の6つです。まだ全てが○の銀行はありません。

 <評価のポイント>
 1.生体認証カード
 2.ICカード
 3.乱数表
 4.ワンタイム・パスワード
 5.出金メール通知
 6.不正利用保険


 ★★★はみずほ銀行三井住友銀行楽天銀行の3行としました。

 なお、2015年の当サイトのユーザー人気ランキングでは新生銀行が1位となっています。

 ■セキュリティランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#9


9.証券会社比較
  http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=31


 株式の現物手数料については、SBI証券楽天証券マネックス証券、そしてGMOクリック証券がずば抜けて低いですね。特に利用する回数が多そうな、売買金額が10万円までが150円以下、50万円までが400円以下、100万円でも650円以下と、1,000円を大幅に切る水準ですね。魅力的です。

 このSBI証券楽天証券マネックス証券、そしてGMOクリック証券を★★★としました。

 また、証券会社の口座開設キャンペーンについては、取引条件がいろいろありますが最大で7万円程度もらえるわけで、どうせ口座を開設するなら、ぜひこういったキャンペーンを併用していただければと思います。

 さて株式相場ですが、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災が転機となり大きく下落し、その後はどんぶらこ、どんぶらこと、日経平均で言えば8,000円から9,000円の間を行ったり来たりする日々が続いておりました。

 そんな低位安定中だった日本の株価ですが、2013年から上昇を始め、日経平均はあれよあれよと言う間に1万円を突破し、一時は16,000円を超えるところまで上昇しました。

 このように株価が上昇した最大の要因はアベノミクスへの期待と、大規模な金融緩和によるものですね。金融緩和が実施されれば原則的には円があふれることから円安要因となるわけですが、実際に大きく円安が進み、それと歩調を合わせるように株価も上昇していきました。

 さらに2014年10月末に日銀から追加金融緩和策が発表されたのを契機に再び大きく株高が進みました。20,000円を超え、このまま高水準を維持していくものと思ったわけですが・・・株式相場はそんなに甘くはなく、逆に昨年8月以降、中国の景気失速やアメリカの利上げに対する懸念から急落しました!

 その後もそうした懸念はくすぶり続け、2016年に入ってからはさらに深刻な株価下落局面となっています。最近では原油(オイル)などの資源価格の下落も意識され、上記中国(チャイナ)に対する懸念との掛け合わせで「チャイル・ショック」などと言った言葉も踊っています。

 すでに株価は底が抜けてしまっていることに加え、痛いのは日銀の異次元緩和第3弾である「マイナス金利」が少なくとも為替相場や株価には全く効果がないという点です。

 このままリーマンショッククラスの大災害に発生してしまうのでしょうか?十分な注意が必要です。

 もちろん仮にそうなっても、その後に絶好な投資機会が訪れるわけで、ピンチだけではないとは思いますが。

 <日本の株価/日経225(1年)>

  

 世界の株価についても日本株と同様、急落中です。

 <世界の株価/MSCIコクサイ(1年)>

  

 2015年の当サイトのユーザー人気ランキングではGMOクリック証券が1位となっています。

 ■証券会社ランキング
  http://www.ginkou.info/modules/ranking/index.php#10


 各銀行のサービスを調べたら、ぜひ「2016年版」ユーザーランキング投票にもご参加ください。あなたの1票が、結構、重要です。

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楽天証券:個人向け国債0.05%

2016-02-12 10:45:50 | Weblog
世界的な株価下落の波が凄まじいですね!日本の場合はさらにそこに円高も加わりますので、金融市場だけでなく実体経済に対しても不安が募りますが、2017年~2018年ごろに来るかな?と考えていた金融危機が1年早く訪れたということでしょうか。今後1~2週間の動きが大きな分岐点となりそうです。

