朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

南都楽所(なんとがくそ)

2009-01-23 | 伝統芸能
日本芸能史第10回 「歌舞」 (1月19日)
 奈良時代に「雅楽」が盛んにおこなわれ、平安時代一条天皇のころ狛光高(舞楽と雅楽の奉行)によって「南都楽所(なんとがくそ)」がまとめられる。その後、いくたの変遷があったが一部の楽家が奈良にとどまり、春日大社などに奉仕をするとともに、後進の指導とその保存に努めてきた。
 昭和43年に「社団法人南都楽所」が結成された。重要無形民族文化財「春日若宮おん祭」を活動の主軸に、国内と海外で公演活動を続ける。
 今回は造形大学の劇場で、その実演と解説講義(木戸敏郎氏)を拝聴した。
 春日大社の例祭日、春日際は3月13日。若宮おん祭は12月17日。
 春日際では、春日大社「林檎の庭」で「和舞(やまとまい)」が勅旨の御前で奉納される。 
 雅楽は、明治以降、「雅楽局」(現宮内庁式部職楽部)の創立により、奈良、京都、東京(宮内庁)の楽人や組織の統合が図られたが、一部の楽人が奈良に留まった。
 現在では、奈良、京都、東京の流派が統合されている宮内庁の雅楽よりも、「古い伝統的(正統な)」楽曲と演奏が維持されている。
 この日の公演では、本式の和装で、楽器(和琴、笙、しちりき、笛、..)と歌に十人ほど、舞人が2名、別の演目では4名。白い上衣、黒、緋色の部分があり、虎皮の鞘に入れた刀剣をつけ、白い履物に榊の枝を捧げて登場した。
 大変に、みやびな音楽と舞でありました。



※この方たちは、プロ(この仕事だけしているのか)か、兼業、奉仕者なのか質問し損ねました。


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