このコラムは
筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、4年11ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして
<4.運用実績>からご覧ください。また、
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■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=492
<1.運用方針>
1.
毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.
目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、
「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/3くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで
元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.
2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
普通預金もわずかとなり、全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後は必要があればリバランスを中心に資産を組み替えていこうと思います。ただ、全体のバランスとしてはほぼ申し分ないかなぁと思いますので、今のところ積極的に何かを変更する気はありません。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から
債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。
日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状2割くらいのシェアで保有しています。今のところ、その期待は裏切られていますが・・・。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきました。現状、新興国は約1/4くらいです。
ちなみに
インド・ブラジルは投資のタイミングを逸しましたので投資先には加えておりません。今なら投資をしてもいいタイミングかもしれませんが・・・投資できる資金がありません(笑)。
また海外株の方でも
高配当株を加えています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。こちらは積極的に投資したいと思います。・・・って、こちらも資金はありませんけれど。何かを売却したら追加購入したいと思います。
それ以外には、
REIT(不動産投信)を加えています。インフレに強い資産のはず、です。今のところガタガタですが・・・インフレなんて先進国には永遠に来ないんですかね?
<4.運用実績>
まずは運用実績の前月との比較です。前月から
約6万円上昇しました。上昇幅は引き続きわずかですが、これで昨年9月から
6ヶ月連続の上昇となっております。株価は昨年5月から続いていた「足踏み状態」から脱却し、
回復基調が鮮明になってきていますね。ありがたいことです。
しかし資産別に見ると結構、マチマチな動きになっていますね。国内株式や海外の高配当株が伸びる一方で中国、アジア、ロシアの株式が下落しております。要するに
先進国の株式が上昇し、新興国の株式が下落しているわけです。これは最近ではあまり
見たことのない動きですね。
先進国の株式の上昇は一重に
アメリカ経済の復調が大きいですね。気がつけばスルスルと上昇し
リーマンショック前の水準まであともう一歩というところまできております。
■アメリカ株式相場(S&P500:期間5年)
ドル安の効果ももちろん大きいわけですが、懸案だった失業率も先月は
9.4%から9.0%に改善され、いよいよアメリカ経済の回復が
誰の目にも見えるようになってきている状態ですね。
あとは
住宅価格が再上昇すればいよいよテイクオフ!という感じですが、さすがにこれはもうしばらく時間がかかりそうですね。ただ日本と違い、
人口が増加しているアメリカですから、需要が増え続けるかぎり住宅価格も早晩、底入れされるのではないかと思います。
一方、
新興国の株式の下落は、どこか一国のせいというよりは、
どこもかしこも金利を引き上げて景気を冷まそうとしている影響が出てきた、ということでしょうね。先月から今月にかけて、新興国での金利の引き上げのニュースが相次ぎました。
背景には景気の過熱に伴う
インフレがあります。
中国のインフレ率は5%前後に達していますね。物価が1年で5%上昇するということは言いかえれば、自分の預金の価値が5%目減りする、ということですから、なかなか強烈です。
また景気の回復やドル安、世界的な金余りの中で、
原油価格や食料品価格が上昇していることもインフレに拍車をかけています。
エジプトの暴動(革命?)も食料品価格の上昇が一因という報道がされておりましたね。
インフレとはモノの価値が上がり、カネの価値が下がることですから、金利を引き上げて中央銀行がカネを回収し、世の中のカネの量を減らしてあげれば、理屈の上ではカネの価値が上がることになります。
量が減れば値段が上がるのは市場経済の普遍のルールですね。
ただし、お金を借りている企業などは金利が高くなると経営が苦しくなりますね。金利の引き上げはインフレ抑制策になる一方で、景気には水を差す形になるわけです。そして今、多くの新興国が一斉に金利を引き上げ始めているわけですね。
株価が下がるのも当然といえば当然であります。
別のコラムにも書きましたが、
今年は先進国のパフォーマンスが良く、新興国のパフォーマンスが悪い、という「逆転現象」が起こるかもしれませんね。それはそれで
世界経済の健全な成長のためには悪いことではないとは思いますが。
さて。
毎回書いていますが、筆者の関心はだんだん、
今回の景気回復がいつ終わるかに向かっております。
前回の景気回復が2003年→2007年の4年間だったこともあり、何となく「
4年」という数字が頭をかすめるわけですが、最近見たニュースでは、米国の某経済新聞が調べたところによると景気回復の平均期間は「
3.8年」ということでした。
また筆者が一目置く経済評論家の北野一氏はそのニュース番組で「景気回復の平均的な期間は3年くらいが妥当だと思います。2009年3月から3年といえば2012年3月。株価は大体半年前から織り込み始めるので、そこから考えると
2011年9月が今回の株価のピークということになります。さすがに今回はそれより長いとは思いますが。」というような趣旨の発言をされておりました。
もちろん複雑にからみあった経済ですから、いつ本当に下落するかなんて誰にも分からないわけですが、ただ
次に起こる経済危機は結構な深度になる可能性は高いと思います。
いずれにせよ、
あともう2年くらいは大丈夫だと思いますが、
いつでも逃げれるよう、心の準備をしておきたいものですね。
通算成績としては引き続き
中国株式と
アジア株式が黒字となっております。ただ今月はアジア株式が大きく値下がりしておりますので黒字幅は激減しておりますね。黒字維持をしてほしいところですがどうなるでしょう・・・。
損益の推移は上記の通り
6ヶ月連続の上昇となりました。ありがたいことです。黒字化までの道のりはまだまだはるかに長いですが・・・。やはり前回も書きましたが、相当
円安にならないと一気に黒字化するのは難しいのかもしれませんね。
目標としては毎年25万円の利益。ということで通算5年となる今年の4月にこそ、今までのツケを返済すべく
125万円の黒字を達成したいものですが・・・まずは借金返済ですね。このペースで行くと借金完済まで
あと20ヶ月!?先は長いですね・・・。
<5.今月の追加投資/売却>
今月は今後の景気回復と株価上昇をにらみ、少し
債券を売却して株式を購入しようかと思っています。何を買いましょうか・・・ついに
ブラジル株と
インド株をポートフォリオに加えますかね?当面、調整が続きそうではありますが・・・。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
相変わらずの
最下位です・・・。財産3分法ファンドとの差も
7万円とあまり縮まっておりませんが、今月もどちらも上昇しましたので良しとしますか・・・。
ちなみに安全資産の代表格であるはずの
グロソブの成績が低迷しておりますね。こちらもなかなか苦しい戦いになっております。がんばってほしいものです・・・。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字復活にご期待ください・・・いつのことやら・・・。
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