 今回の危機の要因は、「中国」、「原油」、「アメリカの利上げ」と目されているわけですが、前の2つをもじって「チャイルショック」という表現も目にするようになりました。なかなかよくできたワードですが、できれば3つ目の「利上げ」も組み合わせてほしいような気がします。もちろんアメリカの利上げは早晩、「利下げ」に転じるかもしれませんが。

 それはともかくとして気になるのが、今回の危機がいつ終息するのかということですね。もし本当に「中国」や「原油」に起因するものであればこれはかなりの長期戦になる可能性があります。そもそも中国がこれまでの安い人件費を背景にした高度成長を再現するのは不可能です。

 とすると中国に代わる「新たな買い手」が出てくるまでは世界経済はモノ余り=総デフレ時代になるのかもしれません。世界人口はそれでもまだ増えているのですけれどね。

 その人口に着目すれば増加しているのはやはりイスラム圏ということになるのでしょうか?もしそうだとすれば、このイスラム圏を世界経済にどう取り込んでいくのかが「チャイナ後」の新たなフロンティアと言えるのかもしれません。

 もちろんそれはイスラム圏の社会も治安も安定することを意味します。昔も今も内戦が起こる背景には食糧難がありますからね。このタイミングでは牧歌的に響くかもしれませんが、新たなフロンティアに思いを馳せるのは楽しいです。災い転じて福となることを祈りたいと思います。

 

 ※原油価格

 さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

 前回の「キャンペーンを斬る」では、楽天銀行の楽天エクステ預金を取り上げました。具体的な金利水準はと言えば・・・

■楽天銀行「楽天エクステ預金(フラット)」

 ・10年間 : 0.20%


 ついに0.2%まで下がったのですね・・・「好金利継続」というキャッチコピーが虚しく響くわけですが、ただ単にディスりたいわけではありません。

 要するにこれからの「マイナス金利後」の世界ではこうした「0.2%」でも本当に好金利となってくる可能性があるのですね。我々預金者にもパラダイムシフト・・・と言うと言い過ぎかもしれませんが、少なくとも「金利観の修正」が求められているのは間違いなさそうです。

 実際のところ、同じ仕組み預金としてより有名な東京スター銀行の「右肩上がり円定期」はついに2月の販売を中止してしまいました。3月に再開されるかどうかも微妙なところです。

 つまり、今後も高金利預金については、金利の引き下げや、販売が中止される可能性が高いということですね。目ぼしい定期預金がある方は早めにご利用ください。

 さて投票結果ですが、5つ★満点で、「1.9」。まぁ、こんなものだとは思いますが、真ん中が3つ★ですのでかなり低い評価です。

 ただ一方でそれでも3分の1の方は真ん中の3つ★に投票されており、早速「プラスであれば十分」と思う方が出てきているのであれば興味深いです。

 ちなみに最新回号をチェックすると条件は「10年:0.11%」に低下しておりますね・・・世も末です。

 では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は3月12日まで。

>>>楽天銀行について詳しくはこちら

投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1235

前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=834


 今回は、楽天証券の取り扱う個人向け国債を取り上げたいと思います。

 

 ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:1年)



 2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。

 さらに大きな金利低下圧力になると思われたのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、ただそう素直に動かないのが金融市場というもので。

 2015年の前半は長期金利がなぜか乱高下しましたね。アメリカの金利もドイツの金利も上昇しましたのでこれは世界的な動き、ということになります。

 とはいえ2015年の後半はそうした金利上昇の動きもすっかり一服してしまいました・・・と言うよりもむしろ、アメリカの利上げを契機に世界の株価が総崩れとなっており、それに呼応して長期金利も大きく低下しています。

 しかしながら金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策ですね!これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利は何と一時マイナス水準まで低下しています。さすがに過剰反応ではないかと思いますが、それくらいの衝撃だったということですね。

