Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

ないものはつくるしかない(ただし自分のため)2

2017-09-30 | 走る若人が好き
先日、Twitterで学生選手実業団就職先一覧が流れてきました。
上り調子の日立物流が大型補強だそうで。
実業団の勢力図も徐々に変わってくるんでしょうか。

何年も駅伝を追っかけていると知ってる選手が蓄積されてきて
「あれ?この選手って誰と同い年だったっけ?」とド忘れする
ケースが増えてきました。世代別の有名選手一覧みたいなのが
ネットで見当たらないので、以前のように自分で作ることにしました。

私が箱根駅伝を真剣に見始めたのが第83回、すなわち
「初代山の神」今井世代の最終学年時ですので、以下の条件で
その世代~大卒1年目世代の選手をピックアップしてみました。
条件設定は④で恣意的なところがありますが…(笑)。
3区入れなかったのは3区で凄かった選手は大体①③に入るため。
ハーフマラソンの設定は調べるのめんどくてやめた(笑)。

①世界陸上または五輪出場者
②マラソン2:10:00以内
③トラックで、
 10000m:28:00.00以内または日本選手権優勝*
 5000m:13:30.00以内または日本選手権優勝*
④第80回以降の箱根駅伝で、
 1区:1:02:20以内
 2区:区間3位以内または1:08:00以内
 5区:区間賞
 9区:1:09:00以内

※②は①を、③は①②を、④は①~③を除く。
※男子日本人長距離選手(大卒・高卒)を対象とし、引退選手を含む。
※出生年度は浪人留年なしの前提なので誤りがあったらすみません。

出生年度主な選手(敬称略)
1984(S59)①大野、三津谷、山本亮、北島 ②今井、森田 ③- ④保科
1985(S60)①上野、佐々木 ②黒崎、足立 ③松岡 ④伊達、駒野、篠藤
1986(S61)①竹澤、佐藤悠、川内、堀端 ②松村、酒井、山本浩 ③木原、大西智、小野 ④-
1987(S62)①渡邊和、宇賀地 ②佐野、五ヶ谷、深津 ③高林、星* ④外丸
1988(S63)①- ②小林、野口 ③大石、長谷川、出口* ④-
1989(H01)①鎧坂 ②- ③- ④柏原
1990(H02)①- ②丸山 ③村澤、市川 ④平賀、出岐
1991(H03)①大迫、設楽悠 ②- ③設楽啓、窪田、宮脇 ④服部翔、矢野
1992(H04)①村山謙、村山紘、井上 ②- ③市田孝、大六野、浅岡、八木沢 ④中村、田口、文元、藤川
1993(H05)①潰滝 ②服部勇 ③松枝、横手 ④山中、高田、久保田、神野、木村
1994(H06)①- ②- ③- ④一色、大塚

ちなみに箱根駅伝でお馴染みの山梨学院と日大の留学生は以下のとおり。
山学:モグス1986(S61)、コスマス1989(H01)、オムワンバ1993(H05)、
日大:サイモン1985(S60)、ダニエル1987(S62)、ベンジャミン1990(H02)、キトニー1993(H05)

ある程度恣意的にやったはずなのに1985(S60)の「四天王」のうち
北村選手が入らんかった…(③で惜しくも27分台出せてないので)。
1987(S62)の駒澤カルテットは全員入りました。
意外に1989(H01)の世代が少なくなりました。個性的な選手が結構いた
イメージがあったんですが、マラソン走ってる選手が少ない?
1991(H03)~1992(H04)世代は日本記録保持者が3人もいて黄金世代ですね。
駅伝での活躍では1993(H05)世代も負けてなかった感じですが。
この辺の世代と比べられちゃうと今の現役学生には酷かなあ…。
1994(H06)世代以降は10000m27分台がまだ出ていません(※)。
2011年世界陸上代表で①に入ってる渡邊選手は今年東京国際大に入学して
箱根を目指すことになりましたね。駒澤カルテットと同世代で30歳です。


さて、来週から駅伝シーズン開幕です。
青学が再び駅伝三冠を目指しますが、出雲のメンバーを見ると
主力の鈴木選手を欠いたり田村選手が完全には調子を戻して
なかったりでどうやら万全じゃなさそうです。エントリー全員
5000m13分台で主力のエントリー漏れもない東海に食われるかも?
それでも青学は今日の学内記録会で7人13分台で走ったらしい
ですし、万全じゃなくても優勝候補には変わりありません。
経験豊富なので戦略面やメンタル面は有利でしょうし。

他に優勝争いに絡めそうなのは中央学院と神大ですかね。
中央学院は先週の日体大記録会10000mで好記録続出、
特に横川選手は28分半切り。これまではスタートダッシュで
飛ばしながらも失速することが多かった選手ですが、失速を
しなくなれば正真正銘のスピードランナーの仲間入りですね~。
中央学院って駅伝常連の割には注目度が低いなと思うチームですが、
横川選手もそうですが実は個性的な選手が結構多いですし、
3000m障害の名選手を輩出するなど箱根に限定せず陸上界に貢献
してますし、もっともっと人気が出てもいいと思います。

神大は今日の世田谷記録会で5000m13分台を5人出し、うち4人は
13分50秒切りでした。それもエース鈴木選手以外で5人。
ここに鈴木選手が加わればなかなか強そうなチームですね。
5000m持ちタイムの6人平均ではたぶん東海青学に次ぐ3位かと。
神大、出雲も面白いんですがむしろ全日本が面白くなりそうです。
鈴木選手は20kmを走らせれば(好調であれば)留学生に匹敵する
強さを持ちますので、鈴木選手を8区に置き、他の選手がそれまで
上位で踏ん張れば、青学を逆転しての優勝だって狙えます。
青学の原監督も全日本では神大を一番警戒しているようですし
(東海に関しては8区で強力な選手を置けないので、7区までに
よほど大差を付けなければ全日本での優勝は難しそうな)。
もし鈴木選手が8区以外になっちゃったら優勝が厳しくなるので、
万全の状態で鈴木選手を8区に置けるかがカギでしょうね。

今年の出雲駅伝は楽しくなりそうですね~。4大理由。
3年前みたいに台風で潰れたらマジ泣く(笑)。
①「どうせ優勝無理そうだからテストに使うか」みたいに
  あまり本気で取り組んでくれないチームが例年少なくないが、
  今年は最低でも上記4校は本気で臨んでくれそう。
②ぶっちぎりの本命不在の混戦模様で優勝予想が難しい。
③青学が優勝したら3連覇で盛り上がるし、青学以外でも
  東海が優勝したら10年ぶり、神大か中央学院なら初優勝で
  新勢力台頭感満々(神大って全盛期に優勝してなかったのか…)。
④スピードのある選手を多数揃えられる層の厚い大学が複数あり、
  天候次第ではあるが2~5区の区間新記録が期待できる
  (10日間予報では高温で東風強めになっちゃってるけど
  まだ分からないですね。東風が強いと去年と同じで
  4区5区追い風で他区間は向かい風が多めになります)。

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※11/26追記。
昨日の八王子ロングディスタンスで3年生の塩尻選手が27分台を
マークしました。1996(H08)年度生まれの世代です。
これで一番若い27分台ランナーは塩尻選手になりました。
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