Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

岡山一人旅 4日目

2020-04-25 | 旅に出た
この日の岡山県の天気も微妙。
岡山県に入ると全然晴れんな。

倉敷駅から割り込み乗車を牽制阻止
しつつ伯備線に乗り備中高梁駅下車。
事前に高梁市観光案内所に電話して
予約してた観光乗合雲海タクシー
(西口の方に停まります)で
備中松山城展望台へ向かいます。
お目当ては雲海ですが果たして…?
山が煙ってるのは雲海か?霧か?
内陸なので朝冷え込んで寒かったです。
女4人相乗り、全員一人旅っぽい。
山を上っていくこと20分、展望台到着。
私が展望台行くと大抵霧が発生しますが
今回は幸い霧はなく、臥牛山の山頂に
ある備中松山城もしっかり見えました。
城の向こうに雲海。城の手前にはあまり
なかったです。高梁市街地も少し隠れる。
運転手さん曰くこの時期は雲海を逃がす
風が吹くらしいです。展望台に30分滞在、
帰りに近くの雲海スポット寄って
8:40頃に駅東口に戻りました。

教会や川を通り過ぎて武家屋敷めぐり、
両方で入館500円。いずれも平日だからか
客は私だけ。旧折井家は質素な感じ。
動く侍マネキンがお辞儀でお出迎え(笑)。
マネキン一家がお勉強、顔が西洋人なのは
ご愛嬌。ママの日本髪が可愛い鹿の子の
手絡で結ばれ既婚女性というより少女風。
資料館に鎧や火縄銃の展示があった。
旧埴原家の方が藩主の生母の実家だからか
贅沢な感じ。ただし石高はこっちの方が
やや少なかったそうです。東の小庭園に
面した次の間(床柱を省略した数寄屋風
とか)がピンク色の壁で、南側の奥座敷と
華頭窓のある書院造の座敷は薄いうぐいす
色の壁。山田方谷の展示あり。
海沿いは気温の高い日だったようですが、
晴れないと高梁は寒いですね。

頼久寺には小堀遠州の名勝庭園があります!
この地に赴任してたことがあるとか。
砂の上に鶴島と亀島をサツキの刈込と石組で
表した枯山水(鶴島は三尊石中心)、
周囲にはサツキを波型に刈り込んだ青海波、
その後ろの刈込(椿?)は直線的で対比的。
借景は愛宕山。サツキの大胆な刈込といえば
滋賀の大池寺の庭園を思い出しますが、
あれも小堀遠州の作庭でしたか。
曲線の刈込の向こうに小さい石橋のある
枯れ池。近くに幼稚園か保育園でもあるのか
「ぼよよん行進曲」をBGMに鑑賞(笑)。
男性客がいたけどすぐ帰ったのでほぼ独占!
丸窓から見える縁側と平行に並ぶ飛石が
どこへ誘導してるのかと思って目で追ったら
青海波の中に入る小さい通路があった。
反対側にも小さい池泉庭があり(これも
繋がってないが曲線の刈込で囲まれてる)
ツワブキか咲いてました。
寺から出るとガイドツアーが現れた。
11:00前くらいに高梁に着いて観光するのが
定番なのかな。泊まるところ少なそうだし。

じゅうじゅう亭でB級グルメのインディアン
トマト焼そば730円。お好み焼き屋なので
鉄板で焼いてる様子が見えます。
ピリ辛カレー味にトマト、意外に合う。
完食したら皿の中央にオタフクマーク。
1個だけ辛子たっぷりのロシアン餃子
なんてメニューも。ホルモンうどんや
蒜山風焼きそばも食べられるみたいです。
店内にカープユニ飾ってました。さっきの
タクシー運転手もカープファンだったけど
岡山県内ながら広島寄りの町?

時間があったので駅に接したTSUTAYAの
高梁市図書館を覗いてみました。
TSUTAYAの本屋とスタバを併設。
新しそうで綺麗でした。駅にあり夜9:00
まで開いてるので仕事帰りでも寄れるね。
便利なところにないと市民来ないよね。
吹き抜けに書棚が下から上までみたいに
見える造りでかっこいい。お土産売ってたり
4階テラスから備中松山城が見えたりする
ので私みたいな観光客も紛れ込んでる(笑)。