 さすがに預金金利がマイナスになることはないと思いますが、預金者の忍耐の日々はまだまだ続きそうです・・・残念なことです。

 さて、そのように預金金利低下の動きが加速する中で有効な選択肢となりえるのが「個人向け国債」です。これまではその魅力につき以下のように説明してきました。

・金利が通常の定期預金に比べてマシなことに加えて、「変動金利タイプ」も用意されていて、市場金利が上昇すればダイレクトに運用利回りも上昇するからです。

 しかし今はこう言い換えた方がよさそうです。

・制度設計上、いくら長期金利がマイナスになっても0.05%以下にはならないからです。

 つまり預けっぱなしにしておいても金利がマイナスになる懸念がないわけで、これは一定の魅力だと言えます。もちろん変動金利タイプの場合、仮に世の中の金利が上昇すればそれに連動して利回りが上昇していくというメリットはそのままですね。

 実際のところ、これまで何度かご案内してきたように、「マイナス金利時代の運用方法」として、FPなどの専門家がこの「個人向け国債」を推奨しておりますが、その理由はそういうことなのですね。

 と言うことで今回は個人向け国債を取り上げたいと思いますが、個人向け国債のフルラインナップは以下の通りです。

・3年固定金利
・5年固定金利
・10年変動金利


 そして今月の気になる金利はと言うと以下の通りです。

■個人向け国債

 ・固定3年タイプ :0.05%
 ・固定5年タイプ :0.05%
 ・変動10年タイプ:0.05%


 3商品ともに0.05%となっておりますが、これはつまり制度上の最低金利に到達した、ということですね。

 「これ以上下がらない」という点をどう評価するかで、この国債の評価も変わってきそうです。

 なお、これらの中では商品性からは「変動10年タイプ」が一番魅力的なわけですが、金利上昇メリットを狙えることに加えて、1年経てばいつでも中途解約でき、中途解約時のペナルティも重くないという利便性も魅力と言えそうです。

 ペナルティは平たく言えば「過去1年分の利息を放棄すること」ですが、ただここまで金利が下がると、「もはやどうでも良い」と思われる方の方が多いかもしれませんが。

 また、もし読者のみなさまが有り余るほどの預金をお持ちの場合、預金を1,000万円ずつ分散して預けるのは大変でしょうから、信用力のある国債を利用するのが便利ですね。

 なお、個人向け国債は多くの金融機関で購入できますが、楽天証券では、口座開設の上、各種取引で最大70,000円相当のポイントがプレゼントされるキャンペーンが実施されています。

 これらも金利の一部として計算すれば、利回りはさらに上昇しますね。

>>>楽天証券の口座サービスについて詳しくはこちら

 どこでも購入できる国債ではありますが、どうせ購入するのであれば、こうした少しでもお得なオマケがついてくる金融機関を選択してはいかがでしょうか。

 ではこの、変動金利タイプの金利が0.05%となる、楽天証券が取り扱う個人向け国債。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・他にはない魅力的な商品性と、金利がこれより下がらないという安心感を評価して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は3月12日まで。

>>>楽天証券が取り扱う個人向け国債について詳しくはこちら

■最新の定期預金金利比較はこちら
 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=8


変動金利タイプの金利が0.05%となる、楽天証券が取り扱う個人向け国債。あなたの評価は?(投票は3月12日まで) >>>投票はこちら







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「マイナス金利」時代の運用方法は?

2016-02-10 12:27:27 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「新たな金融緩和策としてマイナス金利が発表されましたが、これはあくまで日銀の金融機関に対する施策です。このマイナス金利は個人の預金金利まで波及すると思う?波及した場合の対策は?」では・・・

 1位:波及すると思う/プラス金利の銀行に預け替える 45%
 2位:波及しないと思う 35%
 3位:波及すると思う/プラス金利の個人向け国債を購入する 10%
 4位:波及すると思う/株や投信、外貨預金、FXなどに投資する 5%
  〃:波及すると思う/わからない、決めていない 5%

