南座にて、「かおみせ」を観劇してきました。
12月26日の昼の部、この日は楽日でした。
歴史と伝統ある行事だけあって、実に格式があります。
古い建物なので、座席は狭いですね。
着物で来ているお客さんもかなりいました。
歌舞伎の見物は、久しぶりでした。幕間の昼食休憩の時間は短いので、しっかり弁当を買って持参しました。「幕の内弁当」ですかね。
1.正札附根元草摺(しょうふだつきこんげん くさずり)
曽我五郎は、愛之助
舞鶴は、孝太郎
・荒事。富士山の背景に梅の吊り枝という華やかな舞台面でした。父の仇討ちに出かけようとする五郎の鎧の草摺を引いて留める舞鶴。途中から、力比べになったり、勇壮な踊りになったりと「様式美」がすばらしい舞台でした。
2.八陣守護城(はちじんしゅごの ほんじょう)
佐藤正清(加藤清正)は、我當
雛衣は、孝太郎
・清正が毒殺されるお話し、ただし簡単には死なない。琵琶湖を渡る「湖水御座船」の舞台装置が見事。途中で船が半回転して、舳先が飛び出す。まるでタイタニック号のディカプリオのようでした。もちろんこちらのほうが古いわけですが。
3.藤娘(ふじむすめ)
坂田藤十郎です。長唄舞踊です。
・舞台一杯に藤の花が咲き誇ってたれ下がり、中央には松の大きな古木が。
風雅な踊りが広がります。何度も、大木の陰にて衣替えを短時間におこなって観客に歓声をあげさせます。
77歳だそうですが、信じられません。
4.梶原平三誉石切(かじわらへいぞう ほまれのいしきり)
梶原は、吉衛門
大庭三郎景親を、我當
俣野五郎景久を、歌昇
六郎太夫は、歌六
娘梢は、芝雀
・侍など沢山の演者が舞台いっぱいに並びます。後ろには、鎌倉の鶴岡八幡宮。
登場する人物の性格が最初からはっきりしていて、分かりやすい筋です。
吉衛門さんの迫力はさすがと本当に感心しました。
後半にでてくる罪人呑助(由次郎)の、愚痴を言い立てるせりふとしぐさが大変ユーモラスで上手でした。
5.ぢいさんばあさん 原作:森鴎外
伊織は、仁左衛門
妻るんが、玉三郎
下鴨甚右衛門が、海老蔵
・せりふは現代語で、謡いと語りはなし。時代背景は江戸時代ですが、ほぼ現代劇なので新鮮な感じでした。
短気な夫の仕事上の失敗による別離を、37年間も仕事を続けながら待っていたけなげな妻と、それを信じていた夫の純愛物語。桜の花が効果的に配置されていました。
この秋から、日本芸能史講座で、浄瑠璃、三味線、常磐津、長唄、京舞などを習ってきたので、音楽のほうも興味深く鑑賞しました。
文楽とは異なり、太夫さんと三味線は右手の高いところに特別席が作ってあり、そこから謡いや演奏が聞こえてきます。太夫さんの表情も豊かでこちらもすばらしい。最初の演題、草摺では舞台の上の後方に、唄の人(6人)、三味線(6丁)、笛、鼓、太鼓がずらりと並びました。
相当に高価な観劇ではありましたが、十分に楽しみました。ああ、おもしろかった。
12月26日の昼の部、この日は楽日でした。
歴史と伝統ある行事だけあって、実に格式があります。
古い建物なので、座席は狭いですね。
着物で来ているお客さんもかなりいました。
歌舞伎の見物は、久しぶりでした。幕間の昼食休憩の時間は短いので、しっかり弁当を買って持参しました。「幕の内弁当」ですかね。
1.正札附根元草摺(しょうふだつきこんげん くさずり)
曽我五郎は、愛之助
舞鶴は、孝太郎
・荒事。富士山の背景に梅の吊り枝という華やかな舞台面でした。父の仇討ちに出かけようとする五郎の鎧の草摺を引いて留める舞鶴。途中から、力比べになったり、勇壮な踊りになったりと「様式美」がすばらしい舞台でした。
2.八陣守護城(はちじんしゅごの ほんじょう)
佐藤正清(加藤清正)は、我當
雛衣は、孝太郎
・清正が毒殺されるお話し、ただし簡単には死なない。琵琶湖を渡る「湖水御座船」の舞台装置が見事。途中で船が半回転して、舳先が飛び出す。まるでタイタニック号のディカプリオのようでした。もちろんこちらのほうが古いわけですが。
3.藤娘(ふじむすめ)
坂田藤十郎です。長唄舞踊です。
・舞台一杯に藤の花が咲き誇ってたれ下がり、中央には松の大きな古木が。
風雅な踊りが広がります。何度も、大木の陰にて衣替えを短時間におこなって観客に歓声をあげさせます。
77歳だそうですが、信じられません。
4.梶原平三誉石切(かじわらへいぞう ほまれのいしきり)
梶原は、吉衛門
大庭三郎景親を、我當
俣野五郎景久を、歌昇
六郎太夫は、歌六
娘梢は、芝雀
・侍など沢山の演者が舞台いっぱいに並びます。後ろには、鎌倉の鶴岡八幡宮。
登場する人物の性格が最初からはっきりしていて、分かりやすい筋です。
吉衛門さんの迫力はさすがと本当に感心しました。
後半にでてくる罪人呑助(由次郎)の、愚痴を言い立てるせりふとしぐさが大変ユーモラスで上手でした。
5.ぢいさんばあさん 原作:森鴎外
伊織は、仁左衛門
妻るんが、玉三郎
下鴨甚右衛門が、海老蔵
・せりふは現代語で、謡いと語りはなし。時代背景は江戸時代ですが、ほぼ現代劇なので新鮮な感じでした。
短気な夫の仕事上の失敗による別離を、37年間も仕事を続けながら待っていたけなげな妻と、それを信じていた夫の純愛物語。桜の花が効果的に配置されていました。
この秋から、日本芸能史講座で、浄瑠璃、三味線、常磐津、長唄、京舞などを習ってきたので、音楽のほうも興味深く鑑賞しました。
文楽とは異なり、太夫さんと三味線は右手の高いところに特別席が作ってあり、そこから謡いや演奏が聞こえてきます。太夫さんの表情も豊かでこちらもすばらしい。最初の演題、草摺では舞台の上の後方に、唄の人(6人)、三味線(6丁)、笛、鼓、太鼓がずらりと並びました。
相当に高価な観劇ではありましたが、十分に楽しみました。ああ、おもしろかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます