IEEEとは、米国に本部を置く世界規模の「電気電子情報学会」です。(注)
毎年、この時期に役員の総選挙があります。今年は学会の憲法に相当するConstitutionの改正案も投票に付されています。
アジア太平洋地区の代表役員に、友人の西原明法先生が立候補されたので、さっそく電子投票しました。情報技術専門家も揃う学会なので、もう何年も前からインターネットで投票ができますし、その候補者の主張や経歴も簡単に閲覧することが可能です。
(引用:http://www.ieee.org/about/corporate/election/reg10.html)
https://www.facebook.com/akinori.nishihara.ieee
インターネットで電子投票が可能な大きな理由は、正規会員としてログイン(IDとパスワード認証)して投票する方法です。欠点は、誰が誰に投票したかの記録が残ることですが、電子投票処理を専門とする第3者機関が投票を管理するのでプライバシーは確保されます。
公職選挙ではこの機能が懸念されます。選挙管理委員会も人が運営するので秘匿の信頼性にかけることが課題です。
IEEEには、学生時代に指導教員に半ば強制的に入会させられて、以来半世紀近くにわたって会費を払い続け、ほとんど読むことの無い英文論文誌(最近は一部を除き電子化)を受け取ってきました。数年前からライフメンバー(終生会員)にしてくれました。おかげで、全て無料で以前と同じサービスを享受できます。(Fellowメンバーでもあります)
(注):便宜的にIEEEを「学会」と書いたのですが、実は、単なる学術団体ではなく、専門職協会としての機能すなわち、学術に加え、最新技術科学マガジン発行、教育、職業訓練、就職支援、女子技術科学者振興、給与・報酬調査(北米)、米国議会へのロビー活動(米国会員に追加会費請求)、標準化活動(Wi-Fi規格など)、など非常に幅広く活動しています。 日本の「学会」とは多くの意味で進化していると思います。
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