 となりました。1位は「波及すると思う/プラス金利の銀行に預け替える」で約5割のシェアですね。

 さすがに個人預金の金利がマイナスになることはないと思いますが果たしてどうなるでしょうか。

 ただ少なくとも銀行にとって預金業務が「儲からないビジネス」となってくるのは間違いありません。「減るのは困るが増えるのはもっと困る」ということですね。とすると、預金増加につながるような積極的な金利やキャンペーン、そして手数料優遇制度は次々と廃止、縮小していくものと思います。

 お寒い状況ですね・・・。今後の銀行の業務スタンスを冷静に見極め機動的に預金を移していく姿勢が重要なのかもしれません。その点では「プラス金利の銀行に預け替える」という考えに大いに賛同したいと思います。

 また3位となっていますが「個人向け国債」も良いですね。と言うのも個人向け国債は制度上、絶対マイナスにならないことが約束されているからです。その最低金利は「0.05%」であり、すでにその水準に到達しているわけですが、報道の通り国債の金利が一時的にマイナス水準となった点を踏まえれば、「プラス金利を維持しているだけで素晴らしい」と評価してもよさそうです。

 ちなみにこの「個人預金金利もマイナスになるかどうか」という質問に対しては全体的にこのような分布となっています。

 ・波及すると思う : 65%
 ・波及しないと思う : 35%


 およそ3分の2の方が「預金のマイナス金利」を懸念されているということですね。

 筆者は繰り返しになりますが、個人預金の金利がマイナスになることはないと思いますが、上記の通り今の銀行のスタンスは「減るのは困るが増えるのはもっと困る」ということだと思います。もし仮に預金のマイナス金利が実現するとすればこのようなステップでしょうか。

 ステップ1.まず預金金利をゼロにする : 個人預金が意外に減らない、と言うより増え続ける

 ステップ2.各種優遇を一切なくす : 個人預金が意外に減らない、と言うより増え続ける

 ステップ3.口座管理手数料を導入する : 個人預金が意外に減らない、と言うより増え続ける

 ステップ4.預金金利をマイナスにする : 個人預金が意外に減らない、と言うより増え続ける ※以下繰り返し


 当然のことながら預金金利がマイナスになればどんどん元本が減っていくわけですから、タンス預金などにした方が合理的ですが、そこは保守的なわが日本国民のこと、「現金は危ないし、マイナス金利は預かり料と思って割り切ろう」ということになれば、確かに預金にまでマイナス金利が波及する可能性はゼロではなさそうです。

 いやはや、ついに預金の世界まで「異次元」となってきましたね。先が思いやられます・・・。

 ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは3月3日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1234

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=999



            --- Ginkou ---

マイナス金利 運用見直す?

http://www.nikkei.com
 
 FPの紀平正幸氏は「老後資金を増やしたいなら安全資産一辺倒ではなく、株式や上場投資信託(ETF)などリスク資産の割合を増やすのが一案」と話す。

 株式なら配当利回りの高い銘柄が選択肢になるという。東証1部上場銘柄の平均は9日終値時点で約2%。トヨタ自動車やゆうちょ銀行など3%を超える銘柄も少なくない。神戸孝氏は「総じて業績が堅調で、配当方針がぶれにくい銘柄を長期保有目的で選ぶといい」と助言する。花王や日本たばこ産業(JT)といった長年にわたって増配している銘柄も候補になる。

 株主への利益配分に着目するなら、日本株に限らなくても構わない。例えば米国株ではプロクター・アンド・ギャンブルやコカ・コーラなど50年以上増配を続けている企業が10以上ある。「いずれも業績が景気に左右されにくい日用品や飲料事業を世界的に展開している。2008年のリーマン・ショックの時期も増配が途絶えなかった」(尾藤峰男氏)

