朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

沙羅双樹、菩提樹

2013-06-19 | 京都の文化(夏)
真如堂でこの花が咲いています。



「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす…」と、平家物語の冒頭に出てくる沙羅の花です。

ナツツバキとの名前もあります。



一夜花のため、朝咲いて夜には散る。すなわち「盛者必衰の理」というわけです。

この木の向かい側には、菩提樹の花が真っ盛りでした。



この木はとても大きな樹勢です。



インドでブッダが悟りをひらいたブッダガヤの大菩提寺にある「菩提樹」とは異なる木の種類です。

日本には、当時そのインドの木が無かったため、葉の形が似ている木を菩提樹と名付けたようです。



ここには、インド本場の菩提樹の鉢植えが展示してありました。

なお、シューベルトの名曲「リンデンバウム」を菩提樹と訳したのは音楽家の堀内敬三氏ですが、リンデンバウムも日本の菩提樹と同じシナノキ科だと説明してありました。
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2 コメント

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先日 (hirorin)
2013-06-19 09:26:02
新聞で沙羅双樹が記事になってました。ぽつんと花が一つ落ちてお庭の緑との対比がきれいでした。
平家物語の冒頭の一節は有名だし、暗唱させられましたが。
高校の古典の授業の時先生が朗々とこの一説をうなって?はったんを思い出します。
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hirorinさん (geneve)
2013-06-19 20:49:07
そう、古文の授業で暗唱しました。まだ、なんとなく言えます。・・この沙羅双樹も、実は、お釈迦様のインドの沙羅とは別の植物だそうです。でも、イメージの世界なので、それでもいいかな。・・京都新聞にも、妙心寺東林院の庭の記事と写真が出ていましたね。
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