駅1階バスセンター3番乗り場から吉備中央町
方面へ。車窓から段々畑か棚田が見えた。
新町下車760円、吉備中央町役場賀陽庁舎に
ある友琳の庭を見学しました。
吉備中央町出身の重森三玲の現代的な庭。
上から見下ろすには役所の開いてる平日で
ないといけないのと、次に乗るバスが平日
限定なのでここを平日に行くように
スケジュールを組みました。屋外からは
多分いつでも見られると思います。
元々京都の施設にあった庭を施設閉館に
伴い移築したものだそうです(と書いてる
看板にアマガエルがいた。水が循環してるし
池にオタマジャクシ棲めない気がするけど)。
サイズ合ったのか?入らない分削ったのか?
直線的な竹垣と目隠しみたいなのも最初から
あったのかな?やはり青石が好きというか
使われてる石が青いので、青い水を張ってる
ように見えます。友禅の束熨斗模様を
イメージした渦巻き模様の池に石が立ち
平たい洲浜風の小石で囲み、周囲に砂と苔と
松と石。飛石の向こうにも庭が続き、
重森三玲らしい曲線。砂の水紋は役場の
職員が描いてるんでしょうか?
受付の職員に聞いたら2階の渡り廊下
(入ってきた側)から見下ろしてよいとの
こと。渦巻きと池の底は上からの方が
分かりやすいですね。タイルや石で模様を
作ってて友禅的、池の外にも模様が繋がって
見える。こりゃ水が濁らないよう循環必須。
まだ寒く持参のお茶が減らない。

吉備高原に新しい家が多いけどどこに出勤
してんだろ。バスの終点吉川下車510円、
重森三玲記念館へ。重森千靑の枯山水が
お出迎え。公民館で尋ねたら記念館は今
鍵が開いてるので入ってよいと。
書の掛軸や三玲の庭の紹介記事などを展示。
天籟庵は鍵が掛かってたので開けてもらった。
セメントが傷んでるとのことで、飛石と
茶室側以外は踏まないでほしいと言われました。
ヒールのある靴もよくないかもしれません。
写真では白い砂に見えましたが実は全て
セメントで作った庭で、波は立体的(八幡宮が
そばにあるけど八幡が海神だから波らしい)。
鎌倉期のものらしい蹲の辺りには石と草木。
竹垣は八幡の字をデザインしたものです。
茶室の中も見せてくれました。
公民館併設のパネル展示室も見学可能。
重森三玲が手掛けた全国の庭一覧、
主要作品の大型パネルと説明文、当時の学者
からの論評など。ビデオ上映も何種類か
ありましたが時間がなく見られず…。
近くに生家があるらしいですが、こちらも
バスの時間の都合で行ってません。
そばの吉川八幡宮にも石組を見つけた。
帰りは田園地帯を抜け坂を上って下って
15分ちょっと、吉備青少年自然の家バス停
から中鉄バスで岡山駅に直行です。
こっちの方が吉川バス停から備中高梁を
経由するより安いし早い。渋滞があり9分遅れ。
ほとんどが岡山駅で降りるのにみんな人任せ
なのか意地でも降車ボタン押さない(笑)。

土産急いで買って駅ビルのSUNで夕食。
ご当地グルメのえびめしとデミカツどんで
迷ったが「昼食焼そばでえびめしと似たような
色だな…」とデミカツどん840円を注文
(いや昼食はカレー味だから味は違うと思うが)。
スープ付き。デミグラスソースの酸味で
飽きずに食べられる。キャベツも入ってる。
隣のテーブルは2人で食べ比べてて
「どっちもそれほどでもない。豚かば丼の方が
おいしかった」と感想述べてた。
焼きそば系の香りがしてきたの、えびめしかな。

津山線で津山駅まで移動します。
ここで買ったお土産を岡山駅に置き忘れたことに
気づく(苦笑)。何のために先に買ったのか…
アホすぎる。レストランではレシートを土産の
袋に入れてるから忘れてないとか、トイレは
右一番奥を使ってそこに置いてきた可能性が
高いとかどうでもいい記憶はあるのに、
忘れずに持ち帰るという頭が働いてない。
いつも帰りの駅や空港で買うからイレギュラーな
行為にもかかわらず(帰りの日に買える場所が
ないかと思って)ホテルに預ければいいやと
発送しなかったのも悪手だったか(その場合も
ホテルに預けたまま忘れて帰りかねん)。
駅で問い合わせたいのになかなか着かない
津山線が遅く感じる。津山駅で岡山駅の忘れ物
センターの連絡先教えてもらい電話。
届いてないとの回答でした。

ホテルは3度目のアルファーワン。過去2度とも
シャワーカーテンで失敗してるので大浴場に行く。
コインランドリーが脱衣場にあったので
洗濯してる間に入浴とドライヤー&歯磨き。
洗濯は洗剤なし200円、乾燥は30分100円。
寝不足だとボケてまたいろいろ忘れそうなので
夜更かししないで寝る(笑)。


《写真ブログ記事》
岡山県・高梁 備中松山城展望台
岡山県・高梁 高梁武家屋敷
岡山県・高梁 頼久寺
岡山県・吉備中央 友琳の庭
岡山県・吉備中央 重森三玲記念館
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