 海外の個別株投資がハードルが高い場合は投信も選択肢になりそうだ。吉井崇裕氏はみずほ投信投資顧問の「MHAM海外好配当株ファンド」を例に挙げる。配当利回りが高い銘柄に分散投資し、組み入れ銘柄の加重平均配当利回りは1月時点で4.5%になっている。

 利回りが見込める金融商品として不動産投資信託(REIT)を挙げる専門家も多い。金利低下は不動産価格の上昇につながりやすいからだ。「一足先にマイナス金利を導入した欧州では不動産価格の上昇が目立つ」と大和総研ロンドンリサーチセンターの菅野泰夫氏は指摘する。

 日本でもマイナス金利導入の発表後にREIT価格は上昇している。「価格上昇で今回のマイナス金利の影響をかなり織り込んだが、マイナス金利が拡大するとみるなら投資対象になる」(小屋洋一氏)との見方も出ている。

 国内の金利がマイナスに沈む中では海外債券を組み入れた投資信託も選択肢だ。初心者はコストが低く、商品性が分かりやすいインデックス型が向いているという。

 吉井氏は「円高進行に備えて為替ヘッジ付きが候補になる」と指摘。例えば日興アセットマネジメントの「インデックスファンド海外債券」や三井住友トラスト・アセットマネジメントの「SMTグローバル債券インデックス・オープン」を挙げる。

 リスク資産にお金を振り向ける余裕がない人は、元本確保型で利回りがある程度見込める商品を探すのが一案になる。多くのFPが「マイナス金利下でもお勧めできる元本確保型商品」(小屋氏)としてあげたのが期間10年の変動金利型個人向け国債だ。

 半年ごとに金利が見直されるので、将来の金利上昇局面で恩恵を受けられる。市場金利が一段と下がっても、商品設計上の最低金利は0.05%に決まっている。

 FPの中には当面はリスク資産の運用を減らすべきだとの見方もある。株式相場や円相場の変動が足元で大きく、日銀が追加金融緩和に動くかどうかも見極めにくいためだ。目黒政明氏は「いまはリスクを取っても報われにくい。リスク資産は圧縮して現金や換金性の高い資産でもつべき」と助言する。「相場が落ち着いてから投資しても遅くはない」(前川貢氏)との指摘も出ている。

 ※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 3週連続で金利ネタ、さらに2週連続でマイナス金利ネタということで、読者の方々も、そして筆者もやや食傷気味となってはいますが、しかしそうは言いつつ日銀の「マイナス金利」政策に伴う「金利破壊」が続いておりますね。10年もの国債金利=長期金利はこのようになっています。

 

 政策発表後、デジタルに下がり、ついに0%の節目を割ったということですね。南無南無・・・。

 預金者からすれば確かにこの「マイナス金利」という響きだけでかなり強烈な印象を持つわけですが、しかしこの「マイナス金利」に関して最も注目すべき点というのは、その後、円高・株安が大きく進み、効果が全く続かなかったばかりか、かえって逆効果になってしまっているということですね。今のところ。

 まず為替相場はこう。

 

 次に日経平均はこう。

 

 常識的に考えれば「マイナス金利」=日米の金利差拡大ですから、円安になると考えるのが普通です。アメリカは今や日本とは真逆の利上げ中ですからね。

 それがなぜ「円高・株安」になるかと言うと・・・おそらく2つの理由がありそうです。1つ目は金融市場は往々にして「反対の動きをする」という点です。「噂で買って事実で売れ」と言われる投資家心理かもしれませんが、このように明らかな円安材料が出てきたときに円高で反応するというのはままあることだと思います。

 思い起こせば2013年の異次元緩和発表直後も、金利は大きく上昇しましたからね。下落ではなく。しかしその後は順調に金利が低下し始めたように、どこかで再び円安基調に戻る可能性もありそうです。

 そして日本の株価は完全に「為替ドリブン」ですから、円安になれば上昇し、円高になれば下落します。つまりは円安基調に戻れば上昇し、そうならなければ下落が続くということですね。

