Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

石見出雲一人旅 3日目

2022-07-31 | 旅に出た
前回から日が開きましたが
島根旅行記事の続きです。

この日は奥出雲庭園めぐり。
5時起きで朝焼けの中防寒して出発。
川の朝霧を眺めつつ木次駅まで徒歩
30分。駅では高校生を送る車多数。
「きすき」が「き♡」になった
駅標があり「木次」の読みを知る。
うっかり高校生につられて松江行きに
乗るところだった。あぶねえ。
備後落合行きは最初乗客私しか
いなかったけど、出雲八代駅や
出雲三成駅で高校生が乗ってきた。
内陸は朝霧が山に濃く掛かって、
山の上から見たら雲海みたいに
なってたかもしれません。

出雲横田駅で高校行きバス3本見送り
奥出雲交通鳥上線の阿毘縁行き
バスでボクラ橋下車、卜蔵庭園。
蕎麦屋が開いてない時間でも自由に
入れました。朝は逆光になるから
午後の方がよさそうだけど。
たたら製鉄の旧家の江戸期池泉庭、
池の周りも一部歩けるけど当然
この日一番乗りなので枝で蜘蛛の巣
掃除しながら歩くことに。
そこまで広くはないので滞在時間
短くても問題なかったです。
ボクラ橋バス停は行きは竹崎車庫より
2分早く、帰りは2分遅くバスが来る
時刻表。このバスの終点は県境越えて
鳥取県に入るっぽい。

出雲横田駅からまた木次駅に戻り
(全体的にバスの本数少ないから
全部回るには非効率でも仕方ない)
意外に客の多い雲南市民バス北原線。
運転手から島根方言「だんだん」を聞く。
途中トロッコ奥出雲おろち号を見かける。
石バス停で下車して石照庭園。
東京の椿山荘と同じ設計者だそうです。
花も紅葉もない季節なので山の方には
行かず(時間も30分しかなかったし)、
メインの池の周辺と数寄屋造りの
別棟の前の池に絞って回りました。
メインの池は滝があり、苔で滑らないよう
足元注意ですが滝の上の方も行けます。
別棟前の池の周りは苔が豊かで、
私はこっちの方が好きかな。
石照寺とケヤキの大木のところも
撮影スポットです。休憩所でスタッフに
お茶を出していただきました。

タクシー10分2900円。運転手さんに
出雲三成駅近くに食堂があるか聞き、
仁多米食堂で降ろしてもらいました。
舞茸天ぷら蕎麦750円。連絡先書かされた。
ここでも30分しかないので、早く出てきて
早く食べられそうなものにしました。
舞茸が思いの外香り高くて美味しかった。
後で出雲三成駅の売店行ったら舞茸が
あったから地元産かもしれません。
蕎麦は七味入り大根おろし?でピリ辛。

出雲三成駅のバス停は駅舎側と
道路挟んだ側がありますが、今回乗る
大谷線横田車庫行きは駅舎側です。
バスの運転手は出雲横田駅で会った高校
行きの運転手で、庭巡りしてる話をした。
いずれのバスでもバス停のアナウンスが
なかったので、土地勘がない人は事前に
運転手に降車バス停を伝えるべし。
絲原家庭園、時間がたっぷりあるので
記念館も見学。松江藩鉄師頭取(後で行く
櫻井家も鉄師頭取)の家で、鉄の
「たたら」はトルコ系民族が技術を伝播し
「タタール」と関係がある語源とか。
トルコ系民族を鉄勒とも呼んだしな!
製鉄の歴史みたいな掲示に書いてあった。
奥出雲は江戸末期には日本の鉄の7割を
生産したということです。
出雲松平家の葵紋のお膳とか
豪華嫁入り道具や簪、着物とかも展示。
庭園も文化財のお屋敷も外から見るので
屋内でゆっくり見るわけではないです。
屋敷はカフェになってて入口までは
カフェ利用者以外も入れます。
祠?あずまや?にブルーシートが掛かって
庭を見る時に目に入るのが残念…。
松の木の下を細い滝が流れてるのは
後世のもので、たたら製鉄の水車を回す
ための水を引いたとか。
出雲流庭園の特徴として植物中心で、
刈込と手前の白砂(砂鉄を含む花崗岩
らしい)と飛石が目立つ庭。
飛石組手法といい、庭の中央に細長い
短冊石を置き周辺に臼石などの丸い石を
置くと。紅葉は始まったばかり。
季節外れのツツジが咲いてました。
南側に面した庭なので、昼間より朝一番や
夕方の方が見やすいかもしれません。
時間が余ったので砂鉄採取跡地の散策路
「洗心の路」を散策し始めましたものの、
目の前に毛虫が落ちてきたり芋虫が
垂れ下がったりしてきたので、パーカーの
フード被って茶室見て引き返した(笑)。