 いずれにしても金融市場がこの「マイナス金利」を完全に消化するまでもう少し様子を見る必要がありそうです。実際にはマイナス金利と言ってもごくごく一部の話なんですけれどね・・・金融政策上は。

 そして2つ目の「円高・株安」要因ですが、おそらくそれなりの「失望売り」が含まれているものと思います。要するに「マイナス金利」発表による「円安・株高」効果が数日で無くなり、金融緩和に対する失望から売りが出てしまった、ということですね。

 少なくとも過去2回の異次元緩和では必ず「円安・株高」となっておりましたので、投資家の追加緩和に対する期待はかなり高かったと思いますが、現実には数日でその効果が剥げ落ちたことで慌てて売りに転じた投資家の方は少なくないと思います。

 かく言う筆者も耐えきれなくなり、債券ものなど一部のリスク資産を除いて、あらかたの投資資産を売却してしまいました・・・ゴメンナサイ。要するに「狼狽売り」というやつですね。

 しかし冷静にこの数年の金融相場を振り返れば、1ドル=80円だった為替相場が一気に1ドル=120円大バーゲンセールとなったわけですから、ちょっと出来すぎですね。異次元緩和の効果が薄まってくれば徐々に110円、100円、90円と円高に戻っていく可能性もまたゼロではないと思います。

 要するに、今後、為替相場は円高となるのか円安となるのかで日本経済も、アベノミクスも、デフレからの脱却も、そして個人投資家の運用成績も大きな岐路に立たされるわけですが、はたしてどうなるのでしょうか。

 そうした中、上記日経新聞の記事ではマイナス金利時代の運用方法としてFP各氏のおススメを以下のように紹介しています。

 ・配当利回りの高い日本株:トヨタ自動車、ゆうちょ銀行、花王、日本たばこ産業など

 ・配当利回りの高い米国株:プロクター・アンド・ギャンブル、コカ・コーラなど

 ・配当利回りが高い海外株に投資する投資信託:「MHAM海外好配当株ファンド」など

 ・不動産投資信託(REIT)

 ・海外債券を組み入れた投資信託

 ・為替ヘッジ付きの海外債券投資信託:「インデックスファンド海外債券」、「SMTグローバル債券インデックス・オープン」など

 ・変動金利型個人向け国債

 ・当面はリスク資産の運用を減らすべき


 確かに「マイナス金利」時代の運用方法というテーマの中での運用手法としては理解できるものもあります。たとえばJ-REITであったり、前述の個人向け国債などは筆者も一定の魅力を感じます。

 しかし。

 足元の相場の大きな変動を前にちょっと牧歌的すぎないですかね(苦笑)。仮に3%の配当があっても株価が半値となればリカバリーに必要な期間は10年単位ということになってしまいます。

 FPたるもの、相場の動きに一喜一憂しない!ということかもしれませんが、さすがに今は様子見の時期でしょう。

 その点では一番最後の「いまはリスクを取っても報われにくい。リスク資産は圧縮して現金や換金性の高い資産でもつべき。」という言葉や「相場が落ち着いてから投資しても遅くはない。」という言葉が腹に落ちます。

 読者の皆さんはいかがでしょう?

 なお1つ強く懸念される点として、このように金利が低下すればするほど運用ニーズが高まり、怪しげな投資勧誘が増えるのではないかと思います。世の中に旨い話はない、という点は肝に銘じたいものですね。
 
 ということで今回の読者アンケートは、「長期金利が一時マイナスとなるなど、日銀のマイナス金利政策の影響が広がっていますが、マイナス金利時代の運用方法として魅力的なものはどれ?」でいきましょう。投票は3月10日まで。

■<複数回答可>長期金利が一時マイナスとなるなど、日銀のマイナス金利政策の影響が広がっていますが、マイナス金利時代の運用方法として魅力的なものはどれ?(3月10日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1236







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