奥出雲病院で阿井・高野線のバスに
乗り換えて最後に櫻井家庭園。
実はこれも県境越えするバスでして、
終点まで行くと広島県に入ります。
あまり時間がないので可部屋集成館は
パスして庭園だけ。こちらもお屋敷は
外から少し覗ける程度です。
屋敷や蔵が並んで財力?が分かる。
松江藩主松平不昧が訪れた際に作った
江戸後期の庭園は滝「岩浪」がかなり
高いところから落ちてました。
この滝があるので岩浪の庭と呼びます。
ブルーシートみたいな余計な物もないし
この日一番の庭でした。滝が落ちる岩山は
いくつかの石は運んできたにしても
元からあった岩なのかな?
庭以外では、そばを流れる渓流の観音淵と
扇淵というのも敷地内から見られます。
木に隠れがちだが緑色の水面がちらり。
宿泊先に着くまでに空腹になるかなと
出雲三成駅の仁多特産市で「仁多米餅粉
焼きドーナツ」を買い食いしちゃった。

木次線は木次駅で15分待ちして眠くなる。
ここで待たされなきゃ宍道駅で1本早い
山陰線出雲市行きに乗れるのに、
接続が悪く宍道駅で40分待ち。
無人の時間帯ってことで改札出て
待合室で座れるからまだいいけど。
列車は帰宅のサラリーマンや高校生で
意外に混雑。出雲市駅に着いてから夕食、
しかしここで夕食難民に…。
満席だったり県外民拒否だったり
下戸が入れそうにない居酒屋だったり。
一人客拒否かな?って店もあった。
観光地でも京都レベルの都市なら
何かしら食べものにありつけますが、
都市でない観光地だと観光客数に比して
飲食店が少なく夕食難民が出がちだね…。
変に観光に寄ってるのか、町中華や
カレー屋みたいな地元向けの店もない。
仕方ないからホテル近くのすき屋で
ナムル牛カルビ丼並680円。
こういうチェーン店も少なくて、たぶん
駅前じゃなくて郊外にあるのかと。

出雲市駅付近のホテルは予約時に
埋まりかけてるところもありました。
観光客が戻りつつあった(そして
夕食難民にもなる)んでしょうね。
出雲グリーンホテルモーリスで2泊。
身分証提示求められたのはコロナとは
いえやりすぎ感あったが、エレベーター
各階に消毒液があるのと客室の机が
広いのがポイント高い。
部屋も広くて傘干せそうだが全く雨が
降らず出番がない(いやいいけど)。
大浴場は人数制限目的でロッカーを
間引き。メイク落とし洗顔料が
シャワーのところにあるの助かる。
女湯の無料マッサージチェア使って
ウトウト。誰も来なかったので独占。
コインランドリーは洗濯無料洗剤別売、
乾燥60分100円。この乾燥が安くて
時間長いのは実はあまり嬉しくなく、
30分でもいい人も60分使いがちになり
占拠時間が増えるので悪手です。
結局待たされなかったからよかった
けど、先客が乾燥機全部使ってたら
キツかったね。ただし洗濯で待った。
先に洗濯できた人より後から洗濯
できた人の方が早く取りに来る
あるある。ちなみに次の日は
スムーズに使えました。
これもビジホあるあるですが、
置いてある漫画が長編ばかり。
全巻読破する宿泊客いるのか?
やっぱり島根の秋は夜寒い。


《写真ブログ記事》
島根県・奥出雲 卜蔵庭園
島根県・雲南 石照庭園
島根県・奥出雲 絲原記念館
島根県・奥出雲 櫻井家庭園(可部屋集